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2025年8月21日木曜日

LLMは古いデータと英語圏以外のデータが苦手

NECのPC-9801m2の定価が知りたくてgpt-ossに聞いたら39800円とのこと。あきらかに桁が違うので、別途ネットで調べて415000円では?と修正を促したがガンとして聞き入れない。学習したデータが間違っていたようだ。

gpt-ossではなく、gemma-3-27bだったらどうなるかと聞いてみたら今度は168000円とのこと。これも415000円ではと聞いたら、それはメモリを増設した上位機種だと諭された。そんなものはないのだが。

スバル360の乾燥重量を聞いたら本当は385kgなのに500kgだそうだ。零戦21型のエンジン出力を聞いたら1900馬力だそうだ。そんなにパワーがあったらグラマンF6Fに負けてないよ。陸軍の鍾馗のエンジン出力を聞いたら1800馬力だって。そんなにあったらB-29を落としてたよ。

米軍機のF4FワイルドキャットとF4Uコルセアのエンジン出力は正しく答えていた。

英語圏以外の情報と、古い情報はネット上にあまりないので、間違い情報が混じっているとそれに影響されて学習してしまうようだ。

ちなみにモビルスーツのことを聞くと、とんでもない型番や名前の迷機をたくさん捏造してくれるので、これはこれで面白かった。彼らの世界ではMSN-18とかMS-35とかがあるのだって。MSN-18はMS-18ケンプファーをニュータイプ専用機に改造したものではなく、通常のモビルスーツより装甲が薄くてサイズが小さいものなんだって。いろいろ聞いてみるとめちゃくちゃ面白かった。

2025年8月17日日曜日

機械の仕組みがわかってないのに使うのが上手な人は本当に存在するか

最近ではLLMのユーザーが顕著だが、中身がわかってなくて使い方だけを知っている。たまに私よりうまく使えていて感心することもある。しかし中身がわかってないために肝心なところでは失敗する。中身がわかってない人は動作結果に文句を言うことがよくあるのだが、そう動くように作られているのだから文句を言うのは無意味であることがわかっていない。

1980年までは車を速く走らせる人はもれなく車のことを深く理解していた。車のメカニズムの理解はレーシングドライバーで成功するための必須条件だった。

F1の世界チャンピオンになったアイルトンセナは車のメカニズムにあまり興味がない人とされているが、彼は幼少のころからカートをドライブしていたのでメカニズムの知識は当然あった。何もわかってなくてF1をドライブしていたのではない。

頭文字Dの藤原拓海君は車のメカニズムを何もわかってなくて速いドライバーの代表なのだが、フィクションなので現実味はない。物語の後半では彼もメカの勉強に頑張っていたので、最後までメカがわからなくて速いドライバーではなかった。

話をLLMに戻すと、中身がわかってないとうまく使えないのは当たり前だ。LLMとそのエンジンであるDLはヒントン氏の2012年(元祖は2006年の論文だが)の成果から順に追跡している人は中身を無理なく理解できているが、そうでない人はブラックボックスとして扱っている。LLMに関してはわずか13年分なのだから基本から勉強すればよいのにと思うが、それをする人は少数派だ。

コンピューターも同じだ。ソフトは、プロセッサの内部構造、プロセッサのマイクロコード、プロセッサのインストラクションセット、プログラミング言語の構造、コンパイラの動作、OSの中身、通信プロトコルを知らないとうまく使いこなせない。ハードであればプロセッサの内部構造、メモリの内部構造、全体回路、周辺回路、通信回路を理解していないとうまく使いこなせない。これらは1970年代から技術が発明された順にリアルタイムに触れてきた世代は学ぶ時間が十分あったので無理なく理解できている。しかし2000年以降に生まれた若者がコンピューターの中身を理解するのは大変なのではないかと思う。それゆえに中身を理解せずに使ってしまい、年齢が70代のウイザードほどには使いこなせない人が多いのだろう。

2025年8月7日木曜日

コーヒーが健康によいという論文が続々登場

ひと昔前まではコーヒーは健康に悪いと言われていた。ところがここ10年くらいでコーヒーを飲むと健康になる、認知症が防げる、長生きできると言った研究結果が続々出てきている。私はコーヒー好きなのでこれらの研究結果はうれしい。しかしちょっと思うことはある。

以前にコーヒーが健康に悪いと言われていたのは、驚くような理由があったのだ。世界大戦中にコーヒー豆の確保が難しくなったとき代用コーヒーと呼ばれる合成コーヒーが生まれた。その後戦争が終わるとコーヒー豆の流通は元に戻ったので代用コーヒーを飲む必要はなくなった。しかし、代用コーヒーを作っていた食品メーカーは売り上げが減って困った。そこで、大学教授に賄賂を渡して本物のコーヒーが健康に悪いという研究結果を発表してくれと頼んだのだ。健康に関する研究は、実験結果の評価方法をいじることでいかようにも結論を捏造することができる。特に統計学が発達してなかった昔はなおさらそれが簡単だ。コーヒーが身体に悪いという偽研究結果はまんまと世間に信じられて、それが50年近く続いた。

