今回の報告は題名にAIという単語が入っているものの、重要なのは日本の生産性の予測値だ。日本の生産性の伸び率は、標準シナリオで30%、改革(楽観的)シナリオで40%と予測している。日本のGDPは標準シナリオだと世界11位に落ち、改革シナリオだと世界4位を維持できるとのこと。
世の中をよく知る人は、標準シナリオの30%生産性が向上するという話もかなり楽観的だと思うのではないか。日本経済研究センタのような研究機関とか大学とかベンチャー投資集団とか、回りにそれなりの頭脳の人ばかりがいる環境で長く生きていると、人間はそこそこ頭が良くて合理的な判断をするものと思い込む傾向がある。2500年前のソクラテスを始め、そういう甘ちゃんの考え方をする学者は多かった。しかし現実は違う。ソクラテスの弟子のプラトンは大衆は愚かだと見抜いた。もちろんプラトンが正解だ。
日本経済研究センタの人たちは30%と予測したが、私は日本の生産性の伸び率はよくて10%だと思う。10%を使って2075年のGDPを計算すると世界30位くらいに落ちるだろう。一人当たりのGDPだと世界100位程度まで落ちる。完全に後進国だ。
普通はここまで落ちぶれると他国が侵略してきて征服するので、そこでリセットされて新たな成長の歴史が生まれる。ところが第二次大戦後に国境をむやみに変えてはいけないという欧米諸国だけが得をするずる賢いルールがはびこったので、日本を侵略してリセットしてくれる他国がいない。なので、日本は行くところまで落ちぶれるしかない。その結果、日本は北斗の拳の世界みたいになる。ただしケンシロウはおらずラオウもいないので、チンピラの悪党とそれに迎合するバカ国民が跋扈するだけになる。冷静に考えたら今すでにそうだった。
0 件のコメント:
コメントを投稿