2019年12月19日木曜日

闘うプログラマー ビルゲイツの野望を担った男達

何気なく見かけたので読んでみた。Windows NTを作ったプログラマー達の苦闘を綴った本だ。Windows NT 3.1(1993)を作るために250人のプログラマが悪戦苦闘した。NTの基本設計を始めたのは1989年だ。5年かかった。いやはやご苦労さまだ。
それに対してLinuxはリーナストーバルズが一人で作り始めた。1991年のことだ。カーネル1.0が完成したのは1994年3月14日。4年でできてしまった。
NTとLinuxどちらが優れているかは言うまでもない。250人が5年かかって作ったものが、ひとりが4年で作ったものに負けたのはなぜか。それはひとえにリーダーの資質だ。設計をするリーダーが優れているかどうか。リーナスは飛びぬけて優れていたのだ。その証拠はリーナスが今もLinux全体のマネージャーをしていることだ。今のLinuxはWindowsやMacOSと同じくらい複雑で大規模だ。その大規模システムをリーナスは全て見通してマネージメントしている。彼は全てを理解した上で様々なことを決断している。そのおかげでリリースされたLinuxにはバグが驚くほど少ない。Windowsはいつまでもバグだらけなのと対照的だ。

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