2019年5月30日木曜日

継続戦争 at STEEL PANTHERS

重装甲のKV-1だが,備砲の76mm砲は時代遅れになりつつあった.この76mm砲でT-34やKV-1/2を撃っても貫通できないのだ.相手も同じ76mm砲だから,戦車戦では互いに弾がなくなるまで撃ち合うだけというむなしい結果になった.
戦車戦ではらちがあかなかったが,ドイツから75mm対戦車砲が供給されて状況が変わった.この対戦車砲はT-34,KV-1,KV-2を正面撃破できるのだ.敵戦車を対戦車砲の射程におびきよせることが作戦の主目的になった.相変わらず地雷は役に立った.地雷で走行不能にするもよいし,地雷を避けて進撃してきたところに対戦車砲陣地を作るという使い方もできた.
対戦車砲が戦闘の焦点になる戦い方は,ソ連の新型戦車が出てきても変わらなかった.SU-85とSU-122が登場した.T-34の車体に強力な砲を装備した自走砲だ.85mm砲はT-34には脅威だったが,KV-1の装甲には零距離射撃をしない限り無力だった.122mm砲は榴弾砲なので脅威にはならなかった.そしていずれの自走砲も75mm対戦車砲で破壊できた.
次に出てきたKV-85はKV-1の車体に85mm砲塔を装備した戦車だ.T-34に対しては装甲と火力で圧倒したが,KV-1には脅威ではなかった.これも75mm対戦車砲で撃破できた.T-34/85はT-34の車体に85mm砲塔を装備した戦車だ.これは装甲の薄いKV-85と思えばよかった.IS-1はスターリン戦車に85mm砲を装備したタイプだ.これを75mm対戦車砲で破壊するには,側面か後面を射撃しなければならなかった.KV-1がおとりになって,敵の向きを変えさせたところを75mm対戦車砲で射撃することで撃破できた.ISU-122はスターリン戦車の車体に強力な122mm砲(徹甲弾を発射できる)を装備した自走砲だ.これに撃たれたらKV-1でも耐えられない.またこれの正面装甲は75mm対戦車砲では撃ち抜けない.ほぼ無敵なのだが,自走砲なのが弱点だ.射撃するときに車体ごと向きを変えなくてはならない.歩兵やKV-1がおとりになって,車体の向きを変えさせて,側面をさらしたときに75mm対戦車砲で射撃することで撃破できた.
75mm対戦車砲でずっと戦い続けていたとき,1944年になってからT-34/85を鹵獲できた.T-34/85の備砲の85mm砲は75mm対戦車砲と貫通力が同じだ.T-34/85を使うことで,75mm対戦車砲と同じ戦い方を機動戦でできるようになった.この頃,敵のソ連軍はT-34/76,SU-85,SU-122,KV-1,KV-2,KV-85,T-34/85,IS-1,ISU-122,IS-2Mを使っていた.KV-85以上に撃たれるとT-34/85ではやられてしまうので気をつけなくてはいけない.またIS-1以上は側面か後面を射撃しないと撃破できない.しかし士気の高い歩兵と連携して,うまく射撃機会を作り,強力なKV戦車とスターリン戦車を撃破し続けた.ドイツから3号突撃砲と4号突撃砲の供給を受けた.これら突撃砲の備砲は長砲身の75mm砲で,75mm対戦車砲やT-34/85の85mm砲と貫通力が同じだ.これら突撃砲は車高が低く目立たない.また前面装甲はT-34/85より厚いので,ISU-122やIS-2Mと戦うときは,T-34/85より有効だった.突撃砲とT-34/85が連携してソ連の強力な戦車を破壊し続けた.そして1945年になって最終決戦.これまでは防戦だったが,最終決戦ではこちらから攻勢にでるのだ.ソ連軍の堅固な陣地を突破しなくてはならない.地雷原もある.先頭は鹵獲したKV-1に工兵を乗せていく.KV-1なら122mm砲で撃たれない限り大丈夫だ.工兵が地雷原を発見したら,砲兵に煙幕射撃を要請する.地雷除去をしている工兵を見えなくして敵歩兵からの射撃を妨害するためだ.地雷除去には時間がかかったが,戦場はクリアになった.あとはKV-1を先頭に,T-34/85と3号/4号突撃砲が進む.KV-1はおとり役なので損害は大きいが,KV-1が誘導して敵の側面をさらしてくれたところを,T-34/85と3号/4号突撃砲で撃つ.敵の76.2mm対戦車砲はKV-1の榴弾で無力化する.やっかいなのはコンクリートで作られた対戦車トーチカだ.装甲が150mmもある.T-34/85と3号/4号突撃砲では撃破できない.このときのために鹵獲して保存してあったOT-133火炎放射器戦車を投入する.トーチカの射界を避けて側面に接近して零距離から火炎放射器を浴びせる.これでトーチカは無力化できた.敵の防御陣地を突破して重要拠点を占領できた.これでソ連に勝った.史実ではソ連の物量に負けたが,シミュレーションではフィンランドの国土を守りぬくことができた.

戦い終わって思ったのは「思ったよりソ連空軍が出てこなかったなあ」ということだ.フィンランド空軍ががんばって制空権を維持してくれたおかげだろう.ヤーボが出てきたのは一度きりだった.40mm対空砲で対抗したが,撃墜できなかったヤーボから攻撃を受けて戦車がやられた.フィンランド空軍の戦闘機が出てきてくれたこともあった.戦闘機には対戦車兵器は装備されていないので,敵戦車へ機銃掃射をしてくれただけだった.それでも自軍の戦闘機を見た兵士の士気は上がった.

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