2025年5月17日土曜日

医学研究の発展により健康基準はひとりひとり違うものだということがわかってきた

最近の研究は健康に関する基準はひとりひとりが違うということを示したものが多い。体脂肪がどれくらいあるとよいとか、コレステロールがどれくらいあるとよいとか、血糖値を上げない食べ物はどれかとか、食塩をどれくらい摂ればよいとかはひとりひとりで極端に違う。

測定が簡単な血糖値で調べた例では、GI値が同じ食べ物を異なる人に食べてもらうと各々の血糖値の上がり方がまるで違うことが明らかになった。ケーキを食べたら血糖値がすごく上がる人もいれば、ケーキではほとんど上がらない人もいる。同じ二人に豆を食べさせたらケーキでは血糖値がほとんど上がらない人の血糖値がすごく上がって、ケーキですごく上がる人が豆ではほとんど上がらない結果となったりする。果物も一般に血糖値が上がらないと言われる種類の果物で血糖値がすごく上がる人もいる。

どんな食べ物がその人に合うのかはまちまちなのだ。たくさんの人を調べた平均値のデータは当てにならないどころか、ほとんどの人には害になりうる。だから、自分のデータを実験で調べないと自分に向いている食べ物はわからない。

そうは言っても、実験をしてくれるところは少ないし、全員分の実験ができるリソースもない。それではどうしたらよいかだが、自分の脳を鍛えて自分の脳で判断できるようにするのだ。脳を鍛えるとは、常に知識をアップデートできるようにすることだ。環境と自分の状態をよく観測して、どういう場合に何が良かったのかを常に考え続ける。こういうことを常に行っている人は「頭が良い」と言われる。その鍛え上げた脳で自分の食べたい物を判断すると、それはたいてい自分の健康によい食べ物なのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