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2025年9月13日土曜日

ITサービスのマネタイズは難しい

arcブラウザに広告が入るようになった。デザインがよく広告が入らないので、メインブラウザにするつもりだったが当てが外れた。事業を継続するためには広告遮断をやめねばならなかったのか。ベースのchromiumの仕様が変わったのか。

広告を入れているのはブラウザではなく表示しているサイトの広告主なのだが、それでも広告を遮断するとブラウザ提供企業の収益にはネガティブなのだろう。

検索エンジンのgoogleは最初は広告がなく、検索性能がよいだけでなく広告を入れない姿勢にも感心してメインの検索エンジンにした。当時は金儲け主義のmicrosoftを批判していたように思う。そのgoogleもいつのまにか収益の6割が広告由来になってしまった。そうしなければビジネスを継続できない。

2025年9月2日火曜日

Google WorkspaceのBusiness Starterエディションだと入力したプロンプトが学習に用いられない

研究や仕事でローカルPCでのLLMを利用する理由は、入力したプロンプトを外部に漏らしたくないからだ。未発表の論文ネタや未申請の特許ネタが含まれている可能性が高いからだ。しかしローカルのLLMはどんなに高性能なGPUをたくさん使っていても、Deep Research機能において、GeminiやChatGPTやClaudeに劣る。しかしそういうサービスを使うと秘密が外部に漏れる心配があるので使えない。多くの企業で無料のAIサービスが使用禁止となっているのはそういう理由だ。

googleの公式サイトには無料のGeminiサービスでは「Gemini アプリでのチャットの内容は、人間のレビュアーによってレビューされ、Google のプロダクト、サービス、機械学習技術の改良のために使用される場合がある。」と記載されている。これでは使えない。有料のサービスでは「Gemini アプリでのチャットの内容やアップロード済みのファイルが、人間のレビュアーによってレビューされたり、生成 AI モデルの改良のために使用されたりすることはない。」と記載されており、これならgoogleを信じる限りは研究や仕事に使える。

有料サービスなら良いことはわかったが、あまり費用がかかるのは避けたい。そこで、今使っているGoogle WorkspaceのBusiness StarterエディションのGeminiサービスはどうなのかを調べたら有料版Gemini相当だとわかった。これは助かる。追加の費用を支出することなくGeminiの機能を使用できる。

2025年9月1日月曜日

ローカルLLMでDeep Researchを行うのが難しい理由

オープンモデルのLLMエンジンをローカルPCで動かすと、自分が入力したプロンプトやデータを外部に知られることがない。この性質は研究や仕事には都合がよい。ローカルPCで動かしているLLMエンジンは過去に学習したもののため、学習時以降に発生したデータを扱うのは苦手だ。そこで、入力データとして新しい文書や画像を与えてこの苦手な部分を補完する。

googleのGeminiではDeep Research機能が実装されていて、リアルタイムに外部のwebサイトにアクセスして、上記の苦手な部分を補完できる。Deep Researchが秀逸な点は、どのwebサイトをアクセスするかを自ら考えてくれることだ。ユーザーがどこどこのサイトをアクセスしろと指定する必要がない。もちろんサイトを陽に指定することもできる。

ローカルPCで動かしているLLMエンジンが外部のwebサイトをアクセスするようにすることは一応できる。pythonなりでプログラムを書いて、ユーザーが与えたプロンプトから文字列を切り出し、その文字列を使って検索エンジンでweb検索を行い、ヒットしたwebサイトをプロンプトとして入力することはできる。しかし、これだけではGeminiのDeep Researchより劣化した結果しか得ることはできない。どこがGeminiに劣るかと言うと、web検索のSEOの部分だ。GeminiではLLM SEOと呼んでいる。web検索をしてヒットしたwebサイト群のどれが入力として採用する価値があるかの判断がGeminiのDeep Researchでは優れているのだ。個人のブログよりネットで公開されている論文誌の方が情報の信頼性が高いので、論文誌の方を採用するというような判断がSEOであり、LLM SEOだ。この分野はgoogleの本業であり、googleが最も得意とするところだ。個人がちょちょいと書いたpythonプログラムで真似できるものではない。そのためにローカルPCで動かすLLMエンジンでのDeep Reseachでは、なかなか満足のゆく結果が得られない。

