3万トンクラスの客船では高層階や前方客室は揺れが大きいと感じる。geminiに聞いてみると、それは当然のことだと解説された。高層階や最前方や最後方にスイート客室があるのが普通だが、低めの階の中央に最も高価なスイート客室がある理由はこれだった。
geminiの回答は以下。
3万トンクラス(一部のラグジュアリー船などが該当)は、現代の基準では「小型〜中型」に分類されます。10万トン超のメガシップに比べると、波の動きに敏感で、揺れの周期が「やや早め」になる傾向があります。
1. エリア別の特徴とリスク
① 船体中央(ミッドシップ)
おすすめ度: ★★★★★
特徴:
揺れ(動揺): 船の回転中心(重心)に近いため、シーソーの中心に座るのと同じ原理で、縦揺れ(ピッチング)の影響を最も受けにくい場所です。
振動(弾性振動): 船体構造の「曲げ振動」において、中央部は「節(ノード)」になりやすく、変形量が少ないため、床のたわみ振動も比較的少ない傾向にあります。
② 船首(フォワード)
おすすめ度: ★☆☆☆☆
特徴:
揺れ: 縦揺れ(アップダウン)が最も激しい場所です。3万トン級だと、荒天時に体が浮くような感覚になることもあります。
振動: 波が船首に当たる衝撃(スラミング)による「ドーン!」という音と、そこから伝わる「ブルルン」という振動(ホイッピング)を最も強く感じます。
注意: 景色は良いですが、船酔いしやすい方には推奨しません。
③ 船尾(アフト)
おすすめ度: ★★☆☆☆
特徴:
揺れ: 船首ほどではありませんが、縦揺れの影響を受けます。
振動: ここが最大の懸念点です。プロペラやエンジンの真上・真後ろにあたるため、常に細かな機械振動を感じやすいです。特に3万トン級の場合、構造的な減衰が追いつかず、食器棚がビリビリ鳴るような振動が起きることもあります。
2. 階層(デッキ)による違い
① 高層階(アッパーデッキ)
メリット: 眺望が良い。
デメリット: 横揺れ(ローリング)の影響で、振り子のように左右に振られる距離が大きくなります。「ゆらー、ゆらー」と大きく揺れる感覚が強くなります。
② 低層階(ロワーデッキ)
メリット: 重心に近いため、横揺れの幅が小さい。
デメリット: エンジンルームに近いため、場所によっては「ブーン」という重低音や振動を拾う可能性があります。
対策: 低層階でも、船尾側を避けて中央寄りを選べば、エンジンの影響を最小限に抑えつつ、揺れの少なさを享受できます。
3. 具体的な指定のコツ(予約時に確認すること)
もし部屋番号まで指定できる、あるいはリクエストができるのであれば、以下をチェックしてください。
「ミッドシップ(中央)」のエレベーターホールの近く
構造的に強固に作られていることが多く、振動しにくい場所です。
上下の階が「客室」であること
自分の部屋の上が「プールデッキ」や「ジム」、下が「ラウンジ」や「エンジンケーシング」だと、足音や機械音が響くことがあります。「客室に挟まれたサンドイッチ階」が静粛性の面でベストです。
まとめ:3万トン級でのベストチョイス
「下から数えて2〜3層目の客室デッキ」の「真ん中あたり」
ここが、物理的にも構造的にも最も揺れと振動のリスクが低い「特等席」です。
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