2024年9月30日月曜日

石破新総裁になった結果、失われた30年が続いてゆくことが確定した

石破新総裁は悪い人ではないのだが、経済政策が矛盾している。以下の全く正反対のことを行うと表明している。
  1. 経済あっての財政との考え方に立ち、デフレ脱却最優先の政策運営を行う
  2. プライマリーバランスを重視し緊縮的な財政政策を志向する
この二つは相容れない。両方同時に行うことは不可能で、もしそうしようとしたらどちらも失敗する。このように矛盾する複数の政策を掲げる政治家が増えた。当然政策はうまくいかない。しかし国民がバカなので、矛盾した政策を掲げることは選挙の上では全く問題にならない。そして矛盾していようがいまいが、どうせ公約を実行する本物の政治家などいないのだからうまくゆかなくても問題にならない。

良い政治をしようとしたら、これまで甘い汁を吸っていた国民から甘い汁を取り上げることが必ず必要になる。だから本物の政治家が掲げる政策は必ず痛みを伴う。ところが甘い汁を吸っていた国民はそのような政策を否定して票を入れない。政治家は票を得るために困っている人に良い顔をし、甘い汁を吸っていた人にも良い顔をしようとする。その結果、必ず矛盾した政策を掲げることになる。その政策がうまくゆかないのは最初から保証されていることになる。

このままでは日本経済は運が良くて停滞、普通なら衰退するだろう。失われた30年は40年50年と今後も続いてゆく。

日本が太平洋戦争を始めたのが1941年12月8日で、そのわずか半年後である1942年6月5日のミッドウェー海戦でボロ負けして以来、1945年8月15日の終戦まで負けっぱなしだった。1942年の6月6日には勝ち目は消えていたのだから、1945年8月ではなく3年早い1942年8月に休戦あるいは降伏するしか道はなかった。そこで戦争をやめていたら太平洋戦争で亡くなった人の数は300万人ではなく10万人で済んでいた。勝ち目がなくなったことを白状するのが不名誉だからというくだらない理由で勝てない戦争を3年も長引かせた。愚かしい。

なぜミッドウェー海戦のことを持ち出したかと言うと、ミッドウェー海戦こそ日本人が相容れない二つの目標を設定して失敗した最も有名な例だからだ。そもそもミッドウェー海戦を計画したのは日本で、その目的は「米太平洋艦隊の正規空母をおびき寄せて沈めるため」だった。日本軍は正規空母4隻を繰り出し、戦艦大和を擁する大艦隊も用意した。対して米太平洋艦隊は正規空母2隻と中破していた艦をわずか3日間で修理した追加の正規空母1隻とミッドウエー島の航空隊だった。日本の方が飛行機の性能は優っていてミッドウェー島の分を入れても飛行機の数はほぼ同じだったのだから、真っ向からぶつかったら日本が勝って当然の戦いだった。ところが日本の4隻の正規空母全てが沈められるボロ負けをした。米太平洋艦隊の空母で沈没したのは1隻のみだった。

敗因は戦いの目標を二つ周知していたからだ。
  1. 米太平洋艦隊の空母を殲滅する
  2. ミッドウェー島を攻略する
最初に作戦立案したときの目標は空母殲滅だったのだから、それだけ周知しておけばよいものを、日本人得意の誰にでも良い顔をしたい(この場合はいったい誰に良い顔をしようとしたんだよとツッコミたい)という愚かさを発揮してミッドウェー島の攻略をも目標にしてしまった。ミッドウェー島の攻略に無意味な時間をかけた上、陸地攻撃用の爆弾と艦艇攻撃用の魚雷のどちらを装備するか判断に迷って積み替えているときに米艦載機の攻撃を受けて日本の空母は沈んだ。

日本人はこのときの失敗から全く学んでおらず、70年経った今日も同じ失敗を繰り返し続けている。ここまでバカな民族はなかなかいない。国民のバカさ加減で言うと、世界で日本に匹敵する国は北朝鮮だけだ。両国で世界のバカ国トップを競いあっている。奇しくも風船爆弾を飛ばしているのも共通している。こうなったらバカ同士仲良くすればよいのにと思う。北朝鮮の人は「俺たちが賢いとは言わんが日本人ほどバカじゃない」と怒るかもしれない。確かにそうかもしれない。日本人と同じくらいバカと言ってすんません。

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