20世紀でもみんながみんなボードゲームをしていた訳ではないが、男の子では好きだった人が多いのではないか。ボードゲーム特にシミュレーションウォーゲームだと1回のプレイで数百回のサイコロ振りをした。たいていの場合、小さい目が出るほどうれしいので、小さい目が出ろと念じて振っていた。それぞれの目が出る確率が1/6であっても、実際はばらつくことを身を持って知る。これまで1が多く出たからって、今後の試行で1が出にくいなんてことはないことも知る。ほとんどの場合、2個同時に振る機会が多かったので、合計が2から12までの分布の頻度グラフが頭に自然に入った。これらの自然に身についた確率の概念は、大学や社会で数学を学ぶときにおおいに役立った。
今もシミュレーションウォーゲームはあるし、命中確率や撃破確率はサイコロ振りと同じ乱数で決まるのだが、自分でサイコロを振ることはない。コンピューターがユーザーに見えないように乱数を出力し、その結果を画面に絵(命中した絵や破壊した絵)として見せるだけだ。これでは上記の確率の概念は頭に入らない。これは残念なことだ。