2025年8月1日金曜日

windows OSのサポート切れをPC新規購入の言い訳にするのは終了

私の職場で最も使われているOSはlinuxだ。半数以上のPCにはlinuxが導入されている。windows OS利用者は少なく、mac OSはもっと少ない。

windows OSを選ぶ意外な理由は、性能不足や故障などの理由がなくても新PCを購入できることだ。それはwindows OSがサポート切れを迎えたときだ。windows 10は秋にサポート切れになるので、それを理由にwindows 11を搭載したPCを購入したいと言えば、無条件に許可される。これは便利なのでwindows XPのサポートが切れたときも、windows 7のサポートが切れたときもそれを理由に新PCを手に入れたものだ。

これがlinuxを使っていると、いつでも新しいOSに無料でアップグレードできるので、OSのサポート切れは新PCを買う理由にならない。

秋になったら、サポート切れを理由にしてwindows 11搭載のPCを購入できるのだがそれを最後の機会にしようと思っている。もうほとんどwindowsを使う機会がなくなったからだ。社内でマイクロソフトオフィス文書の利用がほとんどなくなった。Libre Officeなどの互換オフィスソフトを使っている訳でもなく、文書が平テキストになったのだ。表計算ソフトはたまに使うのだが、それはブラウザ上で使えるタイプだ。つまりlinuxでもmac OSでもよい。こうなると不具合の多いwindows OSを使う理由はない。

プレゼン用にパワーポイントで細かい絵を描く人も減った。ジョブズのプレゼンのkeynoteの資料のように、1枚のスライドには大きな文字の文章を数行配置するだけ。それならテキストエディタがあればよい。そして、そのようなスライドの方がよほど内容が伝わる。

他社も同じような状況になったら、悪の帝国microsoftも終焉を迎えるかもしれない。使わないものに誰もお金は出さない。

2025年7月31日木曜日

キーボードのスペースバーの左右に変なキーを配置するのは不便じゃないのか

今日は訳あって日本語配列キーボードのmac bookを使用している。左手の親指でスペースバーを叩くと英数キーを押してしまい、かなりストレスに感じる。スペースバーが短くなったのは英数キーだけの責任ではなく、optionキーやcommandキーにも責任がある。最初にコンピューターを使ったときはスペースバーの両側には何もキーはなかった。装飾キーはAの左横のcontrolキーがあれば十分だった。今は機能を増やすために妙な装飾キーを増やして却って使いにくくなっている。困ったものだ。macintoshが採用したりんごキーもそういう意味では良くない。

2025年7月23日水曜日

FAXを使い続けているのは日本だけじゃない

業務連絡にFAXを使い続けているのは日本だけみたいなイメージがあるが、実はそうでもない。業務での利用率はアメリカの方が高い。
  • アメリカ:約69%(2023年調査)
  • ドイツ:約51%(2024年調査)
  • 日本:約40%(2024年調査)
アメリカ人は上はとても頭が良いが中と下は世界でも頭が悪い方に属すのでこの結果は納得できる。ドイツが多いのは意外だが、理由は「取引先がまだ使ってるから」だった。そうであってもドイツはFAXをOCRで読み取ってデジタル化する技術が普及していて、FAXで送っても紙に埋もれて困るわけではない。そんな面倒で繊細なことをするなら最初からデジタルで送れば楽なのにと思うが、そんな職人技みたいのが好きなのもドイツ人らしいということか。

