2019年3月25日月曜日

立派な自転車屋さん

父親(85歳)が自転車で転ぶようになった。平衡感覚が鈍ったようだ。しかし、どうしても自転車で移動したい父親は三輪車なら転ばないだろうと三輪車を買いに自転車屋に向かった。一軒めで電動三輪車にまたがったが、自転車屋の主人から「危ないから売れない」と言われて帰ってきた。しかたがないので別の自転車屋へ向かった。こんどは電動アシスト無しの三輪車にまたがったが、やはりご主人から「危ないから売れない」と言われて売ってもらえなかった。どちらの自転車屋の主人も立派だ。売れば儲かるのだから、ふつうなら売りたいはずだ。しかし、乗る人の安全を考えて売るのを断ってくれた。金より義を通したのだ。なかなかできることではない。こんな人たちばかりだと世の中平和なのだがなあ。

父親には「近い距離は杖をついて歩け、遠くだったらタクシーに乗れ」と言っておいた。

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