東洋経済オンラインでアップデート中にiPhoneが文鎮化─eSIM時代に"動かなくなったスマホ"が突きつけた厳しい現実という記事を読んだ。eSIMのiPhone17proが文鎮化した結果、SIMを他機に移すことができず、2段階認証ができずに生活が詰んだという内容だ。記事の最後では、2段階認証につかう電話番号は物理SIMにしておいて、それをiPhone17proではない予備機に入れておいた方が安心かもしれないと結んでいた。
これはなるほどそうだと思った。そしてこれを意図してやったことではないが、私のモバイル環境が偶然そうなっていることに気づいた。私のメインの電話番号はガラケーだ。Simply 603SIという棒状端末だ。これは望んでこうなった訳ではなく、諸々のしがらみで仕方なくこうなってしまっていた。銀行サイトにログインするときも、金融取引をするときも、何かの手続きをするときはこのガラケーにSMSで認証番号が送られてきて、ガラケーの画面を見ながらスマホやPCにその認証番号を手打ちで入力するという前時代的な作業を毎日やっていた。スマホに電話番号が入っていたのなら、送られてきた認証番号をワンタッチでそのままサイトに入力できるのにと不便に思っていた。
ところが前述の記事を読んで、私の不便な環境は頑健性において利点を持つことがわかった。Simply 603SIはnanoサイズの物理SIMで、そのSIMが刺さる予備ガラケーは2台用意してある。これなら端末が壊れても致命傷にならない。これも備えた訳ではなく、偶然そうなっただけなのだが。
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