2022年9月6日火曜日

情報システム部門の苦労に感心する

私がコンピューターネットワークを使い始めて37年経つ。いちどもコンピュータウイルスにひっかかったことはない。私の同僚(20代、30代の若者もいる)もみな同じ状況だ。だから、情報システム部門からのコンピューターセキュリティの指示に対してはみな否定的だ。コンピューターが遅くなるし、使い勝手も悪くなる。そんなことしなくても平気だろうとみんな思う。
しかし、会社の事務部門で発生しているセキュリティインシデントのお知らせを聞くと、情報システム部門の無駄に思える指示も仕方ないと思う。オレオレ詐欺に引っかかる老人なら被害はその家族でおさまるから放っておけばよいが、会社だと全社に被害が及ぶ。事務屋の技術レベルを引き上げる施策をするよりは、コンピューターの自由度を限定した方がコスト的に有利だ。
そうは言っても、技術屋からしたら使い勝手が悪くなるとか、今まで動いていたプログラムが動かないとか不満は出る。その不満は情報システム部門へぶつけられる。情報システム部門の担当者は腰の低い対応で「すみません。すみません。」と答えている。はたで見ていて気の毒ではある。
将来、自分で組織を束ねるとしたら、ITリテラシーのない事務屋も雇う必要があるのだろうかと今からうんざりする。スタートアップは少人数の精鋭だけで行い、後は事業を誰かに売却するのが楽そうだ。

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