国家の中央銀行が株を買うのはタブーとされていた。米FRBでは法律で株を買うことを禁止されている。その禁忌を破っていたのはこれまでスイスだけだった。しかしアベノミクスの名の元、日銀も株(ETF)を買い始めた。これまで買った株は29兆円分。スイス中銀の16兆円を追い越してしまった。日銀が買った株の含み益がなくなる分岐点は日経平均19500円だ。今は日経平均が17400円だから、3兆1千億円の含み損をかかえている。その含み損を減らそうと先週は毎日1000億円ずつETFを買っていたが、日経平均を押し上げることはできなかった。3月13日の公式発表でETF買い入れをさらに増やすと言っていた。まるで愚かな素人のナンピンだが、日銀がそうするのは理由がある。日銀の買った株が含み損になると引当金を用意しなくてはならない決まりがある。日銀の経常利益は2兆円で、買った株の含み損がそれを超えると引当金が足りなくなり、日銀は経常赤字になる。日銀の利益から出資者への配当を引いたお金は、国庫給付金として国に納める決まりだった。その国庫給付金がゼロになるのだ。数億円ならともかく1兆円を超える国庫給付金が消える。足りないお金は最終的には国民から税金として取り立てることになる。これを知ったら国民は怒るのが普通だ。政府はこのことを積極的に国民に知らせようとはしないだろうけど、情弱でもない限りやがて知ることになる。それを怖れて日銀は日経平均を押し上げるのに必死なのだ。しかし、無駄だと思う。消費税を廃止しない限り、日経平均は下げ続ける。遅かれ早かれ日銀の赤字はバレる。いったいどうするつもりなのか。あまりに愚かすぎて呆れるしかない。
税金を取り戻す方法はあることはある。必ず取り戻せる保証はしないが。このところ毎日9時30分過ぎに日銀の指示を受けた証券会社がETFを買い始めるように見える。だいたい100円~200円くらい日経平均が上がる。ETF買いが終わる10時からは日経平均は下げ始める。チャートを見て上げ始めたら買い、10時前に売れば100円くらいの値幅が取れる(繰り返し言うが保証はしない)。日経225先物ミニ1枚(証拠金約7万円)当たり、1万円儲かる。これを3月末まで繰り返せば、それなりのお金を得ることができるだろう。もちろん、逆行する可能性はあるので損切りはきちんと行わないと逆に損をする。
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