2020年12月7日月曜日

パンダの赤ちゃんはなぜあんなに小さい

 アドベンチャーワールドでまたパンダの赤ちゃんが生まれた。毛が生えそろわず、まだあまり可愛くない。私がパンダに興味が出たのは、良浜が生まれた2000年9月6日からだ。そのときからずっと不思議に思っていたのは、親はあんなに大きいのに、赤ちゃんはなぜ100gくらいしかないのかということだ。親と赤ちゃんの体重比を計算すると、哺乳類ではパンダが最小なのじゃないか。アドベンチャーワールドや中国のパンダ研究所では飼育員が手厚く面倒をみるので、赤ちゃんがいくら小さくても命の心配は少ない。しかし野生のパンダは、あんなに小さな赤ちゃんでは病気やけがで早死にしてしまうのではないかと心配になる。で、いろいろ理由を調べていると納得できる理由があった(今度は宇宙人のしわざではなかった)。

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妊娠したパンダは、自分の生命を維持しつつ、赤ちゃんの新陳代謝の求めにも応じなければなりません。パンダは、脂肪をエネルギーの一部にできますが、自由脂肪酸は水に大変溶けやすく、胎盤を通り抜けることはできません。よって、パンダの胎児は母親の血液中の脂肪は利用することはできず、ブドウ糖を必要とし ます。よって、妊娠したパンダは、胎児の生命を維持するために自身のたんぱく質を糖類に変えて胎児に与えています。しかし、あまりに多くのたんぱく質を失うと、母体が危険にさらされることになります。このような状況下で進化していくうちに、妊娠期間を短く、体も小さく発育状態も初期段階の赤ちゃんを産むようになったのです。

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だそうな。

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