マイナンバーカードの設計については違和感がある。
暗証番号がふたつ(正確には4つだが詳細を知りたい人は自分で調べてほしい)ある点がおかしい。設計者の言い訳だと情報の重要度に応じて分けたとか、覚えやすいのは4桁の数字だとか、秘密鍵を使う以上パスフレーズが短いのは推奨されていないからとか答えそうだが、間違っている。ひとつめの4桁の暗証番号だけしか使わないからふたつあっても実質ひとつだというならまだわかる。ところが、ふたつめのパスフレーズ(英字を含む長い方)を使う機会がけっこうある。e-taxのときや金融機関にマイナンバーを登録するときなどだ。私を含めてたいていの人はふたつめのパスフレーズなんて覚えていないからメモを探し回ることになる。毎回メモを探し回るのが嫌になったユーザーは付箋にパスフレーズを書いて机のわかるところに貼るようになる。これは笑い話ではない。覚えられないパスフレーズを使ってしまうと、多くの人がメモや付箋に平文で書いてどこかに置いておくことはたくさんの研究やアンケートで実証されている。つまり覚えられないパスフレーズはセキュリティの強度を上げることにはあまり貢献しない割に不便さだけを増やす。
暗証番号をふたつにしてもセキュリティが大して上がらないのだとしたら、暗証番号は4桁のものひとつだけと割り切るのが利便性を考えると適切だった。数字4桁だと総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)に弱いが、システムで間違いを許す回数を3回に設定しておけばよいだけのこと。銀行のキャッシュカードの暗証番号だって数字4桁で運用上は問題ないことは実証されている。
暗証番号がふたつある不便さをさらに悪化させているのが、それぞれの有効期限が違うことだ。更新時期が違うとわかった瞬間にこれが不便を招くことに気づかない時点でおまえ頭悪いだろと言わざるを得ない。
暗証番号がふたつあることに対する問題点の指摘はここで終わりだ。以下は国民のバカさ加減に対する愚痴だ。
マイナンバーカードを宣伝した政治家(あるいは役人か?)の頭の悪さにほとほとあきれる。以下のような嘘をつく必要は全然なかったのに、なぜ嘘をついたのか。もしかして中身が本当にわかってなくて、重要な情報が入っていると妄想していたのか。
- マイナンバーカードには重要な情報が入っているから大事にしまっておきましょう
マイナンバーカードの中に重要な情報は入ってないし、もし入っていても取り出せない。私の財布の中に入っているカードの中で道で落としても平気なのはマイナンバーカードだけだ。マイナンバーカードを誰かが拾っても悪用する方法などない。悪用しようとするなら顔写真を貼り替えないといけない。顔写真を貼り替えるためには土台のカードから作った方が既存カードを改造するよりはるかに簡単だから、偽造するなら最初から土台のカードを自作するだろう。拾ったカードを再利用する利点はない。だから道にマイナンバーカードが落ちていても放っておくか拾って交番に届けるだけだ。カードに書いてあるマイナンバーと住所氏名がわかっても悪用しようがない。スーパーのポイントカードを作るときに書いた住所氏名電話番号生年月日などはスーパーの管理体制が甘い場合は簡単に他人に知られるけど、悪用しようがないから事件にならないのと同じこと。バカな国民とその中から選ばれた政治家にはこのことがわからない。
中華系のマイナンバーカード偽造団がすでに活動しているが、彼らは土台のカードから自作している。拾ったカードや盗んだカードを改造していない。上述のようにそうする利点がないからだ。日本の国民や政治家より中華系のチンピラの方がよほど賢いという訳だ。情けなさすぎる。
顔写真を貼り替えて見た目が本物そっくりに作れてもそのマイナンバーカードはあまり役に立たない。中に入っているICチップは偽造できないから、読み取り機にかけたら偽物なのはすぐにバレる。カードの見た目だけで本人確認している今しか偽造マイナンバーカードは通用しない。見た目で本人確認する携帯電話ショップがなくなったら中華系の偽造団は偽造活動から手を引くだろう。もはや儲からないから。
日本国民が劣等民族だなと思うのは、運転免許証やマイナンバーカードを見た目だけで確認することで本人確認を済ませてこれまで平気だったことだ。見た目だけで確認するなら、運転免許証でもパスポートでも健康保険証でもマイナンバーカードでもいくらでも偽造版を作れてしまう。実際そのような偽造IDカードは国内でたくさん使われている。見た目の確認だけでよいと思い込んでいる時点で終わっている。本当にバカな国民だ。そんなゆるゆるのセキュリティを承服していたくせにそれよりはマシなマイナンバーカードになぜ文句を言うのか理解不能だ。バカの頭の中を理解してもよいことはないので理解不能のままでよいのだが。
設計者は「どうせバカが使うのだから暗証番号の設計なんて適当でいいさ」と思ったのだろうか。そういうことなら暗証番号がふたつあることに納得しないこともない。