2025年7月14日月曜日

日本経済研究センタの2075年経済予測

日本経済研究センタは民営の機関だ。経済予測を官営機関がしたら政府に忖度して嘘ばっかりになるので、政府に忖度しない民営機関でないと信用できない。民営機関であっても、新聞社やテレビ局はなぜか政府に忖度するのでやはり信用できない。日本経済研究センタを100%信用するとは言わないが、ある程度は信用できる。

今回の報告は題名にAIという単語が入っているものの、重要なのは日本の生産性の予測値だ。日本の生産性の伸び率は、標準シナリオで30%、改革(楽観的)シナリオで40%と予測している。日本のGDPは標準シナリオだと世界11位に落ち、改革シナリオだと世界4位を維持できるとのこと。

世の中をよく知る人は、標準シナリオの30%生産性が向上するという話もかなり楽観的だと思うのではないか。日本経済研究センタのような研究機関とか大学とかベンチャー投資集団とか、回りにそれなりの頭脳の人ばかりがいる環境で長く生きていると、人間はそこそこ頭が良くて合理的な判断をするものと思い込む傾向がある。2500年前のソクラテスを始め、そういう甘ちゃんの考え方をする学者は多かった。しかし現実は違う。ソクラテスの弟子のプラトンは大衆は愚かだと見抜いた。もちろんプラトンが正解だ。

日本経済研究センタの人たちは30%と予測したが、私は日本の生産性の伸び率はよくて10%だと思う。10%を使って2075年のGDPを計算すると世界30位くらいに落ちるだろう。一人当たりのGDPだと世界100位程度まで落ちる。完全に後進国だ。

普通はここまで落ちぶれると他国が侵略してきて征服するので、そこでリセットされて新たな成長の歴史が生まれる。ところが第二次大戦後に国境をむやみに変えてはいけないという欧米諸国だけが得をするずる賢いルールがはびこったので、日本を侵略してリセットしてくれる他国がいない。なので、日本は行くところまで落ちぶれるしかない。その結果、日本は北斗の拳の世界みたいになる。ただしケンシロウはおらずラオウもいないので、チンピラの悪党とそれに迎合するバカ国民が跋扈するだけになる。冷静に考えたら今すでにそうだった

2025年7月11日金曜日

参議院選挙に合わせてオプション仕掛け

参院選で自公が負けたら日経平均は下がるだろう。もし大幅に下がるのだとしたら、225のプットオプションを買っておけば利益になる。8月限のP35000が100円くらいでIVは30超えと高め。9月限のP35000が240円くらいでIVは27くらいでまあまあ高め。そこで9月限のP35000を210円で指しておいたら今朝買えた。あとは7/20の選挙を待ち、7/21に場が開いたときに手仕舞いするだけだ。と思っていたのだが、夕方から情勢が変わった。
  1. 夕方から225先物が下げ始めて、プットオプションが275円まで値上がりした。
  2. 社会保障制度の改革を訴えているおときた君の情勢がよくない。おときた君のような改革派に投票する人が少ないということは、自公が議席を減らさないということだ。
  3. 9月限なのでSQまでは63日あるものの、セータのせいで徐々に値下がりする。
今が最高値の可能性があるという誘惑に負けて、275円で手仕舞ってしまった。元手21万円ポジション保有期間9時間で6万5千円の利益だから不満を言う筋合いではないが、本来は200万円以上の利益を狙っていたのだからチキンと言われても反論できない。実際、手仕舞ったと白状すると家族からは白い目で見られた。

2025年7月9日水曜日

家を買うときだけ勉強して節約したら普段の買い物は何も気にしなくてよい

Internet watchに10Gbpsの無線ルーターが1万5千円で買えて安い!という喜びの記事が載っていた。気持ちはわかる。私もiPhoneが他の店より3000円安く買えてうれしいとか、同じ飲み物が他のスーパーより10円安く買えてうれしいとかは思う。しかし、それがあまり意味がないことを痛感している。

