2020年12月21日月曜日

民主主義は一人一票で良いのか

一人一票の選挙はシンプルで良いのだが、日本では老人が増え、一人一票のままでは若者の意見が反映されないという困ったことになってきた。老人は自分が生きている間のことしか考えないので、長期的視野に基づく政策(地球温暖化防止、年金問題)より、自分の利益を重視してしまう。これでは社会のためにならない。昔は一人一票ではなかった時代もあるし、以前読んだラディカルマーケットではQV(Quandratic Voting)という優秀な投票方法を提案していたし、何かいい投票方法はないかなと調べていたら、このサイトによくまとめてあった。

QV以外にもいろいろな投票方法があり、それを既に実施している自治体もある。どの方法も一人一票よりは良さそうに見える。一人一票以外の方法は複雑でコスト高を招くという意見もありそうだが、今の日本の選挙方法を見ると、事前に郵便で投票券を送るとか、人手で投票所を運営するとか、人手で開票集計を行うとか、もう十分にコスト高になっているので、今さらちょっとコストが増えても気にすることはない。増えたコストよりはるかに大きなメリット(私利私欲にまみれた悪徳政治家が当選しにくい)があるのだから、採用しない手はないと思う。

しかし、選挙方法を変えようとすると、先ほどの悪徳政治家が猛反対するだろう。そして、なぜだか分からないが救われるはずの弱者の中にまで反対する連中が出てくる。選挙方法を変えるのはなかなか難しい。考えてもみよう、区議選にしろ都議選にしろ「選挙方法を変えます」という公約を掲げた立候補者がそれだけの理由で当選する状況が頭に浮かぶだろうか。とても浮かばない。他にいろいろ良い公約を掲げることにより、その立候補者がやっと当選したとしても、議会で選挙方法を変えるという議題が可決されるにはまだまだ説得の手間と時間がかかる。簡単に事が運ぶとは思えない。必要な時間を短縮するために、どこかの政党が「選挙方法を変えよう」と動き出すことを望む。しかし、今の選挙方法で満足している自民党が変えようと言い出すとは考えられない。元民主党がそれを言い出しても、下手に元民主党が政権をとったら今よりひどいことになると思う人は、元民主党には投票しない。私も元民主党には投票したくない。共産党は名前を変えない限り論外だ。まともな正論を言う野党が現れて選挙方法改革を言ってくれないものかと思う。

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