2023年5月26日金曜日

平成電電の電光石火東京ライトの情報がネットから消えつつある

楽天モバイルが赤字続きでピンチというニュースから、通信会社についていろいろ調べものをしていたら、平成電電についての記述をいくつか見かけた。記述では違法に金を集めた詐欺会社と読める。確かに平成電電の資金集めは詐欺的だったが、他の詐欺とは違って通信サービスは普通にやっていた。まっとうなサービスだったが、資金繰りに行き詰まって結果的に違法な資金集めに走ったに過ぎない。そのまっとうなサービス部分の記述がネットからほとんど消えているのは、誰かの意思が働いているのだろうか。私はユーザーだったから、まっとうだったサービスについて思い出せる部分を記事として残しておきたい。

平成電電は電話サービスとADSLサービスをしていた。電話サービスは「平成電話」といった。ADSLサービスは「電光石火」といった。どちらもまともなサービスだった。価格はNTTより安かった。ただし積極的に乗り換えるほど安くはなく、私は後の「電光石火東京ライト」が出るまで静観していた。

「電光石火東京ライト」は年額10000円(後に12000円に値上げ)のADSLサービスだ。NTTのADSLサービスが月額5000円くらいだったから破格に安かった。私はすぐに電光石火東京ライトに加入した。ADSLなので通信速度は電話局からの距離に依存する。私の住まいは電話局から遠かったので1Mbpsしか出なかった。電話局に近い人は4~5Mbps出ていたようだ。当時はネット動画を見たりはしないので、1Mbpsでも十分に使えた。月額1000円でインターネットし放題なのだからサービスに不満を感じたことなどない。2023年の今はフレッツ光で100Mbpsで月額5000円弱払っているが、動画を見る時以外は1Mbpsでも足りるので、もし今1Mbpsで月額1000円のプランがあれば十分価格競争力があると思う。

安さの秘密は通信サービス以外は提供しなかったことだ。平成電電以外のプロバイダは必ずメールアドレスをくれる。メールを使うからメール関連のウイルスチェックとかも提供している。またホームページサービスを提供するところも多い。ところが平成電電は通信以外は何も提供しなかった。当時はgmailもyahooメールもなかったから、初めてネットをする人にはメールアドレスをもらえないのは不満だったかもしれない。またサポート体制も十分でなかったらしい。私はサポートを受けたことがないので不満はなかったが、何らかのサポートを受けた人は回答が遅いとの不満を言っていた。結果として利用者が増えず、事業の採算ラインに乗らなかった。安いがサービスが十分でないところが楽天モバイルに似ている。

平成電電は2005年か2006年ころに破綻して、電光石火東京ライトサービス終了のお知らせが届いた。他社のADSLサービスに無料で移行できた(使用料はもちろん年額12000円ではないが)ので、ユーザーとしてはすごく迷惑した人はいなかった。会社が破綻して迷惑したのは平成電電に投資した人だ。

なのだが、JALの株だってJALが破綻したときは無価値になったのだから、会社が倒産したらその会社の株や債券が無価値になるのは普通のことだ。騒ぎ立てるのもなんだかなあと思う。破綻すると分かった時点以降に、資金を集めた部分が詐欺ということで経営者らは逮捕された。逮捕に文句はないが、投資家を騙すという点ではリーマンショックでのサブプライムローンのMBSを組み入れたインチキ債券を作った連中の方が悪意から見ても金額から見ても1億倍悪質だと思う。ところが、そいつらは誰も逮捕されていない。そういうことを鑑みると逮捕された佐藤賢治社長ら5人には同情を禁じ得ない。

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