2025年10月26日日曜日

地方の高齢者にお金持ちが目立つ理由

地方と都会の両方に住んだ経験のある人ならわかると思うが、日本では地方の方がお金持ちは多い。理由は二つある。
  1. 住居費が安い。賃貸であろうと持ち家であろうと、住居費支出に生涯で1億円以上の差がつく。その差はそのまま保有金融資産の差となる。
  2. 国から降ってくる補助金、交付金由来の儲け話は地方に多い。それに乗った人は労せずして大儲けできる。そうやって財を成した人は地方に意外に多い。
特殊詐欺被害のニュース件数は地方の方が多いことを不思議に思った人はいないだろうか。人口は都会の方が多いし、都会に住んでいるからってだまされにくい訳ではないので、だまされる人は都会の方が多いはずだ。なのに東京23区で特殊詐欺被害のニュースはめったに報道されない。都会の人もだまされているけれど、彼らには基本的にお金がないので被害額が少なくてニュースにならないのだ。

昨日調べた生涯賃金のデータを見ると、少ない人でも手取りで夫婦合わせて2億円はもらっている。この中から都会では住居費に1億円以上余計に支払わなくてはならない。これではギリギリの生活しかできない。パワーカップルで手取りを生涯で4億円もらったとしても、都会に住むとそれほど贅沢はできない。これが地方に住んで住居費1億円の優位性があれば、かなり余裕ができる。

時代が古いほど社会保障費は安かったので、地方の高齢者ならなおさら余裕がある。地方の高齢者が特殊詐欺で1億円を用意できるのはそんな理由による。

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