2025年10月21日火曜日

エミン・ユルマズさんの日経平均5万円の予想が当たった理由

今現在、日経平均先物は49,600円で推移しており、日経平均50,000円到達は目前である。数年前からアナリストのエミン・ユルマズ氏は「日経平均は50,000円に到達する」と予測していた。しかし、その見解は受け入れられていなかった。エミン氏に好意的な人々でさえ、「エミン氏は日本びいきだから日本を過大評価している」と解釈していた。しかし、エミン氏の予測は的中した。エミン氏が日経平均50,000円を予測した詳細な根拠は、同氏の著書に詳述されている。簡潔な説明としては、「インフレが株価上昇を招いた」ことが挙げられる。エミン氏も著書や講演において、インフレが株価上昇の一因であることを指摘している。

日経平均が30,000円だった時期と比較すると、現在の物価は約1.2倍に上昇している。株式も商品の一種であるため、インフレが発生すると価格が上昇する。30,000円の1.2倍は36,000円だが、現在の日経平均は50,000円である。物価上昇率を上回るペースで株式価格は上昇していることになる。

物価上昇に伴う株価上昇は、普遍的な現象である。米国では1980年から2025年までに物価は4倍に上昇した。同期間においてダウ平均は40倍に上昇した。第一次世界大戦後のドイツでは、物価は1兆倍に上昇した一方で株価は2兆倍に上昇した。日本の例と同様に、物価の上昇率を上回るペースで株価は上昇する傾向が見られる。

日本の物価が1.2倍に上昇したと言っても、これは平均値であり、2倍に上昇した品目もあれば、価格が変化していない品目もある。どのような品目が価格上昇しやすいのだろうか。意外にも、贅沢品ほど価格上昇しやすい傾向にある。これは常識的な見方とは異なる。人間の生存に不可欠な食料品は、価格が高騰しても購入せざるを得ないため価格が上昇すると考えがちである。一方、必需品ではないブランド品のバッグや高級乗用車などは、購入が必須ではないため需要が減少し価格が下落すると考えがちである。しかし、実際には逆の現象が起きている。経済的に余裕のある層が購入する品目ほど、価格上昇が顕著である。都心の不動産がその典型例だ。そして、株式も同様である。物価の上昇率を上回るペースで、株価の上昇率が高まっているのは、このような理由からである。

前段で述べた理由について、そのメカニズムを説明していなかった。私自身もそのメカニズムを理解できていない。資産を保有する個人は、資産を消費したい、または資産を増やしたいという傾向があるのだろうか。そうは言っても資産を預金する個人が多数を占めているようにも思われる。もしかしたらトマ・ピケティの「r>g」が関連しているのだろうか。

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