4年間で授業料だけで600万円だ。とてもアルバイトでまかなえる金額ではない。これを各家庭で負担しろというなら、お金のせいで大学に行けないと主張する人がいるのは理解できる。
私が大学へ行った費用を親は1円も出していない。それは昔は授業料が安かったから、アルバイト代で十分にまかなえたおかげだと思っていた。昔の授業料を正確に覚えていないのであらためて調べたのが下の表だ。
私の時代でも10万円は超えていた。意外と高かったのだ。そう言えば留年した先輩の年間授業料が36000円だったと聞いて「以前は安かったのだなあ」と感心したことを思い出した。私が卒業した年では年間授業料は20万円を超えていた。それが今は53万円だから、倍増はしているもののべらぼうに高いとは言えない。私はアルバイト代で授業料を払った残りで高価なマイコンやら競技用車などを買えていたから、私のような遊びをしなければアルバイト代で年間53万円くらい払えるだろうと思ったが、最近のアルバイトの時給を調べるとそれは無理だと分かった。
最近のアルバイトでは時給は千円台が普通だ。家庭教師の時給も平均だと千円台だ。時給千円で53万円を稼ぐには年間530時間働かないといけない。週5日働いたとして年間250日だ。その250日の毎日に、530÷250=2時間あまり働かないといけない。もし自宅から学校に通っているのでなく下宿していたら、もっとお金がかかるからもっと長く働かないといけない。こんなにアルバイトに時間をとられたら勉強どころではない。学生が自分で学費を払うのはとても無理だ。
これを言うと昔の社会環境が良すぎただけだと言われるだろうが、昔は学生アルバイトで時給5000円は当たり前だった。大学のアルバイト募集掲示板に貼り出されている家庭教師は90分教えて1万円もらえた。特に競争はなく申し込んだら即採用された。募集案件はたくさんあった。塾や学校の非常勤講師の時給は1万円だった。私は源泉徴収された税金を返してもらうために確定申告をしていた。私が卒業した後に日本経済はバブルに突入したから、私より何歳か若い人のアルバイト代はもっと良かったに違いない。私の時代の天国のような環境に比べると、21世紀の日本は学生に厳しい社会になってしまった。若者をないがしろにするこの国に未来はないようだ。
最後に救いのある情報をしらせよう。大学によっては成績のよい人の授業料免除制度や、授業料以上にお金をもらえる奨学金制度がある。米国の有名大学の年間授業料は日本よりも高いが、そこでも成績がよいと授業料以上の奨学金をもらえる。勉強が好きならお金がなくても大学に行ける。ただし、米国での実話だが、親がバカで大学=お金がかかると思考停止している場合は、子供が大学の奨学金を勝ち取れるほど成績が良くても親の意向で大学進学を諦めなければならないことがあるそうだ。なんとひどい話だろうか。親ガチャの影響は世界共通だ。お金がないくらいでは親ガチャにハズレたとは言わない。頭がバカの親を持つことこそ、子供にとっては生まれてきたこと自体が悲劇になる真の親ガチャハズレだろう。


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