2026年6月12日金曜日

第二次大戦の戦車でもガンダムより強かった

「ごく当たり前の戦車の方がガンダリウム合金製のガンダムより防御力も火力も高い」と私が世界で最初に指摘した。2000年頃に書いた「モビルスーツ対戦車」がそれだ。そのときは、当たり前の戦車の例として120mm砲搭載のレオパルド2、チャレンジャー2、エイブラムスM1A2を想定した。火力的には第二次大戦中の88mm砲や17ポンド砲や100mm砲でもガンダムの装甲を抜けるのだが、目視照準器だと命中しないだろうと思ったからレーザー測距の付いている新しめの戦車を主人公にした。

昨日調べた結果によると、ティーガーIIの88mm砲でも1980年代の戦車とそんなに変わらない命中率を得ていたことがわかった。命中率を下げるのは敵戦車までの測距誤差が主因である。距離を近すぎる方に間違うと、発射した砲弾は重力に引かれて手前に落ちる。遠すぎる方に間違うと、落ち方が足りずに敵戦車の上を飛び抜ける。第二次大戦の光学照準器の測距メカニズムは昨日の記事にも書いたように、照準器内の三角形(レティクル)と敵戦車の大きさを比べて勘と経験で距離を思い浮かべるという原始的なものだった。距離の測定が難しいので、撃った弾が外れるときは左右に外れることより、上下に外れることの方が多い。相手が左右方向に動いていれば左右に外れることもあるが、だいたい等速で移動しているので未来位置予測はそれほど難しくない(戦闘機パイロットの見越し射撃と一緒だ)。上下方向に外れやすいとなると、相手が全高3m以下の戦車では当てるのは難しかっただろうと容易に想像がつく。それでも距離1500mでの実戦初弾命中率は60%を超えていた。訓練だと95%超えだ。

相手がガンダムやジムだったら?全高18mだ。測距誤差がどんなにあっても上下方向に外れることはあり得ない。左右の向きさえ合わせて胸の辺りを狙えば必ず当たる。私の小説に出てきた1980年代以降のコンピューター制御の火器管制装置は不要だった。目視照準でモビルスーツに十分当てられる。あの小説に出てくるレオパルド2戦車はティーガーII戦車でも良かったのだ。ガンダムの機動性は高いって?残念、時速60kmのガンダムに対して見越し射撃をするのは一般兵でも容易だ。しかもガンダムはスピードを頻繁に変えることはできない。地面を蹴る脚の運動ではキャタピラほど急加速も急減速もできない。空中だとスラスター使用になるからもっと急加減速はできない。等速移動をしている動目標に当てるのは一般兵でも普通にできる。機動性を言うなら、T-34/76の方がガンダムより遙かに機動性は高い。ガンダムの機動性が高く見えるのは手足をすばやく動かせているからそう見えるだけで、機体をひとかたまりとして見ると大して複雑な軌道は描けていない。

モビルスーツ対戦車の続編では、マゼラベースの車体に88mm砲を搭載した宇宙世紀ナスホルンが連邦のモビルスーツと戦艦をぼっこぼこに叩く。FCSの調整に苦労したと小説内では書いたが、FCSなぞ要らなかった。88mm砲弾をせっせと装填して光学照準器で狙って撃てばよいだけ。1944年のドイツ装甲師団が宇宙世紀に出現して、連邦軍をぼこぼこにするなんてタイムスリップものも作れそうだ。ドイツ軍からみたら、ジオン軍はイタリア軍(足手まとい)扱いだな。「ザクなんておもちゃを動かしてないでこれ(パンツァーファウスト)持って生身で戦え」と言われるだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