2023年3月25日土曜日

本当に高齢者を人として大切にしたいなら、私を見習うことだ

私は自他ともに認めるマザコンだ。89歳の母親がボケたり、不健康になるのを常々心配していた。

母親は若い頃からなんでも人任せで自分で処理しない。年をとってからは「年だからそんなのしないのが普通」とか言って何もしない。いや、てめえは若い頃から何もしなかっただろうと突っ込みたい。これだとバカになると思い、3年前から事務手続きを全部やらせるようにした。かけホーダイの携帯電話を渡して「わからないことはこれで役所や企業に聞くように」「俺に聞いてくるなよ」と突き放した。できなくて困ったら、それは自分の責任だ。困るんなら自分でやるしかない状況にした。

確定申告は3年前に始めたが、最初は役所の申告会場へ出かけて行って、手助けしてもらってやっとできた。今年は1月から準備して3月15日までに自力で終わらせることができた。今年は去年より医療費が多かったのに還付金は増えなかったらしい。おかしいと思って税務署に電話して根ほり葉ほり聞いたそうだ。その結果、源泉徴収票の読み方を理解できて、払った税金以上の還付金があり得ないことを見つけたそうだ。これで還付金詐欺の心配はなくなった。NHKの受信料が減免できると知って自分で電話して手続きできた。知らないことは自分で調べるクセがついた。まあ、よいだろう。教わったことを覚えているのは犬猫でもできる。知らないことを調べて新たに知る能力があって初めて人間と言える。

去年、大腿骨骨折で3カ月弱入院した。かなりまずいと思ったので、退院後は「這ってでもスーパーに行って自分で買い物しろ」と突き放した。その結果、よたよただが、自力で歩けるようになった。

風呂場が寒い?「自分で工務店を調べてリフォームしてもらえ」と言ったら、近所の人に聞きまわって(母親はネットは使えない)評判のよい工務店を見つけだしてきて、温風機能のついた風呂に変えたようだ。支払いの振り込みも自分でできた。ただしATMはまだ自分では操作できないというか、キャッシュカードを持ってない。これはこれで安心なので、ATMを使えるようになれと言うかどうかは思案中だ。

母親がもし自力で食べられない、自力で排泄できなくなったら、私は放っておく。自然に死ぬのを待てばよい。

人の尊厳を大事にするのが最重要だ。本当の介護とはこういうことだよ。優しくしているという自己満足で、高齢者をどんどん無能な非人間に強制していくなんて、介護ではなく虐待という。人間の寿命は人間らしく生きられた日までだ。そうでない寿命を伸ばして誰が幸せになるのか。

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