長銀が破綻したのは1998年だが、その後を特にウォッチしていなかったので詳しいことは調べた結果わかった。破綻後国有化されて、その後アメリカの投資組合にわずか10億円で売却されたそうだ。先日の西武・そごうもアメリカの投資ファンドに8500万円で売却されたが、これらの値段は本当に格安だと思う。日本の法人がこのような売却案件に手を挙げられない文化的な理由も承知しているが、それはバカな文化だと思う。自ら進んで損しているだけだ。そしてアメリカ人に強く言えないのは1853年のペリー来航以来何も変わっていない。
アメリカの投資組合は購入した銀行を「新生銀行」として再生した。それが最終的にSBIホールディングスに買われて今は「SBI新生銀行」となった。SBIホールディングスはこれとは別に「SBIネット銀行」も所有しているが、この二つの銀行は全然別の銀行だ。SBIネット銀行はSBIホールディングスがネット銀行を作ろうと一から立ち上げたSBI純血の銀行だ。
話を長銀に戻すと、長銀が破綻したのは平成バブル崩壊の2年前に不動産融資事業をメイン事業にするという方針転換をしたからだ。なんと間の悪い決断だったろうか。当然のことながらバブル崩壊と共に経営が傾いた。公金注入されたが、そのプレッシャーからか、さらに粉飾決算に手を染めたのがトドメを刺し、1998年に破綻した。最初に不動産融資に舵を切った連中は数億円の退職金をもらって逃げ出してお咎めなしだった。まったく恥知らずだと思うが、彼ら庶民(銀行の頭取や役員連中のこと)は金と権力にしか興味がないのでこういう生き方しかできないのだろう。
カッコ良い遊びに億単位で金を投じられる私みたいにならないと、金をいくら持っていても無駄だよ。カッコ良い遊びとはインスタグラムに投稿するような大衆受けする低レベルの遊び方ではなく、本物を知り高い技術を身につけた人にしか到達できない遊び方のことだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