2023年9月10日日曜日

プロスポーツ、芸能、祭は頭の弱い人を制御する手段だった

ローマ共和政時代の市民の堕落を嘆いたユウェナリスとの『諷刺詩』第十番80に(民衆が)熱心に求めるのは、今や二つだけ:パンとサーカスとある。サーカスは元は円形劇場の意味で、要は「見世物」のこと。昔は国のために身を砕き心を砕いたローマの民衆も今や堕落して、本気になって要求することといったら、食べ物と娯楽だけという有様になってしまったとユウェナリスは嘆いている。(柳沼重剛編『ギリシア・ローマ名言集』2003年 p.154)

娯楽を与えないと市民は治安を乱す行動をとる。ローマ時代の円形劇場で行われていたのは剣闘士による戦いが有名だが、演劇や合唱や動物を使った見せ物も行われていた。プロスポーツと芸能の元祖だ。

日本の祭も、重税にあえぐ農民が反乱を起こさないようにガス抜きのために、地主によって発明された。弥生時代のことだ。

私は子供のころから、プロスポーツと芸能人と祭に興味がなかった。それらに夢中になる人を軽蔑していた。ローマ共和政のことを知らない子供ながらそれらの真の意味を直感的に見抜いていたわけだ。そういうのに夢中になる人は権力者によいように操られるピエロということだ。愚かなピエロにはなりたくないと思ったのだろう。

とは言うものの、何千年たってもちっとも賢くならない民衆の本質を知ると、多少のコストがかかっても娯楽を与えて働かせる方が反乱を起こされるよりはずいぶんマシかもしれないとも思う。時間は十分あったのに、なぜ連中は賢くならないのだろうか。

いや多少は賢くはなっていて、それがまたよくないという研究もある。中途半端に人間が賢くなると目先の損得が計算できて私利私欲に走るため、損得を考えてなかった時代より社会が悪化するというのである。進化の系統からすると人間は黒人、白人、黄色人種と進化した。そのためテストで知能を測ると世界では東アジア人が一番賢い。中国と朝鮮と日本の社会がどうにもならなくなっているのは、この中途半端に賢いという理由からかもしれない。

豆知識:世界の三大宗教である仏教、キリスト教、イスラム教の教祖が全て黄色人種だというのも賢いゆえからだろう。勘違いしている人が多いが、イエスキリストは白人ではない。

今はどうしようもない東アジア人だが、いちおう一番進化しているので、ホモ・サピエンスの次の世代が現れるとしたら東アジア人の中から出てくるだろうというのは生物学的には合理的な考え方だ。今の東アジアの混沌とした社会は進化のための試行錯誤にはかえって都合がよいので、やがてホモ・なんとかが東アジア人の中に生まれてくるのだろう。最近知られている言葉だとホモ・デウスとかニュータイプだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