2023年3月26日日曜日

露助がT-54/55をウクライナ戦争に投入するらしい

露助がT-54/55を西へ輸送している情報がニュースになった。T-54の初期型は1947年に開発されたものでかなり古い。T-55は1950年代の戦車でT-54の後継機だ。T-55は追加装甲や改良型のFCSを搭載して2010年ころまで使われていた。

以下は私が暗記している数値なので、資料によっては違う数値になっているかもしれない。砲弾の貫通力は100mの距離で垂直の鋼板を撃ち抜くときのものだ。貫通力は単純徹甲弾のものでAPCR等を使えば貫通力はもっと高い。またHEAT弾も貫通力は違ってくる。

T-54もT-55も100mm砲を搭載している。100mm砲の装甲貫通力は19cmで、後期の改良型100mm砲が21cmだ。第二次世界大戦中のドイツのパンター戦車の75mm砲の装甲貫通力が20cmだったから、これとT-54/55の100mm砲は性能的に変わらない。有名なティーガーII戦車の88mm砲の装甲貫通力は24cmだ。T-54/55の100mm砲はこれに劣る。

T-54とT-55の車体防御力は同じで、傾斜角を加味した車体の前面装甲厚は19cmで、砲塔の前面装甲厚が23cmだ。パンタ―戦車のそれ(傾斜角込み)は車体前面が14cmで砲塔前面が16cmだ。ティーガーII戦車のそれは車体前面が21cmで砲塔前面が19cmだ。

ティーガーII戦車とT-54が正面で撃ち合ったら互角ということが分かる。距離1000m以上の遠距離戦ではどちらの弾が当たっても相手の装甲を抜けない状況になる。遠距離で勝負がつかないとなると、飛んでいる航空機を狙えるくらい高性能なティーガー戦車の照準装置の有効性は減じられる。勝負は接近戦で決まることになるが、T-54戦車は軽い(なんとティーガーIIのほぼ半分だ。装甲が同程度なのに信じられない)ので機動性が高く、側面背面装甲はT-54の方が厚い(これもすごい)ので接近戦ではT-54に分がある。100mm砲弾は88mm砲弾に比べて重く、砲塔内が狭いT-54内での装填作業は大変だから、連射性能はティーガーIIの方が分がある。実際に戦ったらどちらが強いか興味深い。

妄想では夢が広がるが、今回の戦争でウクライナ軍がティーガーII戦車を使うわけもなく、本当に使うのはティーガーIIの末裔であるレオパルド2戦車だ。レオパルド2戦車の性能は解説するのもばからしくなるほど高い。レオパルド2戦車に搭載している120mm徹甲弾の数だけT-54/55が撃破されることになる。

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