米国が世界の警察を降りてもしばらくは米ドルは基軸通貨だろう。いくらなんでもロシアルーブルは基軸通貨にはなりえない。国の信用がないからだ。人民元はアフリカや南米や南太平洋で通用するかもしれないが、信用がないことはロシアと変わらない。米ドルに変わって基軸通貨となりうるのはユーロ、スイスフラン、円、英ポンドだ。スイスフランは信用があるが流通量が少ないので基軸通貨にはなれない。円は30年前なら基軸通貨となりえたのだが、今では国の経済的信用が微妙だ。英ポンドは流通量が少ない上に経済的信用も日本並なのでなれない。となるとユーロが米ドルに変わって基軸通貨になる可能性がある。
しかし、フセイン氏が「原油の取引を米ドルからユーロに変える」と言ったとたんにありもしない大量破壊兵器を持っていると難癖をつけて米国はイラク戦争を仕掛けてきた。そしてフセイン氏殺害後に原油取引をユーロから米ドルへ引き戻した歴史がある。貿易に使用する通貨を米ドルからユーロに変えるなんて言い出したらならずもの国家である米国から戦争を仕掛けられてしまう。ABCD包囲網で日本を戦争に引きずり出した時代の米国に戻ってしまった。いや、最初から米国はそういう国だったのだ。先住民が平和に暮らしていた北米大陸を侵略して奪ったのはまぎれもなく米国なのだから。米国は最初からならずもの国家だったことを忘れてはならない。
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