2023年12月19日火曜日

大和とヤークトティーガーとはさみは使いよう

戦艦大和が海戦でほとんど役に立たずに沈んだのはよく知られている。世界最高の重装甲なのだから、前面に押し出して戦うとか、陸地への艦砲射撃に使うとか、いくらでも活用できたのに常に艦隊の最後尾で何もせずにいた。それなら最後まで大事にとっておいて、戦争終結後は記念艦にでもすればよかったのに、最後は日本人お得意の忖度&キレるを発揮し、確実に撃沈されると分かっている沖縄特攻に送りだし、何の成果もないまま海の藻屑にしてしまった。こんな使い方をするのなら、最初から大和を作らずにあひるボートを大和と名付けておけば足りたのでは?あひるボートなら乗員は2名だから沖縄特攻の犠牲者も最大2名で済んだし(米軍はあひるボートが南シナ海を遊弋していても無視するだろうから実質0名)、大和が進水から沈むまで無駄に消費した重油も節約できた。

ドイツのヤークトティーガーは前面装甲250ミリ、通常AP弾での装甲貫通力が200ミリを軽く超える最強自走砲だ。その砲弾が命中すれば連合国のどの戦車も無事ではいられない。敵戦車に正面さえ向けていれば、零距離射撃で撃たれても撃破されない。機動性が悪いとか、重い自走砲ゆえに照準操作が難しいとか、装填速度が遅いとかのマニアックな話はここではおいとく。普通の兵に操られたヤークトティーガーは驚異的な強さを見せた。押し寄せる10倍の敵戦車も退けることができた。そのヤークトティーガーが大戦末期の未熟な兵の操作では、はるかに格下のM4シャーマンにやられたり、戦闘に入る前に自滅したりと、指揮をしたオットー・カリウス少尉を嘆かせている。ヘッツァーでIS-2に立ち向かった東部戦線の戦車兵にこの無駄に失われたヤークトティーガーを渡してあげたかった。

優れた道具や資産を持っていても活用できなければ意味がないのは昔からさんざん言われていたことだ。

日本の個人金融資産が2100兆円ある。これには不動産は含まれておらず、貯金とか保険とか株式とか債券とかだけでこんなにある。これがどれくらい多いかを示すために、すごく大きなお金と思われている金額と比べてみよう。
  • 日本のGDP 600兆円
  • 日本の国家予算 110兆円
  • 日本の税収 65兆円
  • 日本の国債残高 1000兆円
2100兆円あれば、日本はこの先30年間はタックスヘイブン(無税の国)になれる。国債は国の借金ではないので、これを返すことは無意味(財務省の小学生以下の頭のバカ連中に言ってやりたい)なのだが、返したとしてもおつりが来る。昔と違って国土を売り買いするなんてことは今はやらないが、国を買えるとしたら大国でない限り好きな国を丸ごと買える。

これだけのお金を持っているが、役立てることなく半分以上(1500兆円)は死蔵している。今は価値のあるお金なのだが、時が経つと日本の国力低下のせいで無価値になる。なぜ今役立てないのか。戦艦大和と同じ失敗を再び繰り返そうとしている。使いこなすことができない連中に大和は必要ない。使いこなしていない連中の分(1500兆円)はめしあげて、代わりにあひるボート(菊の御紋入り特別個人国債ぽいもの)でも与えておけばよいのに。彼らにとってはどちらでも同じだ。何ならあひるボートはめしあげた分の2倍与えれば彼らは大満足だろう。

もしかして異次元金融緩和って、大和とあひるボートの実質的な取り替えを画策していたのか?そうだとしたらそれはひどく正しい判断だ。円の価値を薄めて無駄に死蔵している1500兆円の実質的な価値をなくし、その代わりに印刷したお金を他の有効なことに使おうというものだ。そのためにはこの10年間の異次元金融緩和で印刷した960兆円では足りず、あと5000兆円~1京円くらい印刷しないと実効のある取り替えにはならない。そこまで行くと円の価値は今の1/3〜1/5になるから、そのときは1ドルは450円〜750円くらいになりそうだ。

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