新型コロナが流行り始めた頃、これで本当に大切な人たちが誰かみんな分かるようになるといいなあと思った。食べる物を採ったり、作ったりしてくれる人、それを運んでくれる人、売ってくれる人、病院でお世話をしてくれる人など生きていく上で必須のことをしてくれる人達があまりに冷遇されている。収入が低いことが多いし、尊敬も受けていない。それに比べて、芸能人とかプロスポーツ選手とかいてもいなくてもどうでも良い人がお金を多く受け取っている。私は何十年も前からこれを不満に思っていた(無人島で一人になっても生きられるよう常日頃から練習していると以前書いたのはそんな理由だ)が、いくら時代が変わってもこれが改善される様子はなかった。コロナのおかげで考える人が増えて少しはマシになるかと思ったが、そんなことはなかったのでがっかりだ。看護師さんなどは肉体的にも精神的にも疲れ果て、辞める人が増えていると聞く。彼女、彼らたちは尊敬も金もいいからまずは休憩させてくれと言うと思うが、残念ながらいまの状況ではそれはできそうにない。ならば、せめてお給料を上げてはどうだろうか。少しは彼女、彼らの気が晴れるかもしれないし、収入が良いならと看護師を目指したり、復職したりしてくれる人が増えるかもしれない。そうなれば、彼女、彼らの負担も減るだろう。私の知恵ではこれくらいしか解決策を思いつけない。
農業や漁業に携わる人、運送に携わる人は特別な才能がなくてもできるから収入が低く、芸能人やプロスポーツ選手は才能があるから収入が高いのだと反論する人がいるかもしれない。しかし、それは違う。一流の芸能人やスポーツ選手は金のためにやっているのではない。その仕事が好きだからやっているのだ。金を目的にやっているような連中は一流にはなれない。だから一流の芸能人やプロスポーツ選手に「今からあなたのギャラを1/10にします。残りは看護師さんたちに寄付します。」と言っても、その収入で暮らせるなら文句を言う人も仕事を変える人もいないだろう。もちろん、その日の暮らしにも困っているような貧乏芸人のギャラは減らす必要はない。これでも私は相当に芸能人やスポーツ選手に忖度しているのだ。私の本音では「そんなくだらないことをしている暇があったら、今すぐ畑を耕すか、船に乗って漁にでていけ」と言いたいくらいだ。
こんなことを書くと、お前は共産主義者かと疑われそうだが、それは大丈夫。私は共産主義者が一番嫌いだ。共産主義者に比べれば、芸能人もプロスポーツ選手も愛すべき人たちだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