私は自宅を2回購入して2回とも損をした。不動産売買の慣習を勉強せずに購入したからだ。慣習とは不動産屋の悪徳ぶりのことだ。不動産屋がどのように悪徳かを知らない人はNHKドラマの正直不動産を観よう。正直不動産の原作漫画を読んでもよい。2回の損失額を合わせると4500万円だ。スーパーで10円得をしようが、iPhoneを買うときに3000円得をしようが、4500万円の前ではどうでもよくなる。4500万円の損をしないためには、売買の前に1000時間ほど不動産の勉強をすればよかったのにそれをサボってしまった。

1000時間を不動産の勉強に割けていたなら、普段の買い物は何も考えずに欲しいものを定価で買ってよかったことになる。それも一生。どちらがストレスが少ないだろうか。どちらのタイパがよいだろうか。一生賃貸物件で暮らすつもりなら勉強の必要はないが、購入するなら勉強したほうがよい。

不動産と1桁値段は違うが車の購入も勉強したほうがよい。1桁値段が違うので100時間以上の時間をかけるのは却って損かもしれない。不動産の勉強に時間を使いたいから、車の勉強はせずに車はディーラーで定価で買うというのもひとつの考え方だ。

貯金が1億円を超えるようだと投資の勉強をするのもお得だ。しかし勉強時間と得する金額の比率は不動産の勉強には及ばない。1万時間投資の勉強をした場合と全くしない場合で、1億円を30年間運用した結果を比較するとする。した場合はしない場合に比べて5000万円利益が多い程度の結果となるだろう。もちろん個人差はある。1万時間使って5000万円得ということは時給5000円だ。世の中にはもっと時給のよい仕事がある。そういう仕事につける人は投資の勉強をしないでその仕事をした方がよい。貯金が10億円ある人なら勉強の時給は5万円になるのでしない手はない。貯金が1億円より少ない人は時給的には不利なので、投資は無視して仕事に精を出すのもひとつの考え方だろう。いつか貯金が1億円を超える日のために貯金が少ないうちから投資を勉強しておくというのもよい考え方だ。

重要なことを書き忘れた。投資の勉強には終わりがない。これまで1万時間勉強していたとしても、勉強をやめたとたんに次の日から投資のパフォーマンスは徐々に下がってゆく。相場には相場つきというものがあり、それは日々変わっていくからだ。相場つきのことを説明するには本にすると何冊も必要となるし、理解するためには高度な数学的素養も必要になるのでここでは書かないが、過去の知識はいつまでも通用しないと覚えておくとよい。

2025年7月8日火曜日

スポーツ選手や芸能人に投票するバカ国民をどうやって育てたか

参院選の事前世論調査では元スポーツ選手の候補者が当確だそうだ。自分が不利益を被ることもわからずこういう投票をするバカ国民が多数派だ。バカ国民の投票が問題とされるのは珍しいことではなく、2500年前のギリシャ時代から困った問題だと言われていた。米国でトランプが当選したのも低学歴白人のせいなので、日本だけがバカ国民が多いのではない。古今東西、ちょっと甘やかすと国民はバカ化するのは普遍の事実だ。

日本の場合、暗記中心で思考力を重視しない教育のせいで、赤ん坊のころは正常な好奇心を持つ子どもが、高校を出るころにはもれなくバカになり果てる(一部の例外の子を除く)という教育制度を構築した。これは甘い汁を吸いたい政治家には都合のよいバカ国民養成手段なので、悪徳政治家がこのような教育制度を構築したと陰謀論を唱えたくもなる。しかし政治家ひとりひとりを見るとわかるが、このような陰謀を成就させるほど知性がある人間が見当たらない。歴代の政治家のうちひとりかふたりくらいはこれをできる頭を持っていたかもしれないが、他の何千人もの政治家は国民と同様にただのバカだ。つまり、日本の学校がバカ国民養成機関となったのは政治家の陰謀ではなく単なる偶然だ。これはこれで興味深い。

ここまでバカ国民が多数派になるともはやどうしようもないので、ジタバタしない方が精神衛生上よいと思う。プラトンやアリストテレスが言ったように衆愚政治のあとに君主政治がくればよいが、君主たりえる人もバカ国民に呆れてしまい自分から政治をやりますと手を上げないと思う。こいつらのために苦労する価値はないと思えるからだ。

