2022年9月27日火曜日

日銀の為替介入は合格点

9月22日に日銀はドル売り円買いの為替介入を行った。介入前は145円台だったドル円が介入直後は140円台となり、5円も円高になった。今は144円台なので介入の効果は薄れているものの、チャートを見ると145円で何度かcapされているので、ある程度の効果はあったようだ。

介入直後に思ったのは、「日銀はいくらドルを持っているのか?いつまでドル売り介入を続けられるのか?」だった。しかし、この心配は杞憂だったようだ。今回の介入に要したドルは約3兆円分。日銀がキャッシュで保有しているドルは20兆円。米国債で保有しているドルはその10倍だ。つまり、キャッシュだけを使うとしても今回くらいの介入はあと5回はできる。

145円で円安が止まったことから分かるように、市場参加者に「145円を超えてドルを買うのは怖い」と思わせることに成功したようだ。

黒田さんは異次元金融緩和+ゼロ金利を続ける意向だから、その反対の円買い介入には気乗りしなかったはずだ。しかし、今回は政府が文句を言ってきたのでしぶしぶ円買い介入をしたのだろう。今回の介入で円安に歯止めをかけられたので、引き続き異次元金融緩和を継続すると思われる。少なくとも黒田さんの任期が完了するまでは。

0 件のコメント:

コメントを投稿