2022年11月17日木曜日

ボケ防止にはものを記憶しないこと

ものごころがついた幼稚園のころから現在まで私はものを記憶するのは恥ずかしいことだと思い込んでいる。何かを丸暗記するのはバカの所業であると。数学の公式が必要なら、必要になった時点でそれを導出すればよいとした。だから、パターンの暗記が使用の前提である複素積分は嫌いだ。また、高校までは英語と社会は暗記物だからと嫌いだった。英語は人としゃべるうちに好きになったし、歴史の書籍を読むうちに歴史も好きになったが、それは大学以降の話。覚えた訳ではない。
そしてボケを恐れる年齢になったが、よく考えると心配することなどないことが分かった。なぜなら私は忘れるほどの記憶がない。覚えてなければ忘れることもない。覚えないのがボケに対しては最強だ。
ただし、覚えないのは不便な点もある。会社で伝票を作る度にマニュアルを読み直す必要がある。確定申告は十数年前からやっているが、毎回くだらない税務用語を勉強する必要がある。覚えないのはいろいろ不便なんだが、ボケるよりはマシだろう。だからこれからも何も覚えない。
認知症のテストのひとつに長谷川式スケールがあって、今まで2回受けた。このテスト問題のひとつに今日の日付を問うものがある。これに私は答えられない。そんなのスマホ見ればいいじゃないかと思う。これで有効なテストになっているのか?
とはいえ、くだらないことは意外と覚えている。6800系と8080系のマシンコードは今でもおおむね覚えている。16進数を見て、脳内逆アセンブルができる。第二次大戦以降現在までの戦闘機の諸元はすべて頭の中に入っている。viとemacsの指使いも一生忘れない。こんな記憶は早く忘れて、もっと新しいことにニューロンとシナプスを使いたいものだ。

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