21世紀になって、コーヒーが健康に悪いという偽研究が否定されたのは喜ばしいが、これほどたくさんのコーヒーは健康によいという研究論文を目にすると、今度はコーヒー業者が大学教授に賄賂を渡しているのではないかと勘ぐりたくなる。

ちなみに塩が健康に悪いというのも偽研究だ。これは賄賂を渡されて行った研究ではなく、実験が未熟な研究だったというだけだが間違いは間違いだ。最近塩のとらなすぎの方が健康に悪いと言う論文が数編発表された。それらは塩悪者論文に比べるとまともな実験をしている。

統計が取られることはないだろうが、塩を摂らなかったために不健康になったり、早死にしたりした人の数はおそらく数億人単位で生じているだろう。愚かなことだ。別に最新の医学論文を読む必要はなく、自分の素直な身体感覚を信じればこんな愚かなことにはならないのに。塩が足りないと身体的にも精神的にも不調だなと思う状態になっているはずだ。なぜ自分の感じ方を認めないのか。

2025年8月4日月曜日

ホンダF1マシンRA272とケータハム7 480Rの比較

1965年のメキシコGPで優勝したホンダのRA272のスペックがケータハム7に似ていると思ったので調べたのが以下だ。

項目ケータハム セブン 480Rホンダ RA272
全長3,100mm3,950mm
全高1,115mm793mm
ホイールベース2,225mm2,300mm
トレッド(前/後)公表なし1,350mm / 1,370mm
サスペンション(前後)フロント: Superlight widetrack ダブルウィッシュボーン リア: A-frameダブルウィッシュボーン
車両重量525kg(乾燥重量)498kg
エンジン型式Ford Duratec 2.0ホンダ RA272E
エンジン形式直列4気筒DOHC水冷横置き60度V型12気筒DOHC
排気量1,999cc1,495cc
最高出力176.5kW(240PS)/8,500rpm230hp / 11,500~12,000rpm
トランスミッション5速MTホンダ製6速ミッション
タイヤサイズ(前/後)13インチ アボン ZZS5.50-13 / 7.00-13

これは似ている。60年も経っているのに不思議なものだ。ケータハム7 480Rをサーキットで振り回してみたい。

2025年8月3日日曜日

昔のF1ドライバーは早死に

1965年の10月のメキシコグランプリでホンダのF1が初勝利した。ドライバーはリッチーギンサーだ。このとき予選に出場したドライバーが以下だ。
カーナンバー、名前、生年と没年、年齢(生きている人は現年齢)、事故死有無だ。

11 リッチーギンサー 1930-1989 59
2 ロレンツォバンディーニ 1935-1967 32 モナコGP事故死
3 グラハムヒル 1929-1975 46 セスナ墜落死
4 ジャッキースチュワート 1939- 86
5 ジムクラーク 1936-1968 32 F2レース事故死
6 マイクスペンス 1936-1968 32 インディ500練習走行中事故死
7 ジャックブラバム 1926-2014 88
8 ダンガーニー 1931-2018 87
9 ブルースマクラーレン 1937-1970 33 カンナムマシンテスト中事故死
10 ヨッヘンリント 1942-1970 28 イタリアGP練習走行中事故死
12 ロニーバックナム 1936-1992 56
14 ペドロロドリゲス 1940-1971 31 スポーツカーレース事故死
15 ヨアキムボニエ 1930-1972 42 ルマン24時間レース事故死
16 ジョーシフェール 1936-1971 35 レース中事故死
18 モイセスソラーナ 1935-1969 34
21 リチャードアトウッド 1940- 85
22 ボブボンデュラント 1933-2021 88
23 イネスアイルランド 1930-1993 63
24 ルドビコスカルフィオッティ 1933-1968 35 ヒルクライムイベント事故死

平均寿命52歳だ。50歳前に死んだ人はレーシングカーの事故で死んでいる。F1ドライバーは危険な職業だったのだ。

2025年7月29日火曜日

民主主義から独裁体制へ という手引書が必要だ

「独裁体制から民主主義へ」はジーン・シャープの名著である。この本の中で述べていることを私は全て肯定する。その通りだ。ただし、本の想定外のことには適用が難しい内容ではある。それを3つ挙げる。

  1. 体制側に暴力を使う口実を与えないために非暴力で抵抗するというのが本書の骨幹をなす考え方だ。それに対する体制側の対処策が存在していて普通に使われている。プーチンはチェチェン人の仕業に見せかけて自作自演のテロを実行し、それを口実にチェチェンに攻め込んだ。チェチェン人は暴力を使ってないのに体制側は暴力を使う口実を自らでっちあげた。日本が行った盧溝橋事件もそうだ。この手の企みは歴史を紐解くとたくさんある。
  2. 非暴力で抵抗するメンバーの知性がある程度高くないと本の方法は実行できない。日本やアメリカだと国民がバカすぎてこの方法は使えない。この点は多くの人が指摘している。
  3. 民主主義なのに独裁体制よりひどい状態になっている国もたくさんあって、日本もそのひとつなのだが、その場合はどうしようもない。倒すべき独裁者がいないのだから。

