いっぽう高い醤油は小さめのびんで500円から1000円する。味が濃厚で旨味がある。はっきり言っておいしい。これはびんが小さいから使い切るのに50日しかかからない。1000円のを買ったとして50日で使い切るとすると1日あたり20円だ。
2円と20円では10倍の差があるのは事実でそれは大きいと思うが、その10倍の数字よりも、2円と20円の差の18円に注目すべきだった。1日18円を節約するためにそれほどおいしくない醤油を80年間使い続けるのは賢いことだろうか。80年間で節約できる総額は18×365×80=525600円だ。死ぬ時に財産が50万円多いだけだ。これなら1000円のおいしい醤油を毎日楽しんだ方が人生は充実していたはずだ。
同じことは他の調味料や歯磨きやせっけんやシャンプーにも言える。これらを全て格安品で一生使い続けても節約できるお金は総額で1000万円にもならない。もし死ぬ時に1000万円以上の財産が残っていたら、せっけんやシャンプーを節約したことに後悔するだろう。安いシャンプーのせいで若いうちに髪の毛が薄くなってしまったりしていたら、なおさら後悔するだろう。
節約するならもっと大きな買い物である不動産や車について努力した方が後悔が少ない。私は不動産選びに失敗して大きな額の損をしているから、お醤油を節約する頭があったら不動産のことに頭を使うべきだったとしみじみ思う。不動産の損失額はお醤油の1万年分を超える。
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