2022年12月7日水曜日

次の円安は2029年で170円がターゲット(ドル円7年周期説)

為替ドル円の周期が5年であるとの記事を読んだ。興味深かったので調べてみた。JFX社の取引ツールのチャートで数値を拾うと、円安のピークは以下の通りだった。

2002年、135.150円
2007年、124.100円
2015年、124.583円
2022年、151.944円

4つのピークの間隔は5年、8年、7年だ。これなら5年周期ではなく7年周期とした方が良いと思う。しかし5年だろうが7年だろうが周期があるのは事実だ。周期が7年だとすると次の円安のピークは2029年ということになる。どれくらいのピークとなるかを予想できれば大きな収益につながる。チャートを見てラインを引こうとしたが、ホリゾンタルラインもトレンドラインも意味のあるものは引けなかった。下のチャートを見て、何らかの意味を持つラインを引ける人はいるだろうか。


2022年の円安が130円でおさまっていれば、上記のチャートに130±5円のあいまいな位置にホリゾンタルラインが引けて次の円安ピークも130円程度だろうと予想できた。しかし2022年の円安は151円まで進んでしまった。これは日本経済が横ばいから悪化へ移行したことを示したと私は思っている。円安の目標値を予想するためにはチャートを使ったテクニカルではなく、日本経済のファンダメンタルを見なければならないようだ。

日本経済がどのようなペースで悪化するかを予想するのは難しい。参考になりそうな数値として、
  1. 貿易収支
  2. 対外純資産
  3. 労働者一人当たりGDP
  4. 労働者人口
  5. 労働者賃金
  6. 消費者物価指数
を挙げておく。もちろん他の数値も無視してよい訳ではない。この話に使わないというだけだ。1.貿易収支が良かったことが日本の救いだったのだが、これがつい最近赤字に転じた。今後は赤字が拡がる見込みだ。貿易収支と対外純資産は直接連動はしないが、貧乏になっていくのだから2.対外純資産を徐々に取り崩して減っていくのは当然だ。3.労働者一人当たりGDPは他国並に増加しているのだが、4.労働者人口が減り始めたので3.と4.をかけたGDPは今後は横ばいである。企業の利益は増えないのだから、5.労働者賃金も横ばいとならざるを得ず、6.消費者物価指数が2022年から上昇を始めたので国民は徐々に貧困に近づく。要するに良い流れは何もない。
現在この流れに歯止めをかける政策がとられておらず、逆に流れを加速させるような愚かな政策(高齢者への社会保障費ばらまき等)がとられている。この流れは続くと考えるのが妥当だ。とすると、1.貿易収支が減り始めた2005年を起点にしてチャートにラインが引けないだろうか。チャートをこねくり回したが、2005年からのラインは引けず、2012年を起点にしたチャネル(赤い線2本)はなんとか引けた。


これはチャネルの中でドル円が推移することが期待できる。2029年のチャネルの上限は170円なので、2029年に円安が来たら170円になるだろうと予想できる。2040年には200円になる。チャネルの下限は右肩上がりなので、今後円高に振れたとしても100円割れの円高にはならないことも分かる。
予想にはファンダメンタルがどうこうと私は言っていたが、結局チャートのテクニカルに戻ってしまった。まあ、予想なんてこんなもの(そんなに信頼のおけるものではない)だろう。

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