民主主義なのに独裁体制よりひどい状態になっている国は衆愚政治に陥っている。プラトンとポリュビオスが述べたように衆愚政治は君主による独裁政治に移行しないと修正は難しい。となると新たに本を書かねばならないように思う。タイトルは「民主主義から独裁体制へ(衆愚政治から君主政治へ)」だ。どうやったら君主政治を実現することができるかをジーン・シャープがそうしたように具体的な方法と共に示すのだ。

2025年7月26日土曜日

さらに北斗の拳の世界に近づく

33年前から何度も何度も「日本は北斗の拳に出てくるような世紀末の社会になる」と言ってきた。当初は私は変わり者扱いだったが、今ではなぜそれが予想できたのかと聞かれるようになった。

これは何度も述べたが日本人は何も考えないで生きるように教育を受けるからだ。最初に覚えたことは一生守るようにとも教育を受ける。最初に覚えたことが間違っていたと判明しても、それを間違いと認めないようになる。

この性質とほぼ同じだが、日本人は自分が失敗したことを認めないのも理由だ。失敗は学習して成長する最大のチャンスなのに、日本人は失敗を認めないので学習するチャンスを活かせずにバカのまま年をとる。

世界のどこでも大衆が愚かなのは共通だ。日本人が世界の中でも特異なのは努力して自らをバカ化しているところだ。赤ん坊のころは好奇心旺盛な普通の知性を持っていた子が、学校で真面目に努力すればするほどバカに近づく。日本と北朝鮮は瓜二つだと以前から述べていたのは、子供が洗脳されるところがそっくりだからだ。

さらに日本が異常なところは、能力が低い者は能力が高い者より大きな権利を持ち、能力が高い者から権利や財産を奪うのは正義だと言う、トンデモ理論がまかり通っていることだ。これを続けると能力が低い者ほど生き延びてしまい、種は進化ではなく劣化して最終的に滅びる。全ての生物が自らの種を生き延びさせるために力を尽くしているのに、日本人は自らの種を滅ぼすために力を尽くしている。共産主義ではこうなりやすいので、ソ連をよく知っている人は共産主義の日本がこうなるのは当たり前だと言うだろうか。

2025年7月21日月曜日

日本は粛々とディストピアへ向かっている

複数政党乱立状態が続けば何も決められない政治になる。それが嫌われて自公が再び政権をとっても悪いことしかできないどうしようもない政治が戻ってくる。このままずるずる国が衰退することは変わりそうにない。

参政党の躍進は全体主義の香りがする。1930年代のドイツ、2024年の米国を見ているようだ。この流れは続かない可能性が高いが、もし続くなら毛沢東、ポルポト、トランプみたいな頭悪い系の独裁者が生まれるかもしれない。

今後どうするかについての変更はないが、資産をどこに置くかについては正直困っている。どこかの国に集中して置くのは、なんかあったときにそのお金を引き上げられなくなる可能性がある。カントリーリスク、地政学リスクというやつだ。分散しておくという消極的な策しか今のところ思いつかない。いろいろな国に分散するというのは意外に難しい。現地に住んでいるという証明がないと原則口座を開けないからだ。世界展開しているHSBCなんて銀行も香港がポシャったら預けていたお金がどうなるかはわからないので分散とは言えない。

アジアの人のように金の装飾品を身につけて持ち歩くというのは、良い考えなのかもしれない。全部身につけるとレンジャーの訓練になってしまうので、持ち運べる分以外は分散してどこかへ預けなくてはならない。半分なくなっても仕方ないと思うしかない。

2025年7月20日日曜日

日本人は頭が悪いくせになぜ無謬性を重視するかな(それも頭が悪いからだよ)

昔からずっとそうだったが、頭が悪い人間ほど無謬性(間違いを許さない性質)にこだわる。大事なことをおろそかにしているのに、どうでもよい細かいことを気にする。単にバカだからで説明がつくのだが、なぜバカは無謬性にこだわるのかについてわかったことがある。

バカとそうでない人の最大の違いは、ものごとの重要性を正しく順序づけできるかどうかだ。やらなくてはならないことはたくさんあって、どんなに有能で多才な人であっても全部をこなすことはできない。そこで、やらなくてはならないことの重要性に順序をつけて、大事なことからやっていくことになる。バカといわれる人たちは、みんなこの順序づけができないか間違った順序をつける。そのためにバカが一所懸命に何かをやっても、よくない結果を招く。往々にして何もしなかった方がマシという結果になる。

賢い人はできることに限界があることを知っているから、大事なことだけを一所懸命にやってどうでもよいことは放っておく。どうでもよいことを正しく行うことにこだわらない。賢い人ほど無謬性が愚かなことだと知っている。

