ネットでは色々な広告が目に入る。メルマガとして届く広告もある。それらの広告は「売りたい」という気持ちが強く表れている。ちょっと引いてしまうくらいに気持ちが前面に出ている。TV広告はさりげないものが多いのに、ネット広告のこの押しの強さは何だろう。売ろうとしている広告主の気持ちは分かるんだが、その気持ちは報われない。
お金のない人は少しでも安く物を買おうと努力する。自分で安い物を調べる。価格.comとかamazonで価格を調べて買う。広告にはとらわれない。だから広告は無駄だ。売るためには、いちばん安い価格を提示するしかない。それに対してお金持ちには広告は通用するだろうか。たぶん通用しない。お金持ちになる人は、情報収集が得意な人が多い。その得意な情報収集を駆使して、品質が良くて価格が適正なものを調べて買う。広告を見て飛びついて買ったりしない。
どちらの層に対してもネット広告は影響を与えない。しかしこれに気付いている小売り業の人は驚くほど少ない。早く気付けば無駄なお金を使うことがないのに。哀れだ。amazonやgoogleが広告をしないことの理由を考えれば分かるはずなのに。
朝イチに並ばないと、好きな品物が買えない大人気のベーグル屋さんがある。この店はウェブページを持っていない。ただ、Instagramに商品の写真をたまに投稿している。それだけだ。それで十分に情報発信できている。他の小売りもこんな感じで情報発信すればいいのに。広告よりずっと安くできる。
もし、日本が景気後退中でなければ広告を見て衝動的に買ってくれる消費者がいたかもしれない。みんな収入が増えないから、消費に慎重になっている。景気が良くなれば広告も少しは効果があるかもしれない。しかし、日本の景気が良くなる可能性は限りなく0に近い。
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