この問題は普通は致命的ではない。普通のmacの使い方なら頻繁にWiFiにつなげる機会があるからだ。私もそうだった。WiFiにつなげたときに同期が行われるので問題はない。たまたま今は数カ月間iPhoneテザリングしかネットにつなげられない環境にいるから致命的になっている。
iCloud同期を解決しようとclaudeに相談したら特殊なトラベルルーターを推薦された。このトラベルルーターはWAN側ネットワークにiPhoneのテザリング接続を指定できることが他のルーターとの差だ。そしてルーターの持つ無線AP機能でLAN側へ電波を発信するのだ。結果的にiPhoneが発信する電波は通常の無線APが発信する電波に変換される。この電波を受けるmacの無線アイコンは鎖型ではなく扇形になるのだ。これは便利だ買おうと思ったが、廉価版で1万円弱、通常のものは2万円以上する。通信速度の性能的には5000円以下の格安ルーターレベルなのに少々割高だ。
このトラベルルーターはOpenWrtファームウェアで動いている。じゃあ、手持ちのルーターにOpenWrtファームウェアを入れれば同じことができるのではないかとclaudeに聞いたらその通りだと教えてくれた。
BuffaloのルーターはOpenWrtに対応しているモデルが多く、今回は2014年発売のWSR-1166DHPを使った。PC側にtftpサーバーを立てて、ルーターの電源ON直後に起動イメージを読ませるというDD-WRTをインストールする手順とよく似た方法でOpenWrtファームウェアを入れる。ルーターによっては管理画面のファームウェアアップデートのファイル指定で入れられるものもある。
ファームウェアをOpenWrtに変えた後の設定はclaude codeにやってもらった。sshログイン時の公開鍵をルーター内に入れておけば、claude codeがルーターにログインして設定をすべてやってくれる。
WSR-1166DHPは無線回路が5GHz帯と2.4GHz帯で独立しているので、以下のような無駄のない理想的なネットワークができた。
mac -- 5GHz WiFi -- WSR-1166DHP -- 2.4GHz WiFi -- iPhone -- 楽天 or docomo基地局
macでspeed testを行うと40Mbps以上出ている。40MbpsはiPhoneの受信状況が律速だ。そして目的であったicloudの同期も問題なくできるようになった。
おまけの効能として、WSR-1166DHPでcrondを動かせるので、ときどき通信してiPhoneのテザリングが無通信で切れることを防げる。無通信で通信が切れるのはかなりのストレスだったのが解決した。実は今回の作業の成果はこれが一番大きいと私は感じた。数日間通信しなくても切れない。macを起動した瞬間から接続作業なしにネットが使える。接続作業はmacのは大したことはない。iPhoneの設定画面を開いてインターネット共有をオンオフするのが面倒だった。これらの作業が全て不要になった。
さらにおまけの効能として、WSR-1166DHPについている4つの有線ギガビットイーサネットポートにPCをつなげることもできるようになった。有線ネットワークポートしかないPCでも、iPhoneのテザリングを利用することができる。
claudeに追加で聞くと、DD-WRTを入れたルーターでも同じことはできるのだそうだ。そして2.4GHz帯しかないルーターでも送受信を切り替えながら同じことができる。その場合は切り替えの無駄ができるので最大通信速度は落ちる。しかし上で述べたように通信速度はiPhoneの受信状態が律速なので速度低下を気にする必要はないだろう。
iCloud同期はともかく、iPhoneテザリングが無通信で切れる問題は外出先で何年間も悩まされてきた。もっと早くOpenWrtルーターを使えばよかった。外出先で使うには小型のルーターがよいので、最初にボツにした特殊トラベルルーターを買うことになりそうだ。