2021年1月13日水曜日

暴論:日本ではガソリンをリッター2000円にするといい

日本で二酸化炭素排出を減らすためにはガソリンの税金を上げて、リッター当たり2000円にするといい。軽油もリッター当たり2000円だ。無駄に車を走らせる人が減り、公共交通機関が使われるようになる。物流に使われるディーゼルトラック、農林水産酪農業、宅配便、郵便、ピザ配達等仕事で荷台付のガソリン車を動かす人には特別なカードを渡して、ガソリンスタンドでそれを提示すれば値上げ前の価格で軽油やガソリンが購入できる。特別なカードにはGPSが入っていて、購入した燃料で走った経路が報告されるようになっている。したがって、商用車でガソリンを入手して不正に自家用に使うとバレて罰金刑になる。田舎にぽつねんとある工場に通勤する人は特別なカードを渡して良いと思うが、そういう工場は最寄りの駅からチャーターバスを運行している場合もけっこうあるので、ケースバイケースだ。タクシーのLPガスをどうするかは悩みの種で、値段据え置きだとタクシーを使う人が増えてタクシー業界は大喜びだが、二酸化炭素はあまり減らないことになる。ガソリンと同じように値上げするとタクシー業界は潰れる。タクシーがなくなると困る人がいる。値上げするとして、今のLPガス価格の数倍くらいか。精密な経営シミュレーションが必要だ。

これを言い出すと田舎に住んでいる連中が、田舎は車がないと生活できないと騒ぎ出すが、その半数は嘘をついている。けっこうな田舎でも公共交通機関で生活できる(私が40年かけて証明した。次段参照)。ここ半世紀でたくさんの路線バスが赤字のため廃止になっている。そのような地域に住んでいる人には、もちろん特別なカードを渡す。しかし本当はバスで移動できるのに、車だ車だと騒いでいる奴はリッター2000円でガソリンを買ってもらう。病人搬送などの緊急事態に車が必要というのは分かる。だけど緊急事態ならガソリンが150円でも2000円でも関係ないだろう。

私は今は東京に住んでいるが、のべ40年間、計7か所での田舎暮らしを経験している。7か所のうち最寄りの駅まで一番近かったのが神奈川県の徒歩1時間10分。一番遠かったのが熊本県の徒歩3時間以上(歩いたことはない)。どこも自家用車なしに暮らせた。一番人里離れた熊本県でも徒歩15分に個人商店。徒歩19分にガソリンスタンド。徒歩20分に小型スーパー。そのスーパーの前にバス停。徒歩30分で郵便局。徒歩40分でスーパーと医院。徒歩60分で学校。徒歩20分のバス停から路線バスに30分から40分間乗れば最寄りの駅まで到着する。そのバスにさらに乗り続ければ大きな商店街まで行けた。ただし、近所(と言ってもかなり広い範囲)の人はみんな自家用車を持っていた。それは車がないと暮らせないからではない。簡単に車が買えてしまうからだ。

田舎に住んで一番感じたのが、お金がどんどん貯まるということだ。住居費が東京の1/5以下だ。70平米くらいの田舎では狭い家だと東京に比べて年間200万円くらい住居費で浮く。田舎では普通の100平米超の複数台駐車場付きの家だと東京に比べて年間300万円以上浮く。収入は田舎の方が少ないが、東京とそれほど違いはない。最低賃金が日本一安い鹿児島県で793円、日本一高い東京都で1013円。2割の差だ。特別な技能を持っている人の賃金差はこれより少ない。会社によっては東京も田舎も賃金が同一のことだってある。最低賃金のない自営業(個人商店、美容室、食堂等)はどうかと言うと集客は人口密度の高い東京に比べて不利に見えるが、田舎は店の密度が低いのと店舗の家賃が低いのでやっていける。赤字だったら店をたたんでいる。農林水産酪農業は田舎でしか行えないので東京と比べる意味がない。とにかく田舎に住んでいると年に100万円単位でお金が増える。みんな車を買うのは当然だ。複数台買うこともできる。車以外にも高級オーディオセットなんかは田舎の人の方が所有していることが多い。お金に余裕があるのだ。車で移動するとバスより便利だ。バスよりはお金がかかるが彼らはお金に余裕があるのでそれは問題にならない。なんだかんだで徒歩圏内にバス停があるにも関わらず連中は車を使う。そんなことをしたら、バス会社が赤字になり今あるバス路線がなくなってしまうかもしれない。近所の商店を使わず、遠くのショッピングモールに車で出かけてばかりだと、近所の商店は潰れてしまうかもしれない。そうなったら本当に車なしでは暮らせなくなる。自分の贅沢のために車を買い、そのためにバス会社を窮地に陥らせているくせに被害者面して「車なしでは暮らせない」と言うとはふざけるなと言いたい。地方交付金で東京で暮らす人の納める税金がどんどん地方に流れていく。東京と田舎の両方で暮らした私から見れば、東京の人が搾取されていて、田舎の人がそのお金を不当に得ていると感じる。東京の人は家賃が20万円の狭い家に住んでつましく暮らし、電車で移動するので人間一人当たりの二酸化炭素排出量は田舎の人より少ない。宅配便の料金もふざけていると思っている。都心に配達するのと、東京都と山梨県の県境に配達するのが同料金とかおかしい。配達コストは県境の方が10倍くらい高いはずだ。ここでも都会の人からの搾取が行われている。海の離島は特別料金を取るくせに、陸は取らないのがおかしい。

田舎に住む連中の愚かな事は自分の老後のことを考えないで若いうちに贅沢をすることだ。アリとキリギリスのキリギリスのような暮らしをしている。衰えるといつかは車を運転できなくなる。そうなったらバスのない田舎では暮らせない。若いうちはお金に余裕があったのだから、きちんと貯金をして、年をとったら都会(東京ではなく、各県の県庁所在地やそれに準ずる都市で十分だ)で車なしの生活ができるよう備えればいいのにそれをしていない。私はキリギリスを助けようとは思わない。だが、東京に住んでいるので納めた固定資産税などの税金が地方交付金等で自動的に田舎に流れ、実質的に助けていることになっている。なんかバカらしい。貧乏くじをひいてるみたいだ。老後は東京に住みたくないと思っているのはそんな理由もある。

電気自動車が流行るとガソリン値上げの抜け道になってしまう。火力発電所がなくなるまでは、電気自動車にも高い税金をかけて1台3000万円くらいにするといい。いや、しかしそれでも田舎で電気自動車を買う連中はけっこういるだろうな。それくらい連中は金を持っているのだ。東京で3億円の家と同じものが1億円以下で建つ。田舎に暮らすだけで何億円も得している連中がいる。電気自動車は1台1億円以上にしないとダメかもしれない。もちろんいつか火力発電所が全部なくなったら電気自動車は本来の価格に値下げだ。そうなると車を運転できる年齢での田舎暮らしはパラダイスだな。リモートワークできる人はさらにうれしい。そこまで得だと多少は地価も上がって家賃も上がり、東京との不公平が減るかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