2024年7月6日土曜日

大分のホーバークラフトをぶつけないで運転する方法

大分空港と大分市を結ぶホーバークラフトの訓練中に機体をぶつける事故が4回発生して、スケジュール通りの開業が危ぶまれている。事故発生後に責任者が頭を下げている報道を見た。この責任者の姿勢がいつまで経ってもうまく行かない理由だ。ぶつけるつもりで練習しないと上手くなれない。ホーバークラフトの運転がうまくなる方法を、ホーバークラフトのエンジン音を聞いて育った私が教授しよう。私はかつてホーバークラフトの基地のそばに8年間住んでいたのだ。

ホーバークラフトは浮いているので少しの力で前後左右どちらへでも動いてしまう。機体が重いのでエンジンや舵で機体を望む方法に動かそうとしてもすぐには動かず少し遅れて動く。制動するときもすぐには速度が落ちず、少し遅れて速度が落ちる。だから運転が難しい。特に狭い場所で何かにぶつけないように運転するのはとても難しい。

この難しいホーバークラフトを自由自在に操るには、まず海でも陸でもよいから広いところで好きに動かしてみる。真っ直ぐ進んでもよいし、好きに曲がってもよい。ドリフト走行を楽しむのも上手くなるのにはとてもよい。急加速、急減速、急ターンで遊ぶ。これを繰り返すと、どのくらいの操作で機体がどのように挙動するかがわかってくる。そうなると今度は細かい機体制御を試してみる。広いところなので実際に壁はないのだが、そこに壁があるとみなしてギリギリでクリアするにはどう操縦したらよいか試す。このときおっかなびっくりで操縦したらダメだ。全開で突っ込んで全開でクリアするつもりで行く。実際には壁はないのだから、壁をつきぬけてもかまわない。このような練習を繰り返し、さらに実際の海でいろいろな天候の日にも同じ練習を繰り返す。風や波は色々なパターンがあるので、それぞれのパターンにおいてどのように機体の挙動が変わるかを理解する。ここまで来て初めて狭い通路をぶつけないで進む訓練に切り替える。これならうまく行く。

最初からおっかなびっくりでおずおずと機体を進める練習では永遠に上手くなれない。

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