2022年7月17日日曜日

お金は使い方が一番難しい

国家経済が危機にあるスリランカは7月5日に破産宣言した。国民の暮らしは困窮している。経済危機を招いた原因は複数あるが、主因はラジャパクサ前大統領とその一族による政治と経済の私物化ということで情報筋の意見は一致している。それに中国が関与しているのも事実だが、中国が関わらなくてもラジャパクサ前大統領とその一族が国を牛耳っている限り結果は同じだったようだ。
そのラジャパクサ前大統領はスリランカを脱出して今はシンガポールに逃げているらしい。おそらく金も持ち逃げしていると思うが、それがいくらかの情報はネットからは得られなかった。同じようなことはずっと昔から、今でもたくさんの国で起こっているので、今さらけしからんとか言い立てる気にはならない。人間の性(さが)と業(ごう)によるものだろう。国ではなく企業の私物化なんてのも(国有企業以外は私物なので非難するには当たらないのだが、創業者以外が私物化すると何だか腹が立つ)もう数えるのが嫌になるほどたくさんあるので、金と権力が欲しいのはたいていの人には当たり前なのだろう。
長年にわたる国の私物化によりラジャパクサ一族がどれくらいの金額を私腹に入れたかが気になる。この手の事件では、どうも金額と悪行の具合がバランスしてないような気がして仕方がない。ほぼ全ての事件で「それっぽっちの金を得るためにそんなに悪いことしたの?」と疑問が生じる。たくさんのスリランカ国民を苦しめてまで得るのにふさわしい金額だったのだろうか。
日本の田中角栄元首相がどれくらいの金額を私腹に入れたかを推定してみようか。自宅や別荘や郷里の不動産を合計して100億円くらい。親族の企業に流れた金とかがあるだろうがそれらもろもろ足しても1兆円はいかないのではないか。たぶん数千億円だろう。彼が捕まったロッキード事件ではロッキード社が賄賂に用意した金は30億円。そのうち5億円が田中角栄に渡されてそれで捕まった。既に数千億円以上あるのに、5億円ぽっちのためになぜ危ない橋を渡ったのか。5億円余計に得られたら何に使いたかったのか。このあたりが理解不能で、なんでそれっぽっちのために悪いことしたの?と前述の疑問となる。
最近では安倍元首相が叩かれた桜を見る会問題。1952年からずっと開催していたのに安倍元首相だけ叩かれて気の毒な気はする。税金を数千万円ほど流用したので問題となったのだが、「なぜそれっぽっちで?」は同じ疑問。花見をしたいなら自腹でやればいいし、不要な花見ならやらなければいい。前田慶次郎がするように全財産を出して「したいから花見をしたよ」と言えば誰もが得心するのに。タダだからという理由で花見をするなんて、安いから行きたくもない旅行地へ行って得した気分になるGoToトラベルに群がった貧乏人そっくりで参加する連中全員を軽蔑する。私はやりたいことがあったら1億円などホイホイ出す。やりたくないことは金を積まれてもしない。
同じ疑問がジェフベゾスなんかのビジネスマンにも言えて、既に数兆円の資産があるのになぜ社員をブラック環境でこき使ってさらに金を増やすのか理解不能。何かに使う当てがあるのかと思ったら500億円のヨットを買うくらい。おまけにそのヨットは大きすぎて(橋にひっかかって)海へ出られないというおまけつき。彼が動かせたらすまんが、たぶん彼はヨットを動かせない。動かせる腕があるのなら30フィートから50フィートのヨットを買うはずだ。それなら数百万円から数千万円で買えて(ヤマハの中古艇なら98万円だ)、ろくに風を感じられないバカでかいヨットよりはるかに面白い。いくら金を持っていても、それをうまく使えていないと何だかレベルの低い人だなと思う(上から目線なのは承知だが、私は彼らより金をうまく使っている自負があるので)。
お金をうまく使っているなと思える人はたくさんいるが、ほとんどの人がお金持ちではないのが不思議だ。例外は前澤友作さんくらいか。ZOZOを売って2400億円を得た後、あちこちの被災地や自治体に1000万円から20億円を寄付。後で知ったが20億円はふるさと納税で彼の懐は痛んでいない。ちゃっかりしているところが彼らしくていい。ソユーズロケットで宇宙滞在するのに約100億円。スーパーカーや芸術品などときどき1億円レベルの買い物をしている。芸術品は買ったときより高く売ってたりするので、これもちゃっかりしている。約2000億円の資産に対し、支出額に無理がない(無駄遣いがなくどちらかというとしまり屋な方だと思う)。生きている間に有効に使って死ぬときちょうどなくなる感じでいい。GMO社長の熊谷正寿さんもうまくお金を使っている人だ。
自分がお金を何に使いたいかをよく考えて、人生なんて高々100年なのだから、その間に上手に使えるように生きたいものだ。

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