ドル円が165円に届こうかというのに日本政府はまだ為替介入をしない。これを不思議に思っている人もいると思うが、彼らはちゃんと考えてやっている。無駄な介入にならないようにタイミングを見計らっているのだ。以下は2020年以降の5回の介入を分析したチャートだ。これで解説しよう。
5回の介入のうち、介入後に約20円円高に振れたのは2回だ。図の②と④だ。この2回の介入は成功したと言える。残りの3回は5円ほどしか円高にならなかった上に、すぐに戻ってしまった。この3回は失敗だ。成功と失敗の違いの理由は介入と前後して発表された米国のCPI(消費者物価指数)だ。②と④のときにはCPIが下がっている。米国の物価が上がらないなら、米国は利上げはせずに現状維持か利下げに向かう。米国の金利が下がればドルは下がって円高になる。理論通りだ。
5回の介入で学習したので、日本政府は米国のCPIが低くなりそうなときを狙って介入をするはずだ。米国のCPIが高いときは失敗するので介入はしない。
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