「自作キーボードに慣れすぎると他のキーボードを使うときに困る」
これは本当にそうだと思う。自分用にカスタマイズしたキーボードに慣れてしまうと、普通の配列のキーボードを使う時にとても作業効率が落ちる。HHKB開発者の和田英一さんが「PCを変えてもキーボードは同じものを使い続けることをイメージしてHHKBを作った。カウボーイが馬を手放しても鞍だけは同じものを大切に使い続けるのと同じだ。」と言ったように自分のキーボードをいつも持ち歩ければこの問題は解決するのだが、小型のHHKBであっても持ち歩くには嵩張るし重い。
自宅と会社のキーボードを同じにしたいので、私はどちらの場所でもappleのM0116を使っている。M0116はアルプスのメカニカルスイッチ搭載でAの左横にCTRLキーがあって英字配列というミニコンのUNIX使いには標準的な仕様だ。配列的にはHHKBでもよい。HHKBはスイッチがメンブレンと静電容量無接点とメカニカルの3種類があって、M0116のメカニカルに慣れている私はメカニカルのHHKB studioが一番打ちやすい。でも静電容量無接点のHHKB professionalでも押し心地に文句はないし、現存しているものはスイッチがへたっているメンブレンスイッチのHHKBでも配列さえ英字だったらそれほど文句はない。
M0116は1987年に発売されたものだが私は1990年から使っている。その前はIBMの101キーボードを使っていた。IBMの101キーボードはカチャカチャ叩けるキースイッチが小気味よく、メカニカルスイッチだと誤解している人が多いが、実はこれはメンブレンスイッチだ。キーを押し下げるときに支えるバネの構造が特殊なためにメカニカルスイッチのような押し心地を実現できているのだ。IBMの101キーボードも倉庫に保存していていつでも再出動できるようにしているのだが、テンキーがついているため横幅が広く机の面積を占有するのでなかなか出番がない。しかもIBMの101キーボードは英字配列ではあるもののAの左横はCaps Lockのため、ユーティリティでCTRLキーへ変換する一手間が必要なのも残念なところだ。
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