2025年1月15日水曜日

蛍光管が製造禁止になった理由

最近蛍光管が売ってないのは、需要が減ったという経済的な理由だと思っていた。ところがこれは国際条約により禁止されたからだとつい最近知った。理由は蛍光管には水銀が使われているから。蛍光管単体の水銀は人体に悪影響を及ぼす量ではない。しかし、蛍光管がゴミ集積場などで大量に集まり、そこから流れ出た水銀が湖や川に溶け出すと水俣病のような公害を引き起こす。これでは禁止されるのも仕方がない。

蛍光灯のエネルギー変換効率(電気を光に変える効率)は25%と良い。もっと良いと言われるLED電球は理論的には50%以上の変換効率を達成できるが、LED以外の電子部品が意外に電気を食う場合があって、照明器具全体で見ると蛍光灯に比べて少ししか省エネにならない。高級蛍光灯照明器具と安物のLED照明器具を比べると同じ明るさを実現するために必要な電力は蛍光灯の方が少ない場合だってあるくらいだ。それを知っていたからこの先しばらくは蛍光灯も現役続行だろうと予想していたが、水銀という伏兵に会ってあっという間に引退となった。

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