2025年7月7日月曜日

無駄な個人金融資産のおかげで日本はインフレから免れている可能性

2025年3月期の個人金融資産は2195兆円だった。内訳は以下の通り。
  • 現金・預金     1120兆円    51.0%
  • 保険・年金       544兆円    24.8%
  • 株式等             268兆円    12.2%
  • 投資信託          131兆円     6.0%
  • その他(債券等)132兆円   6.0%
個人金融資産2195兆円のうち、高齢者が1100兆円を所有している。金融資産の5割を人口の3割でしかない高齢者が持っている。タンス預金は個人金融資産2195兆円に含まれない。タンス預金は100兆円だと推定している人がいる。こんなに高齢者がお金を持っている理由は日本の社会主義政策のせいだが、今回は社会主義政策の問題については議論しない。

社会に出回っているお金であるM3マネーストックが総額1600兆円だ。これは信用創造で作られたお金を含むがその影響の議論は一旦置いておく。日本はこれまで日銀引き受け国債としてのべ600兆円のお札を印刷してきた。M3マネーストック1600兆円のうち600兆円がプリントごっこで刷ったお金ということだ。本来お金は1000兆円しかなかったのに、おもちゃのお金を600兆円たして1.6倍に水増しした。単純に考えればお金の価値は薄まって、物価は1.6倍になっているはずだ。しかし物価の値上がりは2019年まではゼロで、2025年でもせいぜい1.2倍でしかない。なぜ日本では貨幣価値の希薄化によるインフレが進まなかったのか。

以前のブログでも述べたが、この理由は高齢者がお金を死蔵している+銀行が有効な貸出先を見つけられないからだ。タンス預金はまさに死蔵されている。銀行預金であってもそのお金を企業に貸し出して産業の発展のために投資できないとそれは実質的には死蔵されていることになる。死蔵されているお金は存在しないのと同じだ。日本ではプリントごっこでおもちゃのお金を印刷したのだが、その大部分が死蔵され影響が消えてしまった。そのためお金の価値が希薄化せず、これまでインフレが進まなかった。

お金を死蔵している高齢者が死んでそのお金が相続されて子孫に渡るとこの状況は変わる。遺産を相続した子孫が裕福ではない場合は相続したお金を使う。お金は社会に流れ出し、お金の希薄化が始まる。その結果インフレが進むことになる。

MMTではお金を印刷してもある程度は平気だと言われていた。その実例として米国と日本が挙げられていた。米国が平気なのは軍事的・経済的信用により米ドルが基軸通貨だからだ。日本が平気なのは上述したように国民がお金を死蔵しているからだ。どちらの国も平気だった理由が揺らぎつつある。

以下は蛇足であり本論とは無関係だ。最初に挙げた個人金融資産の内訳を以前の数値と比べると、現金・預金が減り、株式と投資信託も減っている。そして保険・年金が増えている。現金・預金が減ったのはインフレに対応したいという国民の意思の表れだ。株式と投資信託が減って保険・年金が増えているのは興味深い。自らリスクを取りたくない日本人の性質が読み取れる。保険会社や年金運用機関は株式などのリスク資産でお金を運用している。保険会社は運用リスクを負担する代わりに、リスクプレミアムの一部を受け取っている。

2025年7月6日日曜日

たとえ維新が議席を多数獲得しても日本の衰退・滅亡の未来は変わらない

参院選で社会保障制度の改革を主張しているのは日本維新の会だけだ。そのため現役世代から評価されている。今回の選挙で維新は議席数を伸ばすかもしれない。それは良いことなのだが、残念ながらそこまでだ。維新の議席が少し増えたくらいでは日本の衰退を止めることはできない。

社会保障制度の歪みは日本人の甘えの文化から来ている。社会保障制度を改革できても(まず無理だが)、甘えの文化を断たなければ未来は変わらない。甘えの文化を断つことは日本人にはできない。