バカはものごとの重要性の順序づけができないから、「全部を正しく行う」としか決められない。バカが無謬性にこだわるのはそういう理由だ。

ものごとの重要性の順序づけを正しく行うのはとても難しく、普通の人間なら80年間みっちり考え続けてやっと自分の順序づけは9割がたは合っているだろうかと思えるくらいだ。論語では70歳で従心(心の望むままに行動して道を外れない)と述べている。現在は論語が書かれた時より社会が複雑になっているから70歳で従心というのは難しい。現在では最低でも80歳になることが必要だろう。ところが日本人は30歳くらいからバカになり始めて60歳以上はほぼ全員がバカという情けなさだ。論語に書かれたように年とともに賢くなってゆく人は1万人にひとりいるかどうか。情けない。

2025年7月18日金曜日

SNSが悪いのではない、最初の情報を信じる+確証バイアスという大衆の性質が問題なのだ

SNSによる投資詐欺がニュースになる。SNSなんて信用できない情報源を信じる愚か者がよくいるものだと、まともな人は感想を述べる。その通りなのだが、この現象には理由がある。

SNSだけが偽情報を流しているわけではない。口伝えのデマもあるし、憶測で嘘記事を書いている朝日新聞社のような例もある。テレビ局もやらせ番組を流すし、共産主義国家は政府が嘘情報を流す。こういう偽情報に騙される人とそうでない人の違いは何か。それは最初の情報だけを信じるかどうかだ。大衆は最初の情報だけを信じて複数の情報源にアクセスしないで行動を決める。これはインターネットが普及してからのことではなく、何千年も前から大衆はずっとそうだった。私たち選良にしてみればなぜ大衆はそのような行動をとるのか不思議に思うが、大衆にしてみれば選良はなぜ複数の情報源を調べるのかが不思議なのだ。

最初の情報を信じるという性質以外にも偽情報を信じる理由として、自分の望む情報を信じる「確証バイアス」という性質も挙げられる。これも大衆が持つ性質だ。

大衆であったが努力して選良になる人も稀にいるが、基本的には大衆は大衆のままで賢くなることはない。昭和初期にできた言葉「バカは死ななきゃなおらない」は名言だ。大衆のバカさ加減をなんとかしようとする努力はなかなか実を結ばない。地球や社会に迷惑を及ぼさないように大衆を導くには、上述の最初の情報だけを信じる性質を活用して正しい行動を促すなどの工夫をするとよい。そうなのだが、悪党ほどこの大衆の性質をうまく利用しているのも困ったものだ。

蛇足だが、マイナンバーカードの中に重要情報が入っているという偽情報を技術が何もわかってないバカ役人が最初に流したものだから、この偽情報は大衆の頭の中から永遠に消えないだろう。同じ理由で食塩が健康に悪いという偽情報も、おそらく永遠に消えない。しょっぱくて我慢できない状態になるくらいの食塩の摂りすぎよりも(そこまで塩を料理に投入したい人は誰もいないが)、食塩を摂らなすぎる方が健康に悪いのが真実なのだが。

複数の情報源を調べたから絶対OKという話ではなく、その情報源がどれだけ信頼できるかも吟味しなくてはならない。査読付きの論文であっても、論文で用いられた実験条件をよく吟味しないと信頼できるかどうかはわからない。実験結果の統計的評価方法も、これまで確からしいとされてきた検定方法への疑義が生じている現状もあり、これも基本に立ち返って吟味しないといけない。吟味のロジックを将来変えなくてはならない可能性にも考慮して、常に新たな論文にアクセスして考え続けないといけない。

2025年7月14日月曜日

日本経済研究センタの2075年経済予測

日本経済研究センタは民営の機関だ。経済予測を官営機関がしたら政府に忖度して嘘ばっかりになるので、政府に忖度しない民営機関でないと信用できない。民営機関であっても、新聞社やテレビ局はなぜか政府に忖度するのでやはり信用できない。日本経済研究センタを100%信用するとは言わないが、ある程度は信用できる。

今回の報告は題名にAIという単語が入っているものの、重要なのは日本の生産性の予測値だ。日本の生産性の伸び率は、標準シナリオで30%、改革(楽観的)シナリオで40%と予測している。日本のGDPは標準シナリオだと世界11位に落ち、改革シナリオだと世界4位を維持できるとのこと。

世の中をよく知る人は、標準シナリオの30%生産性が向上するという話もかなり楽観的だと思うのではないか。日本経済研究センタのような研究機関とか大学とかベンチャー投資集団とか、回りにそれなりの頭脳の人ばかりがいる環境で長く生きていると、人間はそこそこ頭が良くて合理的な判断をするものと思い込む傾向がある。2500年前のソクラテスを始め、そういう甘ちゃんの考え方をする学者は多かった。しかし現実は違う。ソクラテスの弟子のプラトンは大衆は愚かだと見抜いた。もちろんプラトンが正解だ。

