2026年8月2日日曜日

素晴らしい為替介入ではあったが円安基調は変えられない

日本政府は米国と協力して効果的な協調介入を実現した。大勝利と言える。しかし5月1日の本ブログで述べたように、これは戦術レベルの勝利であり、作戦レベルや戦略レベルでは負けている。勝負に勝って試合に負けたというやつだ。

明日以降、追加介入をすればドル円は150円まで円高に持っていけるかもしれない。150円の水準が維持できれば良いのだが、そう甘くはない。金利差とファンダメンタルズが変わらない限り介入は時間を買うだけである。150円が維持できずに再び円安に戻るシナリオの方が確率が高い。

2026年8月1日土曜日

日米協調介入の可能性

日本時間31日午後6時前、160円10銭台から158円台へ円が急騰し、日本時間午後10時過ぎにも160円台から159円近辺へ1円急騰した。ロイター通信の報道によれば、アメリカ財務省がニューヨーク連邦準備銀行を通じて複数の銀行に「今後の措置に備えるように」と介入の可能性を通知したとのこと。30日の日本の介入は6兆円規模との推計が出ており、三村財務官は31日朝「米当局からは単なる精神的支援を超える支援を得ていると認識している」と述べた。そして日本時間今朝5時過ぎ、159円台前半から157円20銭付近へ1時間弱で2円近く急伸した。

7月31日、キャンプデービッドで開かれた閣議の最中、ベッセント財務長官の手元のメモに「日本円を50億〜100億ドル購入する」との記述があることが、ロイター通信の撮影した写真から判明した。「意図的に見せたのか」が論点で、2019年にボルトン大統領補佐官が「コロンビアへ5,000人」と書いたメモ帳をわざと(あるいは不注意で)カメラに晒した事件と同型だ。ただし今回は写真だけでなく、銀行への「備えよ」通知という実務上の一歩まで行っているので、実際にお金を使う可能性はある。

100億ドルという金額は日本が介入に使った6兆円にくらべると1/4であり、金額は少ない。しかし、アメリカが協力したという事実は大きく、それだけで6兆円以上の効果がある。

もしかするとドル円相場は150円割れを示現するかもしれない。私は日本の介入に備えて156円から始まるドル買い下がり指値を1か月前から入れていたが、今朝その指値を150円にずらした。そして買い下がりの指値を143円まで段階的に加えた。

今回の介入にだらだら時間をかけるメリットはあまりなく、速攻で勝負をかけた方がメリットは大きい。となると、月曜日の早朝に動く可能性が高い。これは面白い。もしそうなれば、3月からずっと「円高に備えよ」と言っていたアナリストは面目躍如ということになる。バカにされながらも自説を貫いたのだから立派だ。

2026年7月31日金曜日

マイナンバー利用により役所の手続きがオンラインでできてびっくり

マイナンバーカードを利用することにより、コンビニで住民票や戸籍謄本が取れたり、自宅で確定申告ができることは知っていた。これら以外の諸々の手続きは役所へ行って書類を書くことになる。ところが、この状況は徐々に進化している。去年まで紙で手続きをしていたものが、今年はオンラインでできるようになっていた。どんどん便利になってゆく。

マイナンバーカードを導入するとき、バカな役人が間違った説明をしたものだから、一部の国民にマイナンバーが嫌われた。最初から「役所の手続きが便利になります」「役所が楽になれば、人件費を節約できて税金が減ります」と正しく説明すればよかった。ただのIDカードだったのに。

マイナンバーカードに反対した一部の国民のうち、正しく理解して反対していた者はひどく少なかった。反対する理由がある人とは、裏金がある人、脱税をしている人、犯罪者でマネーロンダリングが必要な人だ。これらの人がマイナンバーカードに反対するのは理解できる。それ以外の反対していた人は単に頭が悪い人だ。マイナンバーがあると、金融資産情報が抜かれると思い込んでいた。お前のような金を持っていない人間の金融資産情報なんて何の価値もないことがわからない。こういう情弱に限って、ネットのアンケートや掲示板や買い物サイトに考えなしに個人情報を書き込んでいるのが笑える。

2026年7月30日木曜日

短期の為替の方向を言い当てるのは難しい

私が一目置いているアナリストが3月から「円高に備えよ」と言い続けている。しかし、ずっと円安が進み続けている。普通に見たら自分の意見に固執して予想を外し続けているダメ相場師に見える。このアナリストを擁護すると、彼は短期のFX取引をする人に向けて発信している。レバレッジを大きくかけて投機をしている人が対象だ。だから、円安に期待し過ぎてドル買いポジションを大きく取りすぎるなという警鐘なのだ。しかし普通の人の感覚では、これまでも円安が続いたし、これからも円安が続きそうなのに、バカなことを言っている人に見える。彼は会員制の投資講座を開いているが、これでは退会する人が多そうだ。

