2024年3月20日水曜日

日銀金融政策決定会合へのコメントが面白い

日銀はマイナス金利解除を決めた。植田総裁の話した内容は理路整然としていてごまかしがなかった。日本はいつかはマイナス金利を解除して諸外国の中央銀行のような「普通の金融政策」に戻らねばならなかった。植田総裁は「普通になる」と言ってそれを決意した。異常な状況からの脱出の一歩を踏み出した。今回の金融政策決定会合には100点満点をあげたい。

マーケットの反応は概ね好意的だった。経済がわかっている人たちの反応も好意的だった。ところが、この日銀の決定に文句を言っている人もいる。頭の悪い国民が内容を理解せずに文句を言うのはいつものことなので驚かない。大学教授で文句を言っている人もいて興味深い。大学のレベルにもいろいろあるし、個人差も大きいので頭の悪い大学教授がいるのは珍しいことではない。だから経済がわからずに文句を言う大学教授がいてもやはり驚かない。

ここで面白い問題とは、文句を言う連中の割合が国民の何割くらいかを見積もることだ。これが1%以下で無視できる人数なら特に面白くない。3割4割だとビジネス戦略に影響する。5割を超えると、将来国が滅びる(民主主義国でバカが5割を超えるとそうなる)ということなので、そのときは自分の身の振り方を考えないといけない。

ビジネス戦略に影響するという3割4割の状態がなかなかに面白い。このような頭の悪い連中は何を欲しがるかを予想して商品開発やサービス開発をすることになる。この予想とその結果が当たったかどうかの検証は競馬の投票と一緒だ。当たれば大儲け、外れれば損だ。仕事とは言えギャンブルは面白い。電気やガスを供給するような仕事ではなく、新製品を開発したり会社を新しく作ったりする仕事はギャンブルだ。

頭の悪い連中が少ないつまり正常な状態だと、良いものすなわち性能の高いものや使いやすいものや美しいものを作れば売れるので努力は必要だが当たり前なので面白い状態ではない。頭の悪い連中向けの性能の低い合理的ではないものをあえて作る必要があり、どれくらい性能を落とすかの塩梅を考えないといけないとそれは面白い状態だ。その状態では論理では説明できない当たり外れが生じるので、見えない山から麻雀牌を引いてくる運否天賦のドキドキわくわくを味わえる。

自動車メーカーのエンジニアがいちばん私の言っていることがわかると思う。なんであんなクズ車が売れるんだといつも悩んでいるからだ。良い車がたくさん売れるとは限らない。車を買う連中のほとんどがバカだということをしっかり理解すれば、彼らエンジニアの悩みは少し減ると思う。

不動産屋さんは正直不動産が望まれるが、車やファッションでは正直によいものを勧めると成功できない。バカはよいものがわからないからだ。

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