日本経済研究センタの人たちは30%と予測したが、私は日本の生産性の伸び率はよくて10%だと思う。10%を使って2075年のGDPを計算すると世界30位くらいに落ちるだろう。一人当たりのGDPだと世界100位程度まで落ちる。完全に後進国だ。

普通はここまで落ちぶれると他国が侵略してきて征服するので、そこでリセットされて新たな成長の歴史が生まれる。ところが第二次大戦後に国境をむやみに変えてはいけないという欧米諸国だけが得をするずる賢いルールがはびこったので、日本を侵略してリセットしてくれる他国がいない。なので、日本は行くところまで落ちぶれるしかない。その結果、日本は北斗の拳の世界みたいになる。ただしケンシロウはおらずラオウもいないので、チンピラの悪党とそれに迎合するバカ国民が跋扈するだけになる。冷静に考えたら今すでにそうだった

2025年7月8日火曜日

スポーツ選手や芸能人に投票するバカ国民をどうやって育てたか

参院選の事前世論調査では元スポーツ選手の候補者が当確だそうだ。自分が不利益を被ることもわからずこういう投票をするバカ国民が多数派だ。バカ国民の投票が問題とされるのは珍しいことではなく、2500年前のギリシャ時代から困った問題だと言われていた。米国でトランプが当選したのも低学歴白人のせいなので、日本だけがバカ国民が多いのではない。古今東西、ちょっと甘やかすと国民はバカ化するのは普遍の事実だ。

日本の場合、暗記中心で思考力を重視しない教育のせいで、赤ん坊のころは正常な好奇心を持つ子どもが、高校を出るころにはもれなくバカになり果てる(一部の例外の子を除く)という教育制度を構築した。これは甘い汁を吸いたい政治家には都合のよいバカ国民養成手段なので、悪徳政治家がこのような教育制度を構築したと陰謀論を唱えたくもなる。しかし政治家ひとりひとりを見るとわかるが、このような陰謀を成就させるほど知性がある人間が見当たらない。歴代の政治家のうちひとりかふたりくらいはこれをできる頭を持っていたかもしれないが、他の何千人もの政治家は国民と同様にただのバカだ。つまり、日本の学校がバカ国民養成機関となったのは政治家の陰謀ではなく単なる偶然だ。これはこれで興味深い。

ここまでバカ国民が多数派になるともはやどうしようもないので、ジタバタしない方が精神衛生上よいと思う。プラトンやアリストテレスが言ったように衆愚政治のあとに君主政治がくればよいが、君主たりえる人もバカ国民に呆れてしまい自分から政治をやりますと手を上げないと思う。こいつらのために苦労する価値はないと思えるからだ。

2025年7月6日日曜日

たとえ維新が議席を多数獲得しても日本の衰退・滅亡の未来は変わらない

参院選で社会保障制度の改革を主張しているのは日本維新の会だけだ。そのため現役世代から評価されている。今回の選挙で維新は議席数を伸ばすかもしれない。それは良いことなのだが、残念ながらそこまでだ。維新の議席が少し増えたくらいでは日本の衰退を止めることはできない。

社会保障制度の歪みは日本人の甘えの文化から来ている。社会保障制度を改革できても(まず無理だが)、甘えの文化を断たなければ未来は変わらない。甘えの文化を断つことは日本人にはできない。

アルゼンチンは100年以上前はGDPが世界一だった。母を尋ねて三千里のマルコの母親がヨーロッパからアルゼンチンへ出稼ぎへ行ったのは、それが理由だ。アルゼンチンは豊かな富を背景に弱者救済の社会主義的政策を続けた。そして今のように落ちぶれた。日本はアルゼンチンの通った道をたどっている。

アルゼンチンでは2023年にハビエル・ヘラルド・ミレイ氏が選挙で勝って大統領に選ばれた。ミレイ大統領は大統領就任から1年半でアルゼンチンの経済を立て直しつつある。ミレイ大統領は人間が楽して生きようとする姿勢を否定した。国民が国にたかる姿勢を批判した。公務員を減らした。そして教育へ投資した。これらはまさに日本でも必要とされている政策だ。日本維新の会が躍進したら、ミレイ大統領のような指導者が現れて日本がよくなるかもと夢想したくもなる。しかし現実は残酷でそのような幸運は起きない。

アルゼンチンの人口ピラミッドはピラミッド型から釣鐘型への移行期だ。高齢者は全人口の6%しかいない。このためにミレイ大統領は選挙で勝てた。

日本の人口ピラミッドは逆ピラミッド型だ。高齢者ほど人数が多い。ミレイ大統領のような人が立候補しても日本では選挙で勝てない。日本の衰退は行き着くところまで続く。誰にも止められない。

