以下に述べるジョークは、広く知られています。
「世界最強の軍隊は米軍の将軍、ドイツ軍の将校、日本軍の兵で構成される軍隊だ。」「世界最弱の軍隊は日本軍の将軍、ソ連軍の将校、イタリア軍の兵で構成される軍隊だ。」
これはジョークではありますが、ある種の真実を含んでいるのも事実です。日本軍の司令官は、世界で最も愚かであったという評価は広く知られています。未来の兵器がタイムスリップして現れ、日本軍が勝利するという仮想戦記は数多く存在します。しかし、そのような物語は、現実味を欠いていると言えるでしょう。原子力空母やジェット戦闘機といった最新鋭の兵器を保有していても、日本軍の司令官が指揮を執る限り、日本軍は敗北するでしょう。それほどまでに、日本軍の司令官の能力は欠けているのです。仮想戦記において描くべきは、「もしこのような司令官がいなかったならば」という仮定の物語であると言えるでしょう。米軍並みの優秀な司令官が率いていたならば、未来兵器がなくとも史実では300万人に上った戦争犠牲者は70万人に抑えられていたでしょう。
70万人の根拠は何でしょうか。実は、第二次世界大戦において、敵軍の弾や爆弾によって死亡した日本人は、民間人を含めて70万人という数字が記録されています。残りの230万人は、飢餓、病気、あるいは味方から死ねと言われたために死亡したのです。
米軍並みの優秀な司令官であれば、ミッドウェー海戦の敗戦やインパール作戦の実施のような失敗は避けられた可能性が高く、戦死者は70万人よりもさらに少なかったかもしれません。
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