今でも決断のオープニング曲「知恵を〜、めぐらーせ。あーたーまを使え」というフレーズは、頭の中に残っている。実際の日本軍は知恵をめぐらせず、頭を使っていなかったというのが皮肉であり、悲しい。
有名な国際ジョークがある。世界最強の軍隊は「アメリカ人の将軍、ドイツ人の参謀、日本人の兵士による組み合わせ」と言われる。反対に最弱の軍隊は「日本人の将軍、中国人の(またはソ連の)参謀、イタリア人の兵士」と揶揄される。世界的にも、日本人の将軍が愚かなのはよく知られている。
陸軍大学校・海軍大学校の卒業席次が生涯の人事を規定する仕組みは、役人の高等文官試験と同型の官僚的選抜だ。ここで測られるのは既知の模範解答を正確に再現する速度であって、前提を疑う能力ではない。さらに、幼年学校から士官学校、大学校へと続く経路は十代前半から始まる閉鎖回路だ。経済も外交も産業も知らないまま将官になる。これでまともな将軍が育つ訳もない。
日本の兵士は最強だから誇ってもよいと勘違いしてはいけない。日本の兵士が最強なのは何も考えずに上官の命令に従うからだ。つまり頭を使わないという点で将軍と同じなのだ。
この愚かさに日本国民が反省したかと言えばそんなことはなく、80年経っても同じ教育をさらに強化して続けている。ここまで愚かな国民は他にいない(次点は米国民だ)。そもそも江戸時代から自らがどう生きるべきかなど考えたこともない国民なのだから、自分を顧みて反省してあらためようなどと思うはずもない。教育制度も、年金制度も、税制も、社会保障制度も公正に改善しようとはしない。ずるをして自分だけ得をすることに少ない脳みそを使う。
バカもここまで来るといっそ清々しい。バカの壁に閉じこもる彼らは、幸せなのだろう。自分達の欲のままに好きにやって何も考えずに幸せなのだから、考え続けて苦悩し努力している人を妬まないでほしいものだ。