アルゼンチンは100年以上前はGDPが世界一だった。母を尋ねて三千里のマルコの母親がヨーロッパからアルゼンチンへ出稼ぎへ行ったのは、それが理由だ。アルゼンチンは豊かな富を背景に弱者救済の社会主義的政策を続けた。そして今のように落ちぶれた。日本はアルゼンチンの通った道をたどっている。

アルゼンチンでは2023年にハビエル・ヘラルド・ミレイ氏が選挙で勝って大統領に選ばれた。ミレイ大統領は大統領就任から1年半でアルゼンチンの経済を立て直しつつある。ミレイ大統領は人間が楽して生きようとする姿勢を否定した。国民が国にたかる姿勢を批判した。公務員を減らした。そして教育へ投資した。これらはまさに日本でも必要とされている政策だ。日本維新の会が躍進したら、ミレイ大統領のような指導者が現れて日本がよくなるかもと夢想したくもなる。しかし現実は残酷でそのような幸運は起きない。

アルゼンチンの人口ピラミッドはピラミッド型から釣鐘型への移行期だ。高齢者は全人口の6%しかいない。このためにミレイ大統領は選挙で勝てた。

日本の人口ピラミッドは逆ピラミッド型だ。高齢者ほど人数が多い。ミレイ大統領のような人が立候補しても日本では選挙で勝てない。日本の衰退は行き着くところまで続く。誰にも止められない。

国民一人一人が甘えから決別する覚悟を持てば状況は変わるが、そんなことは日本では起こらない。起こり得るのならとっくの昔に起こっている。

2025年7月5日土曜日

バンダルスリブガワンではバスよりタクシーが便利

ブルネイの首都バンダルスリブガワンで移動するにはタクシーそれもタクシーアプリDARTが便利だ。公共バスは定額1ブルネイドル(113円)と安いが、google mapでバスの経路検索ができない。あれができるのは誰かがバスの路線図と時刻表をgoogleに教えているからだが、ブルネイではその誰かがいないらしい。google mapのバス経路検索が使えないとなると、路線図が頭に入ってない旅行者がバスを利用するのは難しい。ブルネイ固有のタクシーアプリDARTを使うと地図上で乗車地点と降車地点を選ぶだけで言葉がわからなくてもタクシーに乗れるので旅行者でも楽に移動できる。しかもバスに比べてそれほど高くもない。

DARTインストール:
  1. app storeでDARTを選んで入れる。
  2. 電話番号で認証する。日本の電話番号でもできる。
  3. 支払い手段のクレジットカードを入力する。
  4. 以前はドライバーとの連絡にWhatsAppのインストールが必要だったが、今のDARTアプリではアプリにWhatsApp相当のチャット機能が内蔵されたので不要だ。
手配:
  1. 地図上で乗車地点を指定する。他のタクシーアプリと違うのはGPS非対応であることだ。自分の現在位置を自動で地図上で示してくれない。地図が頭に入ってないと乗車地点を指定できない。そこでgoogle mapを表示して自分の現在位置を確認して乗車地点を指定する。google mapを表示するもう1台のスマホがあると便利だ。
  2. 降車地点も同様に地図上で指定する。
  3. 車種が2種類提示されてそれぞれの料金が示されるので、好みの車種を選ぶ。
  4. 料金支払い手段をcashかチャージからかを選ぶ。チャージからを選ぶとクレジットカードからチャージできるので楽だ。以前は切りのよい金額でしかチャージできずに不便だったが、今は任意の金額をチャージできる。チャージは料金支払い手段を指定するときにできるので、予めチャージしておく必要もない。
  5. 確定を押す。
乗車:
  1. ドライバーが選定されたら、たいていすぐにチャット機能で連絡がある。待っている場所がわかりにくい場合は聞かれるので、"We are at the parking of XXX museum."みたいに答える。英語はブロークンでよい。
  2. アプリに車種、車の色、ナンバーが表示されるのでその車が来るのを待つ。
  3. 車が来たら自分の名前を告げて自分が呼んだタクシーか確認してから乗る。車のナンバーで確認しているなら間違いようがないが。
降車と支払い:
  1. 乗車したらアプリの表示が「乗車中」に変わる。
  2. 目的地に着いたら降りるだけ。特に支払いの手続きはない。