なぜ逆転したのか。観光客が押し寄せてタクシーの需要が増え、変動性であるBoltの料金が上がったからだ。
セントジュリアンからスリーマの東地区へ行く場合、eCabsなら6.7€でBoltなら12€だ。Boltの方が倍ちかく高い。今は5月でローシーズンだというのにこのありさまだ。6月以降のハイシーズンになるとBoltの料金はもっと上がるだろう。
観光客が増えてバスも使いにくくなっている。もともとマルタの路線バスは遅れるのが当たり前で、バス停を飛ばして来ないこともあった。早く来てしまうことも稀にあった。その不確実さがさらに増している。世界でバスの乗り方を調べるには普通はgoogle mapを使う。マルタでも使えるが、google mapは時刻表を元に経路を算出しているのでダイヤが乱れているマルタでは当てにならない。マルタ固有のバスアプリTallinjaだと現実のバスの走行状態を反映して経路を算出してくれるので、google mapよりは当てになっていた。しかし、今はあまりにバスダイヤが乱れている(30分遅れなんて当たり前)のでTallinjaでも計算しきれず、最適経路を算出することができなくなっている。こうなると直行経路ならバスの利用もありだが、乗り継ぐ必要がある経路ならタクシーを利用した方がよい。バスで行ったりしたら乗り継ぎのバス待ちに時間がかかってしまい、想定移動時間より1時間以上余計にかかってしまうこともざらにある。
バスの12回回数券(12 single days journeys card)の豆知識をひとつ。これは以前は15€だったが、今は19€になっている。これは2回タッチすれば二人乗れるので便利なカードなのだが、二人で使うと2時間以内乗り継ぎ放題の権利が失われるという特徴がある。マルタのバスは2時間以内の乗り継ぎは無料で、これは普通のチケットでも回数券でも適用される。12 single days journeys cardの場合は乗り継ぎバスで料金台にタッチしても乗車可能回数が減じられないで乗れる。ところが二人で乗って2回タッチすると2時間以内であっても乗車可能回数がそのまま減じられてしまう。二人で乗って2時間以内に乗り継ぐ場合は各人がクレジットカードで払って、レシートをもらった方が良い。レシートを見せれば乗り継ぎバスには無料で乗れる。以前はクレジットカード払いができるバスが限られていたが、今ではほとんど全てのバスがクレジットカード払い可能になっている。
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