2023年10月1日日曜日

テレホーダイ2023年で終了

昨日、テレホーダイの新規受付が終了したことがニュースになっていた。サービスそのものは2023年12月31日に終わる。テレホーダイは1995年に始まったサービスで、23時から8時まで指定した電話番号への通話は定額料金で済むというものだ。主にパソコン通信のために使われた。

私はテレホーダイの恩恵は受けることができなかった。私がパソコン通信を始めたのは1985年だ。テレホーダイが始まる10年前だ。1985年当時は東京にしかアクセスポイントがなかった。東京在住の人ならこれはラッキーだっただろう。市内通話は何時間かけても10円だったからだ。逆に市外通話の料金は法外に高かった。私は地方に住んでいたから5秒10円とか3秒10円とかの目玉の飛び出るような市外通話料を払っていた。NTTに支払う電話料金が10万円を超える月もあった。

これではとても生活できないという理由で、1986年にJUNETが使える研究所に就職した。以降は職場でネットを利用したから、とんでもない通話料を払う必要はなくなった。

JUNETはその後すぐにインターネットに発展して外国とのメールもできるようになった。newsと呼ばれる掲示板サービス(今の人には2ちゃんねるみたいなものと言えば想像できるだろう)が世界的に運用されていて、webはなかったものの文字で通信する分には今とほとんど変わらないくらいにはネットが使えた。

そんな環境に既にいたために1995年にテレホーダイが始まってもサービスに加入しなかった。だから私はテレホーダイの恩恵を受けていない。10年早く1985年にテレホーダイが始まっていたなら、自宅からパソコン通信をするのに利用していただろう。そして高い通話料を払う必要がないからJUNETがある職場に憧れることはなく、研究所に就職しなかった可能性が高い。テレホーダイが1985年に存在しなかったことで私の人生が半分決まってしまったと言える。

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