国民一人一人が甘えから決別する覚悟を持てば状況は変わるが、そんなことは日本では起こらない。起こり得るのならとっくの昔に起こっている。

2025年6月29日日曜日

事務処理専任社員が廃止されて労働生産性が低下

20年前に事務処理専任社員が廃止された。それまでは各部署に事務処理専任社員がいた。社員と書いたけどベテランの管理職が付く役職だ。勤怠管理をはじめ契約とか各種申請とか社内のあらゆる疑問はこの人に聞くと解決する。このために我々は仕事に集中できて、労働生産性が上がっていた。この人を補佐するアルバイトも2名雇っていた。こんな人が各部署(総勢40名くらい)に一人いた。部署数は全部で50あったから50名の事務処理専任社員がいたことになる。

ところが20年前に人件費削減のためにこの役職を廃止したのだ。全ての事務処理は我々社員一人一人がすることになった。平社員だろうが課長だろうが部長だろうが自ら行わなくてはならない。さすがに役員以上は秘書がつくので秘書に任せることができる。その結果どうなったか。全社的に労働生産性が落ちたのだ。

勤務表投入などの毎日する処理は惰性でできる。しかし海外出張とか他社との守秘契約とかたまにする処理で詰まる。過去にやったことはあっても、1年も間が開くとやり方を忘れてしまう。そこでマニュアルを読み直してやり方を学ぶ必要がある。マニュアルがどこにあるかも忘れてしまっているので、そこから調べなくてはならない。やり方さえわかれば事務処理の書類入力は30分程度で済むが、マニュアル探しとマニュアル読み込みは下手をすると半日つぶれる。この非効率を全社員に強制しているのだ。労働生産性が落ちるはずだ。

事務処理に必要な税制とか輸出規制とかの法律の原則をひとりひとりの社員が知ることは意味があると思う。しかし、書類の作成をひとりひとりの社員が行うのは意味がない。例えば確定申告のときに行う書類作成を思い出せば分かる。1年に1回しか処理をしない我々が書類の書き方を理解するのはとても時間がかかる。ところが税理士事務所の人は同じ作業を毎日繰り返しやっているので、書き方は頭の中に入っている。100通の書類を作成するとき、我々素人100人がそれぞれ作成するために必要な総時間と、税理士事務所の職員が一人で100通を作成するのに必要な時間は、前者の方がはるかに時間がかかる。これは非効率だ。

20年前に事務処理専任社員を廃止した会社の上層部は経営がわかっていなかったのだ。それが今でも改善しないということは、悲しいかな今の上層部もおつむが弱いのだ。人件費を節約しようとして却って無駄遣いになっているのがわからないらしい。

2025年6月27日金曜日

レンジローバーが高級車としての地位を確立した歴史

ランドローバー社のレンジローバーは高級車として知られている。同じ形式のアメリカのジープやトヨタのランドクルーザーやスズキのジムニーはそれほどの高級車感はない。これはなぜかと調べたら、エリザベス女王が理由だった。

ランドローバー社のランドローバー(写真)はアメリカのジープをまねてオフロードを走れる車として作られた。1948年に発売され、エリザベス王女の父親であるジョージ6世に寄贈された。ジョージ6世が崩御した1952年にエリザベス女王が即位した。このときランドローバーも彼女の所有になった。この車を女王が気に入って乗り回している写真がたびたび紹介されたので、ランドローバーは無骨なオフロード車ではあるもののセレブが乗ってよい車と認識されたのだった。

その後、ランドローバー社は本格的に高級車志向へ舵を切り、「レンジローバー」を1970年に発売した。その流れが今に至る。

トヨタがランドクルーザーを完成させたのは1951年で、アメリカのジープそっくりのデザインで名前もトヨタ・ジープBJ型だった。のちにアメリカのウイルス社から商標問題を言われて名前をランドクルーザーに変えた。ランドクルーザーも1970年頃にはずいぶん洗練されたデザインになったものの、オフロード車という立ち位置は変わってなかった。今もそれは変わらない。

スズキのジムニーは1970年に発売されて以来デザインはほぼ同じだ。乗用車として乗る人もいるが、純粋にオフロード車だ。

あの手のオフロード車がセレブに好まれる理由は、オフロードが走れるからではない。車体が高いので乗り込むときにひどくかがみこまなくて済む点と、車内が広い点が好まれている。その点は私もわからなくもない。

オフロードを走る性能はなくなっているが外見だけを似せたSUVという車種もある。これが好まれる理由も上記と同じく背が高く車内が広いからだ。これもわからなくもないのだが、SUVに乗るのは陸サーファーみたいでひどくカッコ悪い。レンジローバーもいくらセレブ向けにいろいろ装備したとしても、元はオフロード車なのだからオフロードで乗らないとカッコ悪い。そもそもエリザベス女王は田舎道を走るためにランドローバーを運転していたのだ。