イタリアは中小企業が多いからFAXを多く使っているのではないかと思ったが、ドイツよりは少ない。意外に合理的な国だった。

2025年7月22日火曜日

秘密計算の実用サービスをJALとドコモが開発

18年前に同僚から秘密分散計算の仕組みを教えてもらった。秘密分散計算自体は面白いと思ったが、プライバシー保護以外の使い道があるのだろうかと思った。そしてプライバシー保護に使うにしても計算コスト的にペイするのだろうかと当時は思った。

JALとドコモが搭乗客がどれくらい空港へ近づいているかをデータとして得るために秘密計算を利用すると発表した。搭乗客が出発時刻に間に合いそうかを判定するためだ。なるほど、これは実用になりそうだ。搭乗客の位置情報の生データを航空会社が取得するのはプライバシー上問題になる。秘密計算を使えば、誰も生データは見られないが、プライバシーとは関係ない計算結果だけを必要な人が得ることができる。ドコモが仲間に加わっているのは、位置情報を取得するのに搭乗客が持っているスマホを使うからだ。

この記事を読んだとき、最初は秘密分散方式の秘密計算なのかと思ったが違った。よく考えるとドコモは顧客の位置情報の全てを持っているのだから、秘密分散方式ではありえない。今回の技術は秘匿クロス統計技術と呼ぶのだそうだ。18年前にはなかった言葉だ。肝はソルト付きハッシュ等で不可逆変換することと、ノイズを付加することで復号を妨げることで生データを航空会社には見られないようにすることだ。秘匿クロス統計技術は秘密分散計算よりも単純な暗号化だ。これなら秘密分散計算よりも計算コストが小さい。だから実用サービスとして導入可能になったのだろうと予想する。

2025年7月19日土曜日

近所のマクドナルドのアルバイト募集のgoogle広告を見た

ブラウザのgoogleはめ込み広告に近所のマクドナルドのクルー募集の広告が載った。こんな広告なら文句はない。今はほとんどの広告が迷惑の元だから、まともな広告を見ると珍しいと思ってしまう。

26年前に個人それぞれに適切な広告を提示するにはどうしたらよいかという仕事をしていた。今のようにほとんどの広告が迷惑の元になるのがわかっていたら、そういう仕事は手がけなかったと思う。

2025年6月23日月曜日

Macintosh Portrait Display

PC watchで山田 祥平氏の記事を読んだ。PCディスプレイの縦横比に関する記事だった。記事の最後の方に縦に長い方が使いやすいという意見があった。その通りだと思う。私は1990年に縦長ディスプレイで仕事をしていたことを思い出した。Macintosh Portrait Displayだ。これは使いやすかった。本体のmacintosh IIを買い替えた後もディスプレイだけは使い続け、PowerMacintosh 8500まで活躍した。


PC-100の標準ディスプレイも縦長だった。以下の写真のように横置きもできた。PC-100もmacintoshもXeroxのALTOにインスパイアされたGUIで操作するPCだ。PC-100はmacintoshより1年早く世に出た上に、macintoshの白黒ディスプレイと違いカラーディスプレイだった。商業的に成功せずに消えてしまったのは残念でならない。

2025年6月21日土曜日

当たり前と思っていることを疑えるかどうかが頭がよいかどうかの境目

歴史上の優秀な科学者や軍人は、それまで当たり前と思われていたことを疑い、もっとよいことを思いついた点が共通している。この優秀な人の特徴は現在でもそのまま通用する。健康に関することでも当たり前のことを疑うことが健康に生きるためには役立つ。日常生活でも当たり前のことを疑うことで、家事が楽になったり、お金が増えたりする。

今年の秋にwindows 10のサポート期限が切れることで騒いでいる愚かな連中が多い。彼らの当たり前は事実だろうか。
  1. サポート期限が切れるのは本当によくないことか
  2. 本当にwindowsを使い続けなくてはならないのか
どちらも間違っている。

