再びドル円が160円を回復した。私は170円、180円と円安が進むと昔からわかっていたので、短期の上下動は気にならない。160円になるのは当たり前だし通過点だと思っている。なぜ昔から円安が進むとわかっていたのか。
それは経済学ではなく文化人類学からの帰結だ。解説しよう。日本人は失敗を認めない。責任をとらない。それゆえに以前決めた法律を修正するのに10年単位、下手をすると100年単位の時間がかかる。 江戸時代ならこれでよかった。世の中が変わるスピードも10年単位だったからだ。毎年めまぐるしく物事が変わるなんてことは江戸時代にはなかった。ところが21世紀は1年経つと世界の風景ががらりと変わる時代だ。周りの環境や状況に合わせてやり方つまり法律をすばやく変えていかないと取り返しがつかなくなってしまう。
タイトルの「遅れの時定数」とは、世の中が変わった後、その変化に合わせて法律を変えるまでの時間のことを言っている。日本以外のほとんどの国は時定数は1年以下である(ボケ老人の大統領がいる某国は時定数が数秒だが、あれは異世界なので無視しよう)。時定数が1年以下であれば、社会環境変化の害を最小限にとどめることができる。しかし日本は時定数が10年以上である。10年以上にわたって社会環境変化の害を骨身に染みるまで受けてしまう。30年経ってやっと法律が変わるころには、もう法律を変えようが変えまいがどうでもよいくらいに疲弊しきっている。長い時定数のせいで、日本の政策は常に手遅れとなることが約束されている。今日本で困っているあらゆることは、これが理由だと言えば誰もが納得するだろう。
構造改革を阻む多くの法律のために日本社会は疲弊している。1995年以前から、これとこれとこれの法律を変えた方が良いよねとわかる人は何度も言っていた。しかし30年たった今でも、法律はほとんど変わっていない。その間に日本社会は壊滅的に疲弊してしまった。
この時定数が長い状況は日本が滅びるまで変わらない。その理由は日本国民が変化に反対するからだ。いますぐ大統領制になり、そして聖人のような立派な人が大統領になり、日本を救う大統領令を発したとしよう。その大統領令で未来の1億人が救われることが確実だとしても、日本国民は大統領に反発する。自分の既得権益が1グラムでも減るとこの国の国民は猛反発するのだ。そしてその立派な大統領は弾劾されるだろう。日本人は自分で自分を不幸にしているのだ。
このまま日本経済は他国に追い抜かれ続けて、将来はミャンマーやバングラディシュと同じグループになる。そんな国の通貨が安くなるのは当たり前だ。金利差や貿易収支はもちろん為替に影響するが、それが円安の主因ではないのだ。
革命が起これば変わるかもって?甘い。日本人は自分が得をする打ちこわしや暴動は起こすが、自らを犠牲にして他人を利する革命は起こさない。3000年の歴史で革命は一度も起きていないが、暴動や集団強奪は何千回も起きていることがその証明だ。 自分のことしか考えない日本人の性質を
実験的に明らかにした研究も複数存在する。頭が悪くて根性がねじ曲がっているのが標準的な日本人だ。