2025年6月26日木曜日

レベルの低い人間ほど無謬性を重視する

頭の悪い奴は、他人の発言や発信の細かい間違いを指摘してドヤ顔をしがちだ。頭の良い人は意味が通っているなら他人の間違いを気にしない。日本人は無謬性を重視する人間が多いのが目につく。日本人は頭の悪い人間が多いから無謬性を重視するのだろう。日経新聞に無謬性の解説が載っていて、うまく定義できていると思ったので、リンクと引用を貼っておく。無謬性を重視するようでは物事がうまく運ばないのは当然だ。

---日経新聞電子版の引用(上記リンク参照)---
日本の政府や大企業の官僚組織でほとんど無意識のうちに前提とされているのが、「無謬(むびゅう)性の原則」である。「ある政策を成功させる責任を負った当事者の組織は、その政策が失敗したときのことを考えたり議論したりしてはいけない」という信念だ。

2025年6月21日土曜日

当たり前と思っていることを疑えるかどうかが頭がよいかどうかの境目

歴史上の優秀な科学者や軍人は、それまで当たり前と思われていたことを疑い、もっとよいことを思いついた点が共通している。この優秀な人の特徴は現在でもそのまま通用する。健康に関することでも当たり前のことを疑うことが健康に生きるためには役立つ。日常生活でも当たり前のことを疑うことで、家事が楽になったり、お金が増えたりする。

今年の秋にwindows 10のサポート期限が切れることで騒いでいる愚かな連中が多い。彼らの当たり前は事実だろうか。
  1. サポート期限が切れるのは本当によくないことか
  2. 本当にwindowsを使い続けなくてはならないのか
どちらも間違っている。

サポート期限が切れているかどうかでクライアントPCのマルウェアに対する脆弱性は変わらない。クライアントPCがマルウェアに感染する主原因はユーザーのうっかり動作だ。クライアントPCでのうっかり動作は最新のOSだろうがセキュリティパッチをあてていようが、ユーザーが注意しないと防げない。だからOSを最新化してもセキュリティ的にはほぼ意味はない。これに気づいている人はOSのソースコードを読んで脆弱性の理由を理解している本物の専門家だけだ。通信を受けるサーバーでない限り、OSの脆弱性はほぼ問題にならない。

windowsはOSの選択肢のひとつでしかない。不便だとか危険だとか思ったら使うのをやめればよいだけのことだ。それができないと騒ぐ連中の中には「会社で使っているから」と言い訳をする者もいる。それは間違っている。社則に「社員はwindowsを使うこと」なんて定めている会社なんてない。管理システムの都合でwindowsでないと集中管理できない場合はあるかもしれないが、その場合でも情シスの管理者にお願いすればlinuxやmacにも対応した管理システムに更改してくれる可能性はある。実際にうちの会社はそうなった。その結果、windows PCは数では少数派になった。

windowsは労働生産性を落とす原因となっている。世界のGDPを1%くらい押し下げているのではないだろうか。これをきちんと数値で示せたら、どんな経営者もlinuxかmacに変えろと号令をかけるはずだ。

PCやソフトウェアを売らないといけない業界の人は、間違っていると思っていてもwindows 10のサポート切れを騒ぎ立てた方が儲かるのでそうしている場合があるだろう。それは仕方ない。証券会社や銀行につとめている人がリスクの割に儲からない商品をよくないと知りつつ顧客に勧めるのが仕方ないのと同じだ。

2025年6月14日土曜日

経済アナリストが予想を当てたようにみせかけるテクニックを披露

経済アナリストはバカではないので、自分の予想が当たらないことを承知している。しかし、それを正直に言ってしまうと彼の意見を聞いてくれる人がいなくなってしまい、失業する。経済アナリストの言を聞く人は、彼が未来を予想してくれることを期待しているのだ。

そこで予想が当たったようにみせかけるテクニックを先輩から学ぶ。基本は「上下を言うときは時期を言わないこと」「時期を言うときは上下を言わないこと」だ。この言い方だといつかは予想は当たる。

経済アナリストの本音は「上下とその時期がわかるんなら、それを利用して大儲けして優雅にくらしているよ。しがないサラリーマンなんかやってる訳ないでしょ」だ。

同じ予想テクニックを占い師やカルト宗教の教祖さまも使っている。

---以下は別の話題---

私の予想は他人に当たったと認めてもらう必要がない自分の実利のためだから、上下も時期も予想する。33年前に予想した「日本は没落して2050年に北斗の拳の社会になる」は、上下は当たっているが時期が外れた。2050年ではなく2035年には世紀末状態(ディストピア状態)になっていそうだ。時期が15年早まると今判断した理由を以下に述べよう。

1917年のロシア共産革命、1933年のナチス党の政権掌握、1949年の中国共産革命、2024年トランプ大統領2回めの当選などの政変に共通する点がみっつある。
  1. 支持者が困窮しているときにわかりやすいシンプルなスローガンを示した
  2. 国がディストピア化するきっかけとなった
  3. これらの政変は本格的に始めてから結果を出すまで10年以内で済んでいる
1.はこれまでも複数の研究者が指摘している。2.は当たり前の事実だ。私が今回気づいたのは3.だ。社会ががらっと変わるために要する時間は意外と短いのだ。