サポート期限が切れているかどうかでクライアントPCのマルウェアに対する脆弱性は変わらない。クライアントPCがマルウェアに感染する主原因はユーザーのうっかり動作だ。クライアントPCでのうっかり動作は最新のOSだろうがセキュリティパッチをあてていようが、ユーザーが注意しないと防げない。だからOSを最新化してもセキュリティ的にはほぼ意味はない。これに気づいている人はOSのソースコードを読んで脆弱性の理由を理解している本物の専門家だけだ。通信を受けるサーバーでない限り、OSの脆弱性はほぼ問題にならない。

windowsはOSの選択肢のひとつでしかない。不便だとか危険だとか思ったら使うのをやめればよいだけのことだ。それができないと騒ぐ連中の中には「会社で使っているから」と言い訳をする者もいる。それは間違っている。社則に「社員はwindowsを使うこと」なんて定めている会社なんてない。管理システムの都合でwindowsでないと集中管理できない場合はあるかもしれないが、その場合でも情シスの管理者にお願いすればlinuxやmacにも対応した管理システムに更改してくれる可能性はある。実際にうちの会社はそうなった。その結果、windows PCは数では少数派になった。

windowsは労働生産性を落とす原因となっている。世界のGDPを1%くらい押し下げているのではないだろうか。これをきちんと数値で示せたら、どんな経営者もlinuxかmacに変えろと号令をかけるはずだ。

PCやソフトウェアを売らないといけない業界の人は、間違っていると思っていてもwindows 10のサポート切れを騒ぎ立てた方が儲かるのでそうしている場合があるだろう。それは仕方ない。証券会社や銀行につとめている人がリスクの割に儲からない商品をよくないと知りつつ顧客に勧めるのが仕方ないのと同じだ。

2025年4月24日木曜日

ニュートン法で高次方程式を解く

数値解法で方程式を解くときにpythonでニュートン法のライブラリが使える。プログラムの例は以下だ。

from scipy.optimize import newton
salary = 30
total = 30000
year = 40
def f(x): #方程式を記述
    return salary*12*(x+1)**year - salary*12*(x+1) - total*x
root = newton(f, 0.1) #0.1は探索の初期値
print(root) #答

必要なscipyモジュールをmacにインストールするには以下のコマンドを使う。依存関係で何か足りないと言われたら足りないものも同じコマンドでインストールすればよい。

python3 -m pip install --upgrade scipy

2025年3月18日火曜日

画質の悪いDACを搭載したHDMI->アナログRGB変換器を使って30年前のImagine 128の良さを思い出す

私は22台のPCを切り替えるのにぷらっとホームのPShareを使っている。そのためディスプレイはアナログRGB入力のものを使わざるをえない。当初はNANAOやTOTOKU(東京特殊電線)の高級CRT機を愛用していたが、ディスプレイの重さが20kgもあって取り回しが悪いのでNANAOの液晶ディスプレイに変えて今に至る。液晶ディスプレイだとそれほど画質に差は出ないのでビデオカードのこだわりはなくなっていたのだが、2025年になってまたビデオカードへのこだわりが復活した。

今回買ったビデオカードならぬビデオ機器はHDMI->アナログRGB変換器だ。アマゾンのここで売っている。数年前から複数台を愛用していて今回買ったものは4台目だ。今回買ったものをmac miniのHDMI出力につなげて表示すると、画面がやたら暗くて、しかも文字がぼやける。VGAケーブルがボロなのかと思って交換したが変わらない。試しに以前買った同じ変換器と取り替えると画面は明るくて文字もはっきり映るようになった。変換器の中のDACに品質差があることが分かった。以前買ったものを全部集めてきて取り替えて調べると、画質に大きな差がある。今回買ったものがいちばん画質が悪い。そこで、よく使うマシンには画質の良い個体を取り付け、今回買った個体はラズベリーパイのインストール用に振り向けた。

