2024年7月4日木曜日

アゼルバイジャン人の行動は昔の日本に似ている

アゼルバイジャン人の気質は悪い意味で日本人に似ていると言われている。短い滞在なので、その本質的な意味はまだ理解できないが、表面的な部分だけは理解できた。

車の運転が荒い。日本で自家用車が普及し始めたときのような感じだ。交通事故が多かったせいで、あえて横断歩道を廃止したのだろう。バクー市内の広い道には横断歩道はほとんどない。地下道が100mおきくらいにあるので、それを利用して道路を渡る。地下道の入り口は目立たないので旅行者にはわかりにくい。Google Mapの経路案内を使えば地下道を教えてくれるのだが、airaloのeSIMの不具合でGoogle Mapが使えなかったので地下道を探すのに苦労した。

煙草を吸う人が多い。レストランでは禁煙エリアがないことが多い。オープンカフェだと禁煙エリアはまずない。席で煙草を吸う人が多いので、煙が嫌いな人は落ち着いて食事ができない。50年前の日本では職場でも学校でも大人はみんな煙草を吸っていたので、似ている。日本と同じ道を辿るとすればあと20年くらい経ったら禁煙エリアが普及するかもしれない。

日本と似ていることとは関係ないが、街が清潔だ。ゴミが落ちていない。おそらく市に雇われている掃除人がほうきで街を掃除しているのをよく見かけた。バクー油田のおかげで公金は潤沢にあるので、公共サービスを充実させる余裕があるのだろう。物価は日本とほぼ同じ。牛乳1リットルが200円。菓子パンがひとつ80円から120円。ペットボトル飲料が100円。バター400グラムが800円。日本で800円で売っているサンダルがやはり800円。違うのは野菜の値段で、日本の半値以下だ。売っているのは日本と同じ野菜で、なす、トマト、きゅうり、ピーマン、マッシュルームなどなど。アゼルバイジャンの野菜は旨味がとても大きい。トマトは濃厚。ピーマンは甘い。野菜を味付けせずに焼くだけでおいしく食べられる。生でももちろんおいしい。アゼルバイジャンの労働人口の4割は農業に従事している。野菜がおいしいのはそのおかげだろう。

スーパーマーケットは日本的で、みんな黙って品物をレジに置く。レジの人は黙ってバーコードを通して最後に合計金額を言う。お客さんは黙って現金かカードで払う。これで済むのでアゼルバイジャン語を話せない旅行客にはありがたかった。現地の人と同じように買い物をすることができた。消費税は18%でヨーロッパ並みに高いが、価格表示は税込なので200円の値札の牛乳は200円で買うことができる。そのため税金が高いという印象はなかった。レストランのサービス料は10%だった。昔からチップの文化はなかったが、最近はチップを払う人もいるようだ。

アゼルバイジャン人の平均年収は100万円くらいだ。バクー市内のスーパーの品物の価格は日本とほぼ同じなので、100万円では暮らせない。おそらく農村部の人の年収が平均を引き下げていて、都市部の人の年収はもっと高いのだろう。そして農村部の人は食べ物を自給自足できるので、年収が低くても暮らしていけると見た。

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