2024年11月27日水曜日

日本人がバカばっかりになった経緯を解き明かすと腹は立たなくなる

人を判断するときは個々をよく見て判断すべきというのが私の考え方だ。「○○人だから△△だ」なんてステレオタイプな考え方はしない。そうは言うものの日本人のバカさ加減は世界では突出している。日本人を見たら9割はバカと判断して行動しても後悔する結果になることはほぼない。私は日本生まれだから日本人の多くがバカであることはずっと情けなく思っていた。最近、なぜ日本人がこんなにバカになったのかの理由がわかってきたので「これは仕方がないよね」と思えてだんだん腹も立たなくなってきた。

日本人がバカである理由を解き明かす研究者はたくさんいて、それぞれの専門の立場から自説を構築している。それらの論理はどれも正しい。ただし、それぞれの専門分野を超えた大元の共通理由まで解明している研究者はいない。いろいろな現象がひとつの理由から説明できるとエレガントで尊ばれるが、そんなうまい学説はめったにない。しかし、私は日本人のバカさはひとつの理由で説明できると思っている。日本人は他人と同じことをする。それを生涯実行するのだが、自分の頭で考えてしまうと続けることができない。日本人は自分の頭で考えないように成長する。すなわちバカになるのだ。

日本列島では1万年くらい前から狩猟採集生活から農耕生活に切り替わっていった。農耕生活では集団で作業した方が効率が良いので、集落が生まれた。集落ではリーダーとなる人が号令をかけた方が効率がよいので自然とリーダーが生まれた。リーダーが村人に指示するとき、村人が素直にそれに従った方が効率が良いので、リーダーの指示を疑うことなくそのまま受け入れるという文化が生まれた。みんな同じように同じことをするという日本人の性質はこのとき生まれた。

これは日本だけのことではなく、世界中が農耕生活に移行したときにリーダーと農民という階級が生まれている。農民がリーダーの言うことを聞いた方が効率がよいので、言うことを聞かせるためにいろいろな工夫が生まれた。日本では必要がなかったのであまり普及しなかったが、宗教は農民に言うことを聞かせるためのツールとして世界のあちこちで普及した。ちゃんと農作業をしないと神様に罰せられるよと脅したのだ。王様に叱られるよと脅すより、神様に叱られるよと脅した方が効果的なことを発見したのだ。

日本人はリーダーの言うことを聞くタイプの人間が多かったので、同じ条件でユーラシア大陸の人たちと競争をしたら、農作物の収穫高はより多かった。ユーラシア大陸の連中は自分勝手なことをする人間が一定割合でいるのでなかなか統制がとれず、みんなが一致団結して作業をする仕事では日本人ほどの成果はあげられなかった。同じ理由で、同じ条件で戦ったら統制のとれている日本人の軍隊は強かった。

だから日本人のみんな同じことをするという性質は文明の発展にはよい方向に働いた。ところが何千年も経つとユーラシア大陸の自分勝手なことをする人間の中で発明・発見をする連中がちらほら生まれた。彼らはよりたくさん収穫できる農作物を発見したり、強い武器を発明したりした。そのような農作物を栽培すると自分勝手で多少サボる農民がいたとしても国力は上がる。そのような武器を使うと統制がとれない軍隊であっても強くなる。こうなると日本より文化的・国力的に劣っていた国であっても徐々に力をつけてゆく。

日本人は自分たちの弱点を認めることができず、21世紀になってもみんな同じことをするという文化を継続している。今でも日本では他人と違うことをする人間は迫害されることがある。このため日本人が発明や発見をする機会はどんどん減っており、以前は日本より遅れていた国にどんどん追い抜かれているのが現実だ。

他人と同じことを疑いを持たずに行い続けるためには考えることを禁じなくてはならない。生まれたばかりの赤ん坊は世界のどこで生まれていても好奇心旺盛でいろいろなことを考える。日本ではこのような自然な考え方を教育という洗脳によって押さえつける。普通の教育を受けた日本人は大人になるころには何も考えないバカになるのが一般的だ。そのまま年を取るので高齢になると認知症や寝たきりになる人間が激増する。世界でこんなに認知症や寝たきりになる年寄りの割合が多い国は日本以外にはない。認知症になる理由は自分の頭で考えないからだ。

日本人がバカばっかりである理由は「自分の頭で考えないから」「考えないことを強制されていたから」でスッキリ説明できる。考えない性質が改善される理由はないので、今後もバカは増える一方であることも理解できる。ならば、街を歩いている人間がバカばっかりだとしても腹は立たない。こいつらは世界でも珍しいこういう人間だということだ。私に危害を加えない限り、放っておいてもかまわないと思える。簡単に直す方法もないし。

実は十分に危害は加えられている。私が努力して稼いだお金を必要以上に税金として取り上げて、それを無駄遣いしているのは危害を加えられていると言ってもよい。無駄遣いがなければ税金を払うのはやぶさかではないがそうではない。とは言っても1億人のバカ相手に戦いを挑んでもあまり得るものはないので、連中の無駄遣いの影響の及ばないところに逃げ出すのが自衛のためにはよい。使い切れないくらいお金を持っていれば、税金をたくさん取られるのは腹立たしいが生活に困ることはないのでその方法でも自衛できる。

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