2023年12月14日木曜日

地方が衰退しているのは日本人が思考停止しているから

外国をうろうろしているといろいろ気づくことが多いが、以下の気づきの羅列には共通の理由がある。
  1. 個人商店(特に食堂)がつぶれないでやっていけている
  2. お店に行列ができていることがほとんどない
  3. 地方が衰退するとは限らない
特に1.の個人商店がつぶれていないことに最初に興味を持った。食堂だと、近くに同じようなメニューを同じような値段で出している店が複数存在している例が多くある。日本だと1店だけ残ってあとはつぶれるパターンだが、外国ではそれが少ない。なぜかを知るために、それらの店で食べてみた。味は店により違うが、おいしさではどれも及第点だ。これならお店選びの根拠は各人の好みだけだ。自分が好きな味と思える店に行けばよい。実際、各お店で食べているお客さんはうまい具合にばらけていた。

これに対して日本では1店にだけ行列ができて、他の店はつぶれる。それは日本人が自分の頭で考えないからだ。自分の頭で考えることができれば、食べてみて好きな味の店へ行く。しかし、考えないからガイドブックに載っている店やSNSで紹介されている店に殺到する。以前も述べたが日本人は思考停止することを目指している

最近有名人を騙った投資詐欺がよく報道されるが、それにひっかかるのも自分の頭で考えないからだ。有名人が言うとそれに従う。その有名人はその分野の専門家ではなく芸能人やプロスポーツ選手のこともあって、本物だとしても信用できないのになぜ信じるのか。CMで有名人を起用するのも同じ理由だ。その分野の専門家でない人が何を言っても信頼性がなく無意味なのだが、それを信じるバカがいっぱいいるので広告会社もそういうCMを作らざるを得ない。消費者は自分の頭で考えればよいのになぜしないのだろうか。

日本の地方が衰退するのも思考停止のためだと考えている。ただこれに関してはまだすっきりした説明ができない。今のところ以下のようなことを細々と考えている。

フィンランドは日本と同じ面積に600万人しか住んでないのに地方から人がいなくならないのは国民が賢いからだ。地方も都会もどちらも良い点と悪い点があって、どちらが暮らすのに有利とか不利とかは決められない。本来なら自分の好きな方、自分が暮らしやすい方に住めばよいだけの話だ。私は人生の半分を地方で、半分を都会で過ごしたからどちらでも普通に暮らせることがよくわかる。地方は住居費が安い。地方でも仕事はあるし、自家用車がなくても暮らせる。ところが、日本人は思考停止しているものだから、地方では仕事がないと思い込んでしまい、地方から逃げ出す。地方では車がないと暮らせないと思い込んでしまい車を買う。多くの人が地方から逃げ出してしまうと、その人たちを対象にしていた商売が立ちいかなくなって、その商売をしていた人が失業する。失業した人は地方から逃げ出さざるを得ない。みんなが車で移動して公共交通機関を使わないと、公共交通機関の商売が立ちいかなくなって運行を停止する。そうなるとますます車がないと暮らせなくなる。自分の頭で考えないで他人の行動をまねて、そのために自分の首を自分で絞めているのが地方衰退のメカニズムだ。

なぜ日本人が思考停止を目指すのかは未だ明確な理由が見つからない。私が死ぬまでに解きたい何万個もの謎のひとつである。

ひとつの仮説としては「進化のあや」だ。アンモナイトはかたつむりのようなうずまき殻だったが、だんだん変な形の殻のものが出てきた。進化というのは役立つ方向にだけ変化するのではなく、ランダムに変化するものだ。そのランダムな変化が環境に適応すれば生き残るし、適応できなければ滅ぶ。日本人が思考停止を目指すのはたまたまその方向に進化しただけかもしれない。全然環境に適応できていないように見えるので、このまま滅ぶだろうと私は予想している。

アンモナイトの変な形の殻は泳ぐのに不便で、何もよいことがないように見えるのだが、特別な環境では有利だったという研究結果もある。日本人の思考停止も特別な環境では有利になるのだろうか。

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