2025年1月1日水曜日

経済学は哲学方向へ方向転換しないと児戯と等しいままだ

経済学部に進学する連中は頭の悪い落ちこぼれだとずっと思っていた。これは偏見だという自覚は長らくあったのだが、21世紀になってそれは偏見ではなく経済学者は頭が悪い奴が多いことは事実だと分かった。

経済学では素人レベルの算数を使って物事を説明しようとしてきたが、それはことごとく失敗に終わっている。失敗する理由は経済が複雑系ゆえに数式では予測できないからだ。複雑系では初期値がわずかに違えば結果は大きく違う。初期値に限らず、構成要素の途中の動きがわずかに違っても結果は大きく違う。構成要素をゆり動かす最大要因は市場参加者の心理なのだが、心理はランダム現象の中でも最もランダムだ。私だって今と1時間後では気分が違う。その気分を正確に予測するなんて私本人でもできない。量子力学で説明される素粒子の不確定なふるまいの方が、私の心理よりはるかに正確に予測できる。

経済学は算数に頼るのはやめて心理学を使う方向へ研究手段を変えないと、経済学は役に立たないという評価を未来永劫変えることはできないだろう。

経済学者にヒントを与えておこう。米国の政府債務は約6000兆円、日本の政府債務は約1000兆円(いずれも有効数字ひとけた)だ。これで両国の経済が未だに破綻しない理由を本当に説明できるかい。南太平洋の国家バヌアツが通貨のVatuを大量に印刷したら簡単に経済破綻するが、紙幣を印刷したら経済破綻するバヌアツのような国とそうでない米国のような国の境界をきちんと説明できるかい。ゴールドなどの信用裏付けのない仮想通貨の総額が500兆円を超えている理由を説明できるかい。すべての答は信用がキーワードだが、信用を説明するのにもっとも重要な要素は何だと思うかい。それは人の心理なのだよ。

中世までは哲学は自然科学を指していた。21世紀の今は哲学は認知心理学やニューラルネットワーク研究を指しているのはとても面白いと思う。哲学とはその時代の最重要な研究分野を指す言葉であると私は定義したい。博士号をPh.Dと表記するのも頷けるというものだ。

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