2024年6月23日日曜日

渡邊博史氏の為替への洞察が素晴らしい

渡邊博史さんは元財務官僚だ。経歴はwikipediaに詳しい。その渡邊さんが「円=安全通貨」は誤解だったと説いた記事が日経新聞電子版に載った。円=安全通貨という言葉は、有事の円高とも言われる。意味は同じだ。この言葉はおかしい、筋が通らないと以前から私も感じていた。ごく一部の優秀な経済学者やアナリストが、私と同じ疑問を感じて有事の円高の間違いについて考察してきた。

なぜ有事の円高になったのか、そしてなぜそれが間違っているのか。間違っていることに気づいてないバカの方が多数派なのだが、間違っていることに気づけたとしてもその理由付けは難しかった。

渡邊さんは円とスイスフランが安全通貨になった理由を為替の制御のしやすさから明快に論じてみせた。詳しくは日経新聞電子版の記事を参照していただきたい。あと数日で75歳になる人がここまで斬新で筋が通った理論を組み立てられるとは。人間の知性は素晴らしいと思った。

近所をうろうろしている高齢者は、昔の知識が間違っていてもそれを認めることができず愚かな言動しかしないクズばかりだ。年齢の分だけ学び続けた人と、早々に学ぶのをやめた人の差は驚くほどだ。まさに格差だ。この知性の格差は、数百兆円持っているビルゲイツと百円しか持っていないホームレスの経済的な格差1兆倍よりはるかに大きい。1京倍くらいだろう。

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