2022年12月1日木曜日

富裕層になるには断捨離をしないことが有効(かも)

気が付いたら富裕層になっていた。なぜそうなったかの理由を考えると「無理に断捨離をしなかったから」と思える。
私は12歳で大きなお金を稼ぎ始めて、ほしいモノを好きなだけ買った。トリオのHFトランシーバーTS-520Xを買った。日本で最初のVHSビデオデッキビクターHR-3300を買った。寿屋というデパートの4階の電気製品売り場で258000円だったと記憶している。その後、アンプ、スピーカー、ターンテーブル、カートリッジ、チューナー、テープデッキなどを買う。ビデオデッキはその後SONYベータマックスも入手し、VHSのビデオテープ(1本4800円)とベータのビデオテープ(1本4000円)を合計500本以上買う。それで集めたTDKのポイントで大きな木製シェルフをもらった。099エンジンのUコン(三式戦飛燕)を買う。広場でUコンを飛ばしていたら、どこかの学校で先生をしている男性が声をかけてくれて家に招かれ、キットではなく完全自作のUコンの作り方を手ほどきしてくれた。しばらくそれにはまる。田宮のラジコンカーを買う。ラジコンを走らせるための広い舗装の場所を探すために遠くまで出かけた。せっかく遠くまで行くのだから長く走らせようとニッカド電池をたくさん買った。田宮のF1プラモロータス78を買い、切り貼りしてSV-01改にする。片倉の競技用ロードレーサーシルク号を買い、その整備工具を全てそろえる。本業の自転車ショップが私に工具を借りに来ることもあった。書籍、レコードを多数買う。長岡鉄男さんにあこがれて大きな合板を買ってきて2カ月かけて巨大なエンクロージャーを作った。ここまでが高校までに買ったものだ。
大学生になってマイコン(MZ-80K,MZ-80K2,MZ-80B,MZ-2000,PC-9801m2,PC-9801XL)を買い、社会人になってMacintoshを買い、レーザープリンタも買う。SONYのワークステーションNEWSも買う。386CPUの出現とともにPC/AT互換機に移行する。ISA/VESA/PCIのビデオカード、サウンドカード、SCSIカードを多数買う。パイオニアのレーザーディスクプレーヤーを買い、レーザーディスクのコンテンツ(主にバンダイ)を多数集める。輸入シミュレーションウォーゲーム(ボードゲーム)にはまる。バイクを5台、競技用車を含め車を3台、クルーザー(ヨット)を買う。旅行も好きなだけ行き、西インド諸島(カリブ海の島々)へは三十回以上行って、現地でヨットをレンタルした。北海道をオフロードバイクで150日旅した。獣道を使った東北の県境超えを楽しんだ。途中で道がなくなりバイクの方向転換ができなくて、バイクにまたがったまま森の中を延々バックしたことが何回もある。雪山に単独で登ってホワイトアウトを経験した。死んでも不思議ではなかった。パラグライダーで空を飛んだ。
40歳くらいまでは遊ぶための時間もお金も足りず、食事もとらずに節約し、借金もした。投資はしたが、6000万円損しただけでお金を増やす助けにはならなかった。
自宅の中はモノであふれた。私は使えるモノは捨てられない。しぶしぶ捨てたのはBNC入力のCRTディスプレイ(TOTOKUとNANAO)、アナログ波用のテレビくらいだ。マイコンは1978年のMZ-80Kから最新機まで全部保存しているので、家の中にあるコンピューターは100台以上ある。床から天井までモノだらけ。
その後も欲しいと思ったものがいくつかあったが、大物はもう置く場所がなくて買えなかった。サイズの小さいiPodやiPhoneやiPadやMac miniは買えた。断捨離をして家の中を整理整頓すれば置く場所ができて、大物を買えるのだろうが、私はモノを捨てられない。
40歳以降は食費と光熱費と通信費と固定資産税と旅行費くらいしか支出がなくなった。何も買わなくても持っているモノを使う遊びだけで時間が足りない。遊びで忙しく、手持ちの資産の合計がいくらかを正確に把握しないまま20年が過ぎた。途中で家のローンを一括返済して借金ゼロになった。
老後のお金が心配になり、2022年初めにMoney Forword MEというサービスで資産を管理し始めた。手持ちの銀行口座や証券口座を全て登録したら金融資産合計は1億4千万円だった。うち1億2千万円がキャッシュだ。あれまあ。いつの間にか富裕層になっていた。
なぜ労せずして富裕層になったか理由を考えてみた(誰もに有効なわけじゃないが)
  1. 欲しいモノは我慢せずに買う
  2. 断捨離しない
  3. 自宅に置く場所がなくなって買い物できなくなる
  4. そもそも欲しいモノは全部手元にあるので、欲しいモノがなくなる
  5. それ以降は自動的にお金が貯まる
自宅が広いと3.に到達するのに長くかかると思うので、100平米以下の家が良いだろう。

子供のころにいろいろモノを買ったのが特に功を奏した。昔のモノは大きいから、すぐに家がモノでいっぱいになる。中学・高校・大学・大学院のバイトで5000000円稼いでいる。子供の5000000円は大人の500000000円かもっと大きい価値がある。お金は若いときに使うほどその価値が上がる。若いときに思いっきりお金と時間を使って遊んだ分野は飽きるので年をとってからやろうとは思わない。若い頃にレーシングカー(4つのタイヤが車体の外に出ているマシン)にさんざん乗って自分の限界を知っていれば、年をとったときにフェラーリを買おうと思わない。サーキットに行かないとフェラーリの性能を出し切れないと分かるし、フェラーリでも横Gはレーシングカーに比べれば大したことないので面白くないとも分かる。ジェフベゾスも若いときにヨットにさんざん乗っていれば、あんなバカでかいヨットを買おうとは思わなかったはずだ。私が560億円もっていてもあのヨットは買わない。あのサイズでは顔に風を感じながら舵やセールを操作することができないだろう。
子供のときに稼いだ500万円を遊びに使わず投資に使っていたら、今頃バフェットさんみたいになれたかもしれないと思う。バフェットさんほどではないにしても今の資産は二桁くらい多かったかもしれない。しかし、バフェットさんは私ほど車やバイクをうまく運転できないし、ヨットを操ることも私の方がうまい。少ない道具で山の中でサバイバルするのも私の方がうまい。どちらがうれしいか。子供に戻ってもう一度やり直せるとしても、私は投資をしないで遊びを優先する。死ぬまでに使い切れなかったら資産が100万円でも10兆円でも同じこと。

老後の心配をして金融資産を合計してみたが、心配は自分と家族がどこまで健康でいられるかだけだった。これからは健康を維持できる遊びを心がけることにしよう。

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