CRTで画質にこだわっていたころは、ビデオカードのDAC(RAMDAC)が肝だった。#9社のImagine128(1994)や、Matrox社のMillennium(1995)が良いDACを使っていた。良いDACはICチップも七宝焼みたいな外観で綺麗なものもあった。その後日本メーカーのカノープスがSpectraシリーズ(1998)を出して、これが良いDACを使っていた上に基盤の配線にも気をつかい、オプションでBNCケーブル出力に対応したので、以降はこればっかり使っていた。当時はnVidiaのビデオカードは画質的にクズでゲームにしか使えないものばかりだったのを思い出す。

2025年3月17日月曜日

arc browser に広告が出るようになった

arc browserは広告を遮断してくれるので愛用しているのだが、先週あたりから広告が出るようになった。広告側が遮断をすり抜けるように細工したのか、arc browserのベースとなっているchromium browserが広告のハンドリング方法を変えたのか。他のブラウザを試したら、Brave browser はまだ広告を遮断できることがわかったのでそれに切り替えた。広告遮断アドオンを入れれば、他のブラウザも広告を遮断できるが、素の状態で広告を遮断してくれるのはBrave browserだけみたいだ。

広告がない方が誰にとってもよいのだが、資本主義社会において広告がなくなる未来が来るとは思えない。すくなくとも私が生きている間は無理だろう。民放のテレビも無料の検索エンジンも無料の地図サービスも広告収入なしでは成り立たない。私は広告を見ないで済むなら年間1万ドルだろうが喜んで支払うが、私のような人間が少数派なのは承知している。多数派は広告を見る代わりに無料でサービスを受けることを選ぶだろう。広告を見る時間をとられるせいで自分の人生が如何に劣化するかを知らされていない。広告を無理やり見せられることで、平均するとみんな100万ドル以上の自分の人生の価値を失っていると思うのだが、それに気づくことはなかなか難しい。

2025年3月12日水曜日

自作キーボードの盲点

macfanに自作キーボード挑戦の記事が載った。ワクワクしている様子がよく伝わってくる良記事だったが、最後のひとことがとても心に残った。

「自作キーボードに慣れすぎると他のキーボードを使うときに困る」

これは本当にそうだと思う。自分用にカスタマイズしたキーボードに慣れてしまうと、普通の配列のキーボードを使う時にとても作業効率が落ちる。HHKB開発者の和田英一さんが「PCを変えてもキーボードは同じものを使い続けることをイメージしてHHKBを作った。カウボーイが馬を手放しても鞍だけは同じものを大切に使い続けるのと同じだ。」と言ったように自分のキーボードをいつも持ち歩ければこの問題は解決するのだが、小型のHHKBであっても持ち歩くには嵩張るし重い。

自宅と会社のキーボードを同じにしたいので、私はどちらの場所でもappleのM0116を使っている。M0116はアルプスのメカニカルスイッチ搭載でAの左横にCTRLキーがあって英字配列というミニコンのUNIX使いには標準的な仕様だ。配列的にはHHKBでもよい。HHKBはスイッチがメンブレンと静電容量無接点とメカニカルの3種類があって、M0116のメカニカルに慣れている私はメカニカルのHHKB studioが一番打ちやすい。でも静電容量無接点のHHKB professionalでも押し心地に文句はないし、現存しているものはスイッチがへたっているメンブレンスイッチのHHKBでも配列さえ英字だったらそれほど文句はない。

M0116は1987年に発売されたものだが私は1990年から使っている。その前はIBMの101キーボードを使っていた。IBMの101キーボードはカチャカチャ叩けるキースイッチが小気味よく、メカニカルスイッチだと誤解している人が多いが、実はこれはメンブレンスイッチだ。キーを押し下げるときに支えるバネの構造が特殊なためにメカニカルスイッチのような押し心地を実現できているのだ。IBMの101キーボードも倉庫に保存していていつでも再出動できるようにしているのだが、テンキーがついているため横幅が広く机の面積を占有するのでなかなか出番がない。しかもIBMの101キーボードは英字配列ではあるもののAの左横はCaps Lockのため、ユーティリティでCTRLキーへ変換する一手間が必要なのも残念なところだ。