日本の歴史を眺めて似たような事例を探すと、2005年の小泉郵政改革とか2009年の民主党政権成立を思いつく。上記の1.のように国民をうまく煽っていた。日本の歴史上最大の煽りは昭和に朝日新聞などが行った国民を戦争に駆り立てたメディア操作だ。それは見事に成功して対米開戦を引き起こした。太平洋戦争を引き起こしたのは軍部ではない。国民の強い要求を聞き入れなくてはならない政府が起こしたとみるのが正確だ。国民の開戦要求を聞き入れないと政治家は選挙で当選できなかったからだ。

2025年からの日本のムーブメントは社会保障改革が始まることだ。このムーブメントの方向性は正しいのだが、途中経過が過激になりそうだ。そのために社会が荒れてディストピア状態に近づくだろう。

上述した3.の「政変は10年以内に結実する」性質から、2025年の今年から始まった日本のムーブメントは2035年には結果が出る。そのとき日本は世紀末化すると私は予想時期を2050年から2035年に変更したのだった。私が世紀末と言っているのは高齢者をどんどん殺す世の中になると言っているのではない。全くの逆だ。高齢者のために若者や子供が奴隷になる世の中をさしている。北斗の拳の中で「ひゃっほー」と叫びながら女子供を虐殺していたならず者になるのは高齢者であると予想しているのだ。2035年には高齢者の地位が不動のものになり、若者や心ある人々が絶望すると予想している。

2025年からトランプが主導している米国のムーブメントは1976年のポル・ポトの共産政権と似て知識人を攻撃しているのが興味深い。ポル・ポトは教師などの知識人を迫害した。ポル・ポトは毛沢東の文化大革命を真似たのだ。米国での知識人攻撃も過激な動きになって米国内で内乱・内戦が起きそうだ。頭の悪い連中のために米国も没落していく。ただし米国経済を牽引しいるMagnificent Sevenは世界企業なので没落するとは考えにくく、彼らはずっと存続していくだろう。

2025年6月13日金曜日

ひとりぼっちのリンに出てくる実用車を探すもブリヂストンのステップクルーズST60T2になる

32年前に買ったブリヂストンの実用車が壊れかかってきた。チェーンホイールとスプロケットの歯が摩耗して、チェーンは伸びてきた。それぞれ交換することはできるが、全部交換すると部品代だけで1万円以上かかる。その上、全体にガタが来ていて全力で漕ぐのにはもはや耐えられそうもない。そこで新しい自転車を買うことにした。欲しいスペックは
  1. 26インチか27インチホイール
  2. シングルギア
  3. チェーンはフルカバード
  4. 荷台付き
  5. センタースタンド
  6. 車重は20kg〜30kg
  7. ブレーキはワイヤー伝達ではなく、機械リンク式

ようするに「ひとりぼっちのリン」に出てくるような実用車だ。私は50年前にリンの乗っていたのと同じ実用車と、片倉の競技用ロードレーサーのシルク号に乗っていた。リンを真似て、こういう実用車でスポーツ車に乗っているあんちゃんをぶち抜くのが楽しみだった。時速40kmを出せた。もちろん片倉のロードレーサーに乗れば時速60km以上で走れたが、それで抜いては当たり前すぎてつまらない。

探すのに苦労したが、ブリヂストンのステップクルーズST60T2(以下の写真)がこのスペックを満たしていた(7番めのブレーキは除く)ので購入した。三角フレームでないのが強度的に心配だが、ボトムブラケット部の少し上に短い水平ビームがあるのでおそらく大丈夫だろう。ブレーキはワイヤー伝達で機械リンク式ではない。ブレーキ以外の違いはリムだ。50年前の実用車のリムは幅が広くて分厚くて段があって重かった。オートバイのホイールそっくりだった。車重は30kgを超えていた。それに比べたらステップクルーズのホイールはすごく軽い。車重が21kgと思えないくらい軽やかに走る。ギア比を変えたら、この自転車で時速50kmで走るのはそれほど難しくはないだろう。


2025年6月9日月曜日

バブル期の都内月極駐車料金の思い出

1993年に都内に引っ越してきて、車を止めようと月極駐車場を探した。露天の砂利敷きが月額4万2千円。屋根付き舗装が月額5万6千円だった。当時バブルは弾けはじめていたが、駐車料金はそれほど下がっていなかった。車を3台とオートバイを4台所有していたので、駐車駐輪料金だけで月額20万円だった。これはたまらんと全て手放した。

今も同じところに住んでいるが、今は屋根付き舗装の月極駐車場は2万5千円まで下がった。当時の半額以下だ。土地価格は当時2億円の30坪の土地が、今は1億4千万円なので30%値下がりしている。駐車場の値下がり幅の方が大きいのは、車を所有する人が減ったからだ。私もあのとき手放して以来車は買っていない。