米国がこけて米金利が下がり、円キャリートレードが巻き戻るとドル円相場は135円くらいになることが期待される。しかしそういう状況になる可能性は低いのが現実だ。

そして長期でみれば、円安は進む。メカニズムはシンプルだ。日本人は過去に決めたことを変えられない性質を持つ。教育環境や労働環境や法律が現状に合わなくなってきても、それを変えるのに他の国の何倍もの期間を必要とする。そのために経済の発展は他の国に遅れを取る。つまり日本円は今後もずっと安くなり続ける。

長期投資をするのなら、円を売って外貨を買っておくのがよい。レバレッジをかけなければリスクはそう大きくはない。割高なもの(円)を売って、割安なもの(外貨)を買う。これも一種の裁定取引(サヤ取り)だ。

2026年7月29日水曜日

トランプはボケたふりをしてインサイダー取引をしている疑惑

トランプが言うことをころころ変える理由がインサイダー取引のためだという疑惑が米国で持ち上がっている。正確にはインサイダー取引ではないが、トランプが何かを言うと株式や商品の価格が変わるので、意味的には同じだ。トランプが記者会見ではなくSNSで発信していることもその疑惑を裏付けている。実際、彼の家族企業には数兆円の利益が積みあがっている。

やり方は簡単だ。アメリカーイラン戦争が治まるような発言をすれば、原油価格は下がり、株価は上がり、暗号資産も上がる。発言の前に儲かるポジションを取っておけばよい。そして利食いをしたら、こんどは戦争をエスカレーションさせる発言をする。次のポジションをとるためだ。そしてまた休戦発言をする。これは笑いが止まらないだろうな。

2026年7月28日火曜日

DELL Inspiron N5110でも普通に仕事ができた

先日、BIOS電池交換/無線LANドングル追加/bluetoothドングル追加を実施してDELL Inspiron N5110を復活させた。たいていの用途には耐えられるCPUパワー(SandyBridge i5)とメモリ(8GB)を持っている。 Claude Codeのベースマシンとして使っている。Claude Codeでは、LLMはClaudeのサーバーで動いているので、ローカルマシンに計算能力はいらない。たまにローカルマシンでソフトウェアをビルドしたいときもあるが、SandyBridgeなら十分だ。

Inspiron N5110の復活に気をよくして、同じ場所に捨てられていたDELL Latitude E4300も復活させた。こいつは無線LANもbluetoothも生きていて、ubuntuを入れるだけでそのまま使えた。Claude Codeを入れようとcurl --fsSL https://claude.ai/install.sh | bash を叩いたら、install.shは無事にダウンロードできたものの、その実行でエラー終了した。調べるとE4300の搭載CPU Core 2 DuoにはAVX命令がないためだった。Claude CodeのインストーラーはAVX命令が必要なのだ。AVX命令が導入されたのはSandyBridgeからだと記憶している。

ブラウザからはClaude Chatが使えるのだが、Claude ChatとClaude Codeは微妙に違い、私が使いたいのはClaude Codeの方だ。しかもE4300はメモリが4GBなので、ブラウザを使うには非力である。E4300は別の用途を考えたほうが良さそうだ。

2026年7月26日日曜日

日本政府がいつ為替介入をするかは米国のCPI次第

ドル円が165円に届こうかというのに日本政府はまだ為替介入をしない。これを不思議に思っている人もいると思うが、日本政府はちゃんと考えてやっている。無駄な介入にならないようにタイミングを見計らっているのだ。以下は2020年以降の5回の介入を分析したチャートだ。これで解説しよう。
5回の介入のうち、介入後に約20円円高に振れたのは2回だ。図の②と④だ。この2回の介入は成功したと言える。残りの3回は5円ほどしか円高にならなかった上に、すぐに戻ってしまった。この3回は失敗だ。成功と失敗の分かれ道は介入と前後して発表された米国のCPI(消費者物価指数)だ。②と④のときにはCPIが下がっている。米国のCPIすなわち物価が上がらないなら、米国は利上げはせずに現状維持か利下げに向かう。米国の金利が下がればドルは下がって円高になる。これは理論通りだ。

5回の介入で学習したので、日本政府は米国のCPIが低くなりそうなときを狙って介入をするはずだ。米国のCPIが高いときは失敗するので介入はしない。