2025年3月11日火曜日

mac購入時の設定が楽

近頃のiPhoneを新しく買った場合、古いiPhoneに近づけて内容をほぼコピーできることが知られている。同じように新しいmacを買った場合はAirMac TimeCapsuleに保存された古いmacの内容をほぼコピーできる。

apple IDのパスワードを再度入力することは必要だったが、各アプリに設定されていたパスワードを再度入力する必要はなかった。最近のアプリはユーザー登録が必要なものが多く、ユーザーIDとパスワードを入力しないと動かない。これを再入力しないで済んだのはありがたかった。

今回のmacはapple silicon同士でOSも同じだったのでうまく行くのは当たり前だ。CPUが違う場合とかOSが違う場合にどのようにコピーされるのかをいつか調べてみたい。

2025年1月18日土曜日

組み立てているだけなのに自作PCと呼ぶ恥ずかしい連中がいる

自作PCは部品を組み立てているだけだ。つかう工具はねじ回しくらい。ガンプラを組み立てる方がよほど難しい。これで「自作PC」とか言っている連中は恥ずかしくないのか。組み立てただけのPCを自作PCと呼ぶ連中は、実力がないのに自分を大きく見せたい情けない性格の連中なのだろう。

連中の言うことを真に受けたら、自動車のエンジンを交換しただけで「自作自動車」と呼ばなくてはいけなくなってしまう。自動車のエンジンを交換するのはかなり難易度が高いが、種類の違うエンジンに換装したとしても自動車業界の人は「自作自動車です」なんて言わない。シャーシーとボディを鋼材からスクラップビルドで作って初めて「車を作りました」と言ってよい。

私は1980年に1978年発売のMZ-80Kを買った。これは部品をはんだ付けすることが必要なPCだが、自作PCとか自作マイコンとは言わなかった。普通の人とは順番が逆だが、その後マイコン作りをした。回路設計/基盤製作/部品集め/はんだ付けを行ったが、できあいのCPUである6800を使ったのだから出来上がったマイコンを自作と思ったことはない。ハンドアセンブルで作って入力していたコードは自作という認識はあったが、それはソフトウェア作成であってハードウェアを作ったわけではない。1990年から80486とPentiumとその互換CPU(AMD/Cyrix/Centaur Technology製)を使ってPC/AT互換機を100台以上組んだ。工作機械を使って鋼鉄のケースを加工したこともあるが、自分がPCを自作しているなんて認識したことがない。私は単に組み立てていただけだ。言葉の上でも「PCを組む」と言っていた。

人類が生まれてから、コンピューターを回路設計から行なって作ったことがある人は高々十万人しかいない。真空管で構成されたエニアックを作ったジョン・モークリーとプレスパー・エッカートがそうだし、よく知られている人だとapple Iを作ったスティーブ・ウォズニアックがいる。

ジョン・モークリーとプレスパー・エッカートはCPUアーキテクチャを考え回路設計をした。しかしウォズニアックはCPUはできあいの6502を使った。メモリチップもロジックICもできあいのものを使った。それらを組み合わせる回路設計は彼が行った。ウォズニアックのようにできあいのCPUを使ったとしても回路設計を自分で行った場合は自作と言ってよいことにしたい。CPUも自分で設計しないと「自作」とは言わないという厳しい定義もできるが、そうするとウォズニアックですらコンピュータを自作したとは言えなくなる。そこまで範囲を狭くするとコンピューターを自作できる人って人類の中の選ばれた数千人になってしまう。

自作状況は改善していてHDLによる回路設計ツールが普及価格になった2000年以降は、趣味でオリジナルアーキテクチャのCPUを自作することができるようになった。これによりCPUを自作できる人は今後は数万人に増えるだろう。RISC-VなんてオープンソースのIPコアも生まれた。

2024年12月24日火曜日

linuxだから軽いのではなかった、terminalで作業しているから軽かったのだ

windows11にアップデートできないPCをlinuxで使いましょうみたいな記事がある。2018年以前のCPUはwindows11にできないことが多いからだ。linuxは軽いので古いCPUでもサクサク動くかもみたいな含みもある。ところが後者に関してはあまり期待できない。

手持ちのPCでは2023年の第14世代のcore i9マシンにubuntuを入れたらサクサク動いた。2018年のCoffee Lake世代のXEONマシンにubuntuを入れてもサクサク動いた。ところが2009年のHarpertown世代のXEONマシンにubuntuを入れたらサクサク動かなかった。メモリを32GB積んでいるのにXを起動するとレスポンスが悪い。

私は普段は486DX4 75MHzのHinoteやARM 1GHzのラズベリーパイZEROで作業をしている。OSはlinuxだ。作業中にレスポンスが悪いとは感じない。だからlinuxは軽いというイメージがなんとなくあったのだが、そうではなくterminalで作業をしているから軽いのだ。HinoteやラズベリーパイZEROでXを動かすとひどく重い。

普通の人のPCの使い方だとGUIで使うのが中心だから、linuxを入れたとしても古くて性能の低いPCを使うとレスポンスが悪くて使い勝手はよくないと思う。linuxが軽いというイメージはterminalで作業するときの話だ。私は2010年まではterminalで動くブラウザを使っていたのだが、最近のウエブページはterminalでは表示できないものばかりだ。ウエブページを閲覧するにはGUIが必須で、そうなるとlinuxでも新しめのPCが使いやすい。

2024年12月12日木曜日

いちばん取れないバグが変数名の間違い

C++で書いたプログラムがエラーで終了する。
  • 数値範囲の想定ミス?
  • ロジック設計のミス?
違った。
  • ライブラリの使い方が間違っている?
ライブラリ仕様を時間をかけておさらいしたが違った。
  • そもそも使っているC++の言語の仕様を完全に理解してない?
言語仕様を長い時間かけておさらいしたが違った。

ここまでで1週間。打つ手なしと思った。以前動いていた類似プログラムと何が違うのか。そしたら...

1箇所変数名を間違えていた

ことを発見した。似たような変数名が他にあってそれと間違えていた。ただそれだけ。これで1週間を潰してしまうとは無念だ。

以前もrubyで書いたプログラムのバグが取れずに延々悩んだ結果、変数名の間違いと気づいたことが一度あったことを思い出した。

C++やrubyは新規に変数を宣言することが自由にできてそこが試行錯誤が多い研究開発用プログラミングには良いとも言えるのだが、クラス記述のときに宣言しなかった変数を使ったらシステムが弾いてくれる厳密なオブジェクト指向言語ならこういうことは起こらない。

2024年12月1日日曜日

縦に長いネットショッピング画面が定着した歴史

楽天市場やyahooショッピングで買い物をすると、やたら縦に長い画面が現れる。10ページ以上スクロールしないと目的の品物に辿り着けずに不便だ。この表示はほとんどの人に嫌われているのに、ショップがこの表示を止める気配はない。これはネットショッピングの初期に「画面が縦に長い方が売上が増える」という都市伝説的な誤った噂が流れてそれが定着したからだ。

ネットショッピングが始まったころはまだスマホは存在しておらず、PCで買い物をしていた。だからスマホのGUIに合わせるために縦長画面にしたのではない。PCの横長ディスプレイでも縦に長い画面だったのだ。

「画面が縦に長い方が売上が増える」という都市伝説は各ショップが思いついたものではなく、各ショップからwebデザインを請け負うソフトハウスが言い出した。縦に長いと目的の商品に辿りつくまで延々とスクロールしないといけない。途中に広告を入れておけば、ユーザーに無理やり広告を見せることができるというのが彼らの理屈だ。

これが愚かにも定着してしまったのは、科学的な思考ができない中世のキリスト教教会のような(最近アニメ化されたチに詳しい)論理のためだ。画面が縦に長い方が売上が増えることを確かめるためには、縦に長い画面とそうではない画面とのふたつのデザインの商品画面を作成し、どちらの方が売上が上がるか比べないといけない。実験では1/2の確率で縦長の画面を表示するショップのwebページを制作する。ショップを訪れたユーザーが100人の場合は50人には縦長の画面を表示し、別の50人にはそうでない画面を表示する。これでどちらの画面を見せられたユーザーがたくさん物を買うかを比べると正しい判断ができる。

ところがそんな実験は行われなかった。単にこれまでの商品画面を縦長の商品画面に変えた実験をしただけだ。そしたら売上が増えたので縦長が良いということになった。売上が増えたのは縦長画面にしたおかげではないかもしれないのにだ。ネットショッピング初期ではネットショッピングを知らない人が多かった。そのような人が時間が経つにつれ口コミでネットショッピングを知り、これは便利だと買い物をしたかもしれない。つまり縦長画面にしようがすまいが、時間が経つと売上が増えた可能性がある。そしておそらくそれが真実だ。

ネットショッピングの各ショップで買い物をするかどうかは価格がいちばんの理由となるが、買い物しやすいかどうかも理由になる。同じ品物が同じ価格で売られているなら買い物しやすいショップで買うのが当然だ。買い物しにくい縦長画面は不利になるはずだ。

私は今日、コーヒー豆を買った。日本でコーヒー豆を安く売っているネットショップは名古屋の加藤珈琲と鳥取の澤井珈琲が2大巨頭だ。私はそのどちらかのショップで買う。今日は澤井珈琲の冬の限定ブレンドを求めるつもりで澤井珈琲のページを訪れた。しかし、品物を検索してから商品ページに訪れたのに実際の商品の表示の場所は縦長ページの最下部であり、延々スクロールしても辿り着けない。嫌になった私は、加藤珈琲のトップページに切り替えてそこで別の豆を買った。縦長画面だから売れないこともあるのだ。(ちなみに加藤珈琲のページも十分縦に長い。澤井珈琲よりはマシというだけだ)

そろそろ科学的な思考をして縦長画面を止めようと思わないといけない。

2024年11月16日土曜日

Aキーの左横にcaps lockキーがあってうれしい人がいるのか

Perplexityに聞いてみたら、次段落にイタリック文字で表記した答を得た。みんながおかしいと思っているのに改善されない例のひとつと言えそうだ。ちなみになぜだか分からないが、macの日本語配列キーボードはうれしいことにAキーの左横にctrlキーがある。macの英語配列キーボードはAキーの左横は残念なcaps lockだ。古いことを言えば、macintosh IIの時代は英語配列キーボードであってもAキーの左横はctrlでハッピーだった。もっと古いmacintoshキーボードはAキーの左横は残念なcaps lockだ。だから私は最新のM4 pro搭載macに1987年製のapple純正ADBキーボードM0116を接続して使っている。

Perplexityの回答

興味深い質問ですね。検索結果から、Caps Lockキーについて興味深い洞察が得られます。

ほとんどの人にとって、Caps Lockキーは不要で、むしろ邪魔なキーと認識されています。ある企業で行われた興味深い実験では、約70人の従業員に「意図的にCaps Lockキーを使う人はいるか?」と質問したところ、誰も手を挙げませんでした。

Caps Lockキーの特徴

  • 主に大文字入力のために存在
  • タイプライターの歴史に起源を持つ
  • 誤って押してしまいやすい位置にある

特に面白いのは、海外では大文字で書かれた文章が「叫んでいる表現」と解釈されることです。つまり、Caps Lockキーは「絶叫スイッチ」のように perceive されています。

使用例としては:

  • 劇本の登場人物名を大文字で書く必要がある劇作家
  • かつてデータベースに情報を入力する際に全角文字が必要だった職種

結論として、Aキーの左横にCaps Lockキーがあって「うれしい人」は、ほぼいないと言えるでしょう。むしろ多くのユーザーは、このキーを無効化したり、別の機能に置き換えたりすることを